ラグ & ボーン
Image by: FASHIONSNAP
「ゲス(GUESS)」を展開するGuess?, Inc.が、「ラグ & ボーン(rag & bone)」を買収すると発表した。買収ではブランドマネジメント会社のWHPグローバル(以下、WHP)と手を組んで店舗などの全資産を買い取り、WHPと立ち上げる合弁会社が知的財産権を共同で保有する。
ラグ & ボーンは、2002年にマーカス・ウェインライト(Marcus Wainwright)とデービッド・ネヴィル(David Neville)が共同で設立。ニューヨークを拠点にデニムコレクションからブランドをスタートし、2010年にCFDA賞メンズウェア部門でグランプリを受賞した。2016年にはネヴィルが退任し、ウェインライトも2023年7月末に経営から離れた。現在、米国内に34店舗、英国内に2店舗の直営店を出店しているほか、高級ブティックや百貨店、ECも展開している。2023年の売上高は約2億5000万ドル(約375億円)だった。
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取引はGuess?, Inc.の2025会計年度の第1四半期中に完了する予定。取引完了後は、ラグ & ボーンのライセンス製品の世界展開を目指す。今回の契約にあたり、Guess?, Inc.は5650万ドル(約85億円)を拠出。また、ラグ & ボーンの2024年実績に応じて最大1280万ドル(約19億円)を負担する可能性があるという。
ラグ & ボーンで現在、取締役会長を務めるのは「セオリー(Theory)」創業者のアンドリュー・ローゼン(Andrew Rosen)。今回の契約については「ブランドを次のレベルに引き上げ、ユニークなスタイルとそれぞれの専門知識を融合させて、世界規模でラグ&ボーンの新たな可能性を生み出す素晴らしい機会だ」と総括している。
Guess?, Inc.のカルロス・アルベリーニ(Carlos Alberini)CEOは「ラグ & ボーンのような象徴的なブランドを加え、ポートフォリオをさらに多様化できることを嬉しく思います。WHPと提携し、ラグ & ボーンの伝統をさらに発展させていくことを楽しみにしている」とコメントした。
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