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繊研plusインバウンドの伸びが続いている。日本政府観光局によると、1~9月の訪日外客数は2680万人超で、23年年間の約2500万人を既に上回った。為替や旅行費用の高騰で勢いがやや薄れているとの指摘もあるが、8カ月連続で同月過去最高客数を更新しており、影響は依然として大きい。
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インバウンドが貢献しているカテゴリーは幅広い。ラグジュアリー、スポーツ、アウトドアなどの著名なグローバルブランドはその代表だろう。日本のアニメキャラクターやセレクトショップの名前もよく聞く。眼鏡も人気だそうだ。免税対象ではないが、日本食など恩恵を受ける飲食店も多い。
「複数の客筋にしっかり支持されていることが大きい」。ある都心SCが今春夏の好調テナントをこう分析していた。複数の客筋とは、インバウンド、既存顧客、国内新規客のこと。その比率に差はあっても、インバウンドも購入していることがブランドの強さであり、売り上げの伸びに結びついているとの見方だ。「しっかりプロパーで売っている」ことも共通項だという。
SNSなどにより、国を超えた情報収集・情報拡散が進んでいる。先に述べたカテゴリー以外にもカプセルトイや古着は日本人、インバウンドともに人気がある。国による嗜好(しこう)の差が薄れ、インバウンドに支持されるモノ・コトはさらに広がっていく。
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