小林琢磨(新ポーラ 代表取締役 社長、ポーラ・オルビスホールディングス 取締役(非常勤))
ポーラ・オルビスホールディングスが、グループ子会社の2025年1月1日付の新人事を発表した。ポーラ、オルビス、ディセンシア(DECENCIA)などの社長を交代。ポーラ新社長には、現オルビス社長の小林琢磨氏、オルビス新社長には現ディセンシア社長の山口裕絵氏、ディセンシア新社長には現オルビス取締役執行役員でブランドデザイン担当サステナビリティ推進室長の西野英美氏が就く。
小林氏は2002年にポーラ化粧品本舗(現ポーラ)に入社。2009年にディセンシア取締役 マーケティング本部長を経て翌年同社代表取締役社長となり、成長の立役者として知られる。2017年にオルビスの取締役 商品・通販事業担当を兼任し、翌2018年に社長に就いた。リブランディングやデジタル戦略を推進するなど事業改革で成果を創出。グループとして基幹ブランドである「ポーラ(POLA)」の再建を一層進めるための経営手腕を買われ、今回新社長に起用された。なお、ポーラ・オルビスホールディングスの取締役(非常勤)を継続して兼務する。
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山口氏は1999年にポーラ化粧品本舗(現ポーラ)に入社。2017年に商品企画部長となり、翌年に執行役員 商品・宣伝・デザイン担当 商品企画部長に就任し、2021年からディセンシア社長として舵を切る。ポーラでの商品企画、宣伝領域でのキャリアと、ディセンシアの安定成長に導いた功績から、同じく基幹ブランドであるオルビスの持続的なブランド価値向上および事業成長のため、新社長に起用された。親会社との経営と執行の連携を行うため、ポーラ・オルビスホールディングスの上席執行役員を兼務する。
新たにディセンシア社長となる西野氏は、2002年にオルビスに入社。商品企画部長やブランドデザイン部長などを経て、2023年から取締役執行役員となり、経営戦略・ブランドデザイン・開発戦略担当、ブランドデザイン部長として成長を支えた。2024年に取締役執行役員 ブランドデザイン担当 サステナビリティ推進室長に就任。
なお、グローバル事業展開の推進加速のため、グローバル戦略室とグローバルサポート室の機能を、今年7月に設立した子会社のピーオーグローバルに移管。また、部門機能の高度化と合理化のため、法務総務室を改組し、コーポレート室に改める。IR、サステナビリティ推進(QCD管理室と分掌再編)、ポーラ ミュージアム アネックスおよびポーラ文化研究所を同室に移管。製品に関わる環境課題業務をQCD管理室へと移管し、新たに広報室を新設する。この再編に伴い、コーポレートコミュニケーション室は廃止となる。
ポーラ・オルビスホールディングスの2024年12月期の第3四半期(2024年1〜9月)は、売上高が前年同期比1.1%減の1253億9500万円、営業利益が同9.2%減の108億1700万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同25.2%減の69億4800万円。ポーラは委託販売チャネルの減収幅が減少し、海外事業は中国景況の影響を受けるも、減収率は改善。売上高が同6.2%減の683億3300万円、営業利益が同16.4%減の77億6400万円だった。オルビスは計画を大きく上回る進捗で、直販チャネルが伸長し外部チャネルの好調が継続。売上高が同14.8%増の358億3800万円、営業利益が同48.1%増の65億9100万円と2桁の増収増益となった。育成ブランド事業に含まれるディセンシアは、好調な新客の獲得に加え、既存客の活性化が進み、売上高が同17.7%増の41億7200万円、営業利益が同103.1%増の4億300万円と2桁増収および大幅な増益で着地した。
小林琢磨(新ポーラ 代表取締役 社長、ポーラ・オルビスホールディングス 取締役(非常勤))
山口裕絵(新オルビス 代表取締役 社長、ポーラ・オルビスホールディングス 上席執行役員)
西野英美(新ディセンシア 代表取締役 社長)
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