
Image by: Hender Scheme
「エンダースキーマ(Hender Scheme)」の、「物々交換」をコンセプトとしたギャラリー「隙間」が、ロンドン出身のグラフィックアーティスト、ウィル・スウィーニー(Will Sweeney)の個展「ENERGY CANNOT BE DESTROYED」を開催する。会期は5月24日から6月1日まで。
スウィーニーは、SFやアンダーグラウンドコミックス、サブカルチャーをインスピレーション源として、緻密で幻想的な視覚言語を用いた作品を制作しているアーティスト。ロイヤル・カレッジ・オブ・アートでイラストレーションを学んだ後、「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」などのファッションブランドや、ミュージシャン、コミックス、アニメーションなど、多岐にわたる分野と協業し、作品を発表してきた。現在は東京を拠点に活動している。
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同展では、ギャラリーの無機質な空間に着想した新作群を展示するほか、スウィーニーと親交のあるアーティストによるドローイングパフォーマンスも開催。会場の一角には自身のスタジオを再現し、会期を通して滞在制作を行う。
エキシビターステイトメント
想像上の映画のスチール、異世界へのポータルとしてのサウンドシステム、サイケデリックな来世への扉。奇妙な夜の情景を捉えようとするそれは、ドラキュラやフランケンシュタインなどの物語に登場する。
スピリチュアルな儀式はインダストリアルな空気の中に強烈なインパクトを生み出し、昼の現実世界は次第に薄れ、アンプへの崇拝から生まれたトランス状態を誘う音楽は、永遠に響き続ける。
正面にある「眼」は、夜の怪物たちの世界が支配を始めるなか、未知なるものを照らす光を放つ準備ができている。
宇宙のエネルギーは、たとえ極小のレベルであっても秘密の城に侵入し、周囲に作用を及ぼす。どんな表面でも、私たちが順応すると物語の種は崩れ、自然界の奇妙な植物の人々が、液体プラスチックのように形を変えるという概念は、鮮やかな夢として描かれる。
私は、肥沃な泡から現れた、有機的な機械のような異星の幻影、高速のライダーが、轟く音波と重低音を鳴らしているのを見た。奇妙なスパイのチームやミイラ男のカリスは消滅する。私たちの炭素で構成された原子構造は、再び宇宙へと吸収されていく。
ウィル・スウィーニー
最終更新日:
■ウィル・スウィーニー「ENERGY CANNOT BE DESTROYED」
期間: 2025年5月24日(土)〜6月1日(日)
会場:隙間
所在地:東京都台東区蔵前3-11-2 1F
営業時間:12:00〜19:00
■ドローイングパフォーマンス「Draw Jam」
日程:5月25日(日)
時間:15:00〜18:30
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