「エルメス（HERMÈS）」メンズ部門のアーティスティック・ディレクターであるヴェロニク・ニシャニアン（Véronique Nichanian）が2026年秋冬メンズコレクションで退任することが発表された。同氏最後のコレクションは、パリファッションウィーク期間中の2026年1月24日に開催される。

　ヴェロニクは1988年にエルメスに入社。以来37年間同ブランドのメンズウェアデザインを手掛けている。

　退任に際して同氏は「この大きなファミリーの一員として、成長し、完全な創造の自由を享受できたことを大変誇りに思います。手仕事に愛着を持ち、服の感情に細心の注意を払う者として、私は素材を組み合わせ、技術を融合させ、革新と伝統を融合させた現代的なワードローブを開発することで、衣服へのアプローチを常に革新してきました。私の願いは、常に現代にふさわしい服を長期的に作り出すことでした。私にとって、エルメス・マン（man）は存在しません。エルメス・メン（men）が存在します。ジャン＝ルイ・デュマ（Jean-Louis Dumas）、アクセル・デュマ（Axel Dumas）、ピエール＝アレクシ・デュマ（Pierre-Alexis Dumas）、そして私を信頼してくれたすべてのチームに感謝します。そして、共に過ごしたすべての年月、そして共に歩んだ冒険に、私のアトリエにも心から感謝します」と語った。

　なお、現時点で後任についての発表はされていない。

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