
会場の様子
Image by: TSIホールディングス
TSIホールディングスが、ブランド別で運営していたECをグループ公式オンラインストア「ミックスドットトウキョウ(mix.tokyo)」に集約し、顧客基盤の再構築を図っている。11月20日には初のポップアップイベント「mix.tokyo POP UP STORE meets HOLIDAY」をスタート。リアルの場でも訴求を図ることで、新設のグループ公式オンラインストアに移行しきれていないユーザーおよび新規ユーザーの獲得を進めている。
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ミックスドットトウキョウは今年2月に開設。同社でEC事業統括部長を務める小野田剛氏によると、EC業界は今後「モール化」か「専門的に特定の領域に特化」するかの二極化が進んでいくと睨み、自社の事業規模を踏まえ「モール化」を目指し、ブランド別で運営していた16のECサイトを統合することを決断したという。会員登録などの作業をユーザー自身が行う必要があるため、顧客基盤の「完全リセット」は避けられない。リスクは大きいが、ユーザーをミックスドットトウキョウに統合したことで、スピーディーかつ効率的にユーザーに情報を届けることが一番の目的とし、このタイミングでECの顧客基盤を再度作り上げている。
ミックスドットトウキョウで扱うブランド数は36ブランド。ECの売上高は前年割れで推移しているものの、たとえば「アドーア(ADORE)」や「ル フィル(LE PHIL)」といったウィメンズブランドを購入するユーザーがミックスドットトウキョウを利用した際に、「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」をTSIグループが運営していることを初めて知るというケースもあり、複数ブランドを横断して扱うグループECサイトならではの買い回り効果があったという。社内体制においても“横串”の組織を強化。「連携して取り組む」という意識をグループ全体に植え付けるとともに、買い回り実績が生まれたことからECの統合に対する理解が深まったという。ミックスドットトウキョウに移行できているのはユーザーの約半数ほど。進捗としては厳しさがあるものの、リアルイベントを含むプロモーションで新規顧客層を含めた認知獲得を期待する。
5日間限定で開催しているポップアップでは「HOLIDAY」をテーマに、パーリーゲイツや「ナチュラルビューティーベーシック(NATURAL BEAUTY BASIC)」といったブランドのアイテムをミックスして提案。アイテムはその場でオンラインからの購入ができる。また、「ナノ・ユニバース(NANO universe)」などの新作アイテムが当たるアドベントカレンダーイベント「巨大アドベントカレンダー」を実施。ポップアップの世界観を楽しめるフォトブースも設置している。入場は無料。会期初日のオープニングイベントには、3時のヒロインとMattがスペシャルゲストとして登壇。31歳の誕生日を迎えた3時のヒロイン ゆめっちへのバースデーサプライズの演出も行われた。






(左から)EC事業統括部長を務める小野田剛氏、3時のヒロイン、Matt
Image by: FASHIONSNAP
今回の初のポップアップの舞台となる「東京ミッドタウン日比谷」は来館者の年齢の幅が広く、さらに同社ブランドがテナントとして出店していないという状況から認知につながる可能性が高いとし、近隣の同社ブランド店舗への送客も狙う。小野田部長は「ミックスドットトウキョウが買いやすいモールということを、この世界観とともに伝えていきたい」とコメント。今後もリアルイベントの開催には意欲的で、年間で10回ほどを想定している。
最終更新日:
■mix.tokyo POP UP STORE meets HOLIDAY
期間:2025年11月20日(木)〜24日(月・祝日)
会場:東京ミッドタウン日比谷
所在地:東京都千代田区有楽町1-1-2
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