
Image by: FASHIONSNAP

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最高級のアコヤ真珠を扱う老舗として約35年の歴史を持つWSPが、同社の名を冠した新たなハイジュエリーブランド「ダブルエスピー(WSP)」を始動した。ブランドデビューに合わせ、これまで同社が展開するカジュアルラインなどを幅広く展開していた銀座店をWSPの旗艦店「WSP東京 銀座本店」としてリニューアルオープンした。
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店舗内装
Image by: WSP
同社は、1991年に真珠の卸売事業を行う企業として創業。これまでに「パールフォーライフ(Pearl for Life)」や「マルレナ(MARLENA)」といったパールジュエリーブランドおよびジュエリーとしての製品化が難しいB品の真珠を使用したコスメブランドを展開してきた。B品真珠をアーティストや学生に無償提供することで、国産真珠の生産背景について発信を続け、養殖事業や里海の再生事業などにも積極的に取り組んでいる。
新ブランドWSPは、熟練のマスターセレクターが厳選した、日本産アコヤ真珠の中でも上位約5%ほどしかないというトップクラスの品質の真珠を使用し、和の伝統文化から着想を得たモダンなデザインのジュエリーを製作。ファーストコレクションでは和歌の連綿体(かな文字)からインスピレーションを得た曲線的なトップが特徴の「KOKORO」(192万5000円)、京都の茶道で使われる京組紐イメージした「YUI」(231万円)、吉祥紋である青海波から着想を得た曲線的なゴールドパーツでパールを固定した「UNERI」(170万5000円)などをラインナップしている。販売したジュエリーは、糸替えや珠抜きなどのメンテナンスを永久無償で対応する。

KOKORO

YUI

UNERI
リニューアルした銀座本店では、杉材、和紙、畳といった日本の天然素材を使用して空間を設計。杉材フレームに和紙をあしらった雪洞照明や、畳を敷いた白木のショーケースなど、日本産のアコヤ真珠を引き立てるオリジナルの什器を揃えている。銀座のメイン通りからは少し外れたエリアに位置するが、「以前は少なかったものの、現在はこの店のある通りにもインバウンドの方々が多く通るようになりました」とWSPの藪野真紀子代表取締役社長。海外でも高いクオリティのパールとして「アコヤ」ブランドは知られており、日本土産を求めて訪れるインバウンド客も多いことから、外観は外からでもわかりやすいガラス張りで仕上げた。

畳が敷かれた什器

店舗外観
Image by: WSP
同社は現在、インバウンド客の来店が見込めるエリアとして東京・新宿、大阪・心斎橋、京都・四条にも直営店を構えており、各店は今後順次銀座店と同様にWSPの旗艦店へとリニューアルする。このほか、来年2月には福岡にも新店舗のオープンを予定している。日本のアコヤ真珠の高いクオリティが知られているため、海外からもオンラインで高額注文が入ることも少なくないという。「日本は冠婚葬祭のイメージが強いパールアクセサリーですが、海外ではそういった文化はなく、ファッションアイテムとして華やかなデザインのパールジュエリーを手に取っていただきやすい傾向があります」と藪野社長は話す。今後は自社で展開する越境ECを通じて海外展開も強化するほか、百貨店への常設店出店も視野にビジネス拡大を図る。
最終更新日:
◾️WSP東京 銀座本店
所在地:東京都中央区銀座3丁目14-1 銀座三丁目ビル1階
営業時間:11:00〜19:00
定休日:無休(夏季・年末年始を除く)
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