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　バード オン ア ロックは、1950年代から1980年代にかけて活躍したデザイナー ジャン・シュランバージェ（Jean Schlumberger）が1965年にティファニーのために制作。シュランバージェが東南アジアを訪れた時に出合った黄色のオウムに着想を得て、飛び立つ瞬間の躍動感のある鳥のモチーフを美しいジェムストーンと組み合わせた。愛や空高く舞い上がるような希望、幸運、知的好奇心といったメッセージが込められたコレクションの数々は、現代に至るまでティファニーの革新的なデザインや精巧なクラフトマンシップを象徴するモチーフとして愛されている。　新作は、この象徴的なモチーフをジュエリー＆ハイジュエリー部門チーフ アーティスティック オフィサーのナタリー・ヴェルデイユ（Nathalie Verdeille）が再解釈。これまでバード オン ア ロックのモチーフは、ハイジュエリーカテゴリーでモダンな再解釈を加えて登場してきたが、今回ファインジュエリーカテゴリーからも初めて登場する。　ラインナップの中核を成すのは、優雅で彫刻的かつ象徴的な翼のモチーフ。バードの羽毛の層状の美しさと繊細な緊張感からインスパイアされ、プラチナとゴールドにダイヤモンドをあしらい、羽ばたくような躍動感を演出したリングやネックレスなどが揃う。　ハイジュエリーカテゴリーで際立つのが、ティファニーが1968年に発表した「レガシー ジェムストーン」であるタンザナイトを主役にしたネックレス、ブレスレット、イヤリングのシリーズと、カボション カットのターコイズにゴールドとダイヤモンドの羽根をあしらったバードモチーフのネックレスだ。後者で用いたターコイズは、ハイジュエリーにおいてダイヤモンドと組み合わせるという大胆なアプローチで当時の業界で注目を集めたシュランバージェの革新性を象徴している。　ファインジュエリーカテゴリーでは、オリジナルのバード オン ア ロック ブローチに宿る洗練と前衛的といった芸術性を、より大胆で豊かな質感のクリエイションに昇華。シュランバージェが魅了された自然が生み出すフォルムと、非対称の美しさという要素を落とし込み、繊細に舞うバードモチーフを高度なダイヤモンドのセッティング技術によって装飾した。プラチナにダイヤモンドをセッティングしたコンバーチブル ピアス（500万5000円）は多様な着け方が可能で、華やかなドロップピアスや繊細なスタッズピアスとして楽しむことができる。そのほか、プラチナと18K イエローゴールドを用いて2羽のバードの朗らかな愛を描いたペンダント（544万5000円）やリング（544万5000円）などを展開している。　ヴェルデイユは「ハイジュエリーの『バード オン ア ロック バイ ティファニー』デザインでは、ジャン・シュランバージェがそうしたようにバードの姿や羽根の形、翼の構造を丹念に観察し、羽ばたくような動きと、身に纏う人にそっと舞い降りるような躍動感あるフォルムを創造しました。ファインジュエリー コレクションでは、バードを異なる視点から捉え、翼に焦点をあてそのモチーフをエレガントかつ抽象的なパターンへと昇華させています。彫刻的なフォルムが織りなす質感豊かなクリエイションは、象徴的でありながら抽象的なテクスチャーの創作物として結びつき、展開していきます」とコメントしている。　また、同コレクションのキャンペーンヴィジュアルも公開。ブランド アンバサダーのチャン・ツィイー（Zhang Ziyi）とアビー・チャンピオン（Abby Champion）を、カーリン・ジェイコブス（Carlijn Jacobs）が撮影した。

Tiffany ＆ Co.

Fashion

ティファニーが「バード オン ア ロック」を再解釈した新作ジュエリーを発売、初のファインジュエリーが登場

　同ブランドは、1895年にアルフレッド・ヴァン クリーフ（Alfred Van Cleef）とエステル・アーペル（Estelle Arpels）の結婚をきっかけに創立。1906年にはパリのヴァンドーム広場22番地に最初のブティックを構え、詩情あふれるデザインと、これまで革新的な技巧で高い評価を獲得してきた。1999年からリシュモングループ傘下となった。　同展は、1925年に開催された「現代装飾美術・産業美術国際博覧会（通称 アール・デコ博覧会）」の100周年を記念して企画。アール・デコとは、1910年代から装飾芸術や建築分野で起こった芸術潮流で、シンメトリー（左右対称）や、ジグザグといった直線的なディテールや、幾何学的なデザインを特徴としている。ヴァン クリーフ＆アーペルは当時宝飾部門にさまざまな作品を出品し、グランプリを受賞した。　今回の会場となった東京都庭園美術館は、1933年に朝香宮邸として建立。日本を代表するアール・デコ様式の建築として知られており、1983年から美術館として運営されている。施主である朝香宮夫妻は、3年間のパリ生活の中でアール・デコ博覧会を訪れており、帰国後に自邸を建設するにあたり、主要な部屋の設計を博覧会の一部パビリオンの室内装飾を手掛けた装飾美術家 アンリ・ラパンに依頼。装飾にもルネ・ラリックをはじめとするアール・デコのアーティストを起用し、当時の芸術様式を体感できる建物となっている。ブランドと建築のアール・デコ期への賛美が共鳴し、今回の展覧会の開催に至ったという。　展覧会は4章構成で、第1章「アール・デコの萌芽」では、アール・デコ博覧会でのグランプリ受賞作品を含む、 1920年代を中心に製作されたハイジュエリーの数々を展示。第2章「独自のスタイルへの発展」は、ダイヤモンドやプラチナをあしらったホワイトジュエリーを中心に、1920年代以降メゾンが追い求めた立体感のあるジュエリーなど、新たな造形的探究を見ることができる。第3章「モダニズムと機能性」は、社会的なモダニズムへの潮流から、抽象的でありながら、幾何学的造形と機能性を備えた作品を紹介。第4章「サヴォアフェールが紡ぐ庭」では、「ゴールドワーク」や「トランスフォーマビリティ（変形可能性）」「ミステリーセッティング」「ストーン・スカルプチャー」といった、現代まで継承され続けている匠の技を落とし込んだジュエリーが揃う。また、「アルハンブラ」コレクションに代表される、メゾンが愛する草花や動物をモチーフとした作品も多数紹介する。

Van Cleef & Arpels

「ヴァン クリーフ＆アーペル」展覧会の内部が公開　アール・デコ時代を象徴する宝飾品約310点が集結

　カメリア コレクションは、創設者ガブリエル・シャネル（Gabrielle Chasnel）が愛したカメリアの花の丸みと柔らかさをファインジュエリーに昇華。外側の5枚の花びら、内側の4枚の花びら、中心のダイヤモンドの花芯がハーモニーを奏で、純粋さ、自由、女性らしさを映し出している。　新作のチョーカーは、ガブリエル・シャネルが1932年に自身初のハイジュエリーコレクションとして発表した「Bijoux de Diamants（ダイヤモンド ジュエリー）」の、リボンの形のチョーカーを受け継いだデザイン。レースのようなチェーンによって、しなやかなリボンの軽やかさが表現されている。2本のチェーンの間には、鏡面仕上げのゴールドのカメリアと、その両サイドに小さなカメリアが並ぶ（イエローゴールド×ダイヤモンド、ベージュゴールド×ダイヤモンド、各407万円）。　大ぶりなカメリア モチーフがチェーンを飾るカフ調のブレスレットは、1990年代のシャネルのオートクチュールにインスピレーションを得たデザイン（ホワイトゴールド×ダイヤモンド 750万2000円、イエローゴールド×ダイヤモンド 700万7000円）。また、2本のチェーンの間にカメリアを並べたブレスレット（イエローゴールド×ダイヤモンド 429万円）や、ミニマルなチェーンにカメリアを配したブレスレット（イエローゴールド×ダイヤモンド、ベージュゴールド×ダイヤモンド 各473万円）がラインナップする。　リングは、カメリアの花が宙に浮いたようなデザイン（イエローゴールド×ダイヤモンド 635万8000円）と、幾何学的なフォルムの丸みを帯びたカメリアがあしらわれたリング（イエローゴールド×ダイヤモンド 109万4500円）の2型。　イヤリングは、花の中央にGIA認定を受けた各0.25カラットのブリリアントカットダイヤモンドが輝きを放ち、繊細な美しさを宿している（イエローゴールド×ダイヤモンド 503万2000円）。

CHANEL

シャネルのファインジュエリー「カメリア コレクション」から新作　チョーカーやブレスレットなど

　新たな「ハリー・ウィンストン銀座店」は、ハリー・ウィンストンの伝統的なスタイルをコンテンポラリーに再解釈したデザインコンセプトを、日本国内で初めて導入。地上2階、地下1階の3フロア構成で、延べ面積は869平方メートル。クリーム色の大理石の外観や、シグネチャーであるロゼットモチーフがあしらわれたブラックとゴールドの重厚なゲートといった、ニューヨーク五番街の本店にオマージュを捧げたアイコニックなデザインを取り入れる。　1階はブライダル・ジュエリーの専用フロア、2階にはコレクション・ジュエリーやタイムピース、ハイジュエリーのほか、日本最大級のVIPルームを設ける。地下階には、日本初となるリペア専門のコンシェルジュサービスを導入し、アフターケアサービスを提供する。　オープンに先駆けて、LINEミニアプリ「The World of Harry Winston」をリリース。ブランドの歴史や創始者のエピソードなどを閲覧できるバーチャルミュージアム、スマートフォンのカメラで顔を撮影すると自分自身が物語の主人公として登場する絵本コンテンツ、新店舗のエントランスにスマートフォンをかざすとジュエリーが外観を彩る「スパークリングAR」といった、デジタルコンテンツを提供する。またオープンを記念し、新作「ミニループ・ペンダント」（101万2000円）を先行販売する。

HARRY WINSTON

「ハリー・ウィンストン銀座店」が移転、国内最大規模のサロンに　LINE限定コンテンツも

　ベラは、2023年から約1年にわたり病気の治療に専念していたが、今年はじめから活動を再開。アンバサダー就任は、彼女のファッション界への復帰を祝うとともに、熟練職人たちの情熱にフォーカスしたブランドシグニチャー「The Artisan of Emotions」の新たな幕開けとなった。　ヴィジュアルは、これまでもショパールのキャンペーンを手掛けてきた国際的評価の高いフォトグラファー アラスデア・マクレラン（Alasdair McLellan）が撮影。ベラは、メゾンの「ハイジュエリー」、「ハッピーハート」、「ハッピースポーツ」、「ハッピーダイヤモンド」、「アイスキューブ」、そして「アルパインイーグル」をまとい、各コレクションのエレガンスとジョワ・ド・ヴィーヴル（フランス語で生きる歓びの意）を体現した。また、メゾンの熟練職人たちが生み出すクラフツマンシップを斬新なライティングで捉えながら、彼女自身の魅力を際立たせたという。　アンバサダー就任についてベラは、「私は、ショパールの素晴らしいクラフツマンシップを称賛し、長年にわたってショパールのファンでした。今回、ショパール・ファミリーの一員に加わることができて、大きな喜びを感じています」とコメントしている。

Chopard

「ショパール」がグローバルアンバサダーにベラ・ハディッドを起用　ファッション界への復帰を祝福

　新作コレクションは、ミラノの相反する2つの魅力である、"厳格で都会的なエッセンス"と"豊かなクリエイティビティ"に着目。「モノクロマティックトレジャー（Monochromatic Treasures）」と「ミラネーゼカラープリズム（Milanese Color Prism）」の2章構成となっており、全51作品を通して現代女性のたのモダンなデザインを提案している。　ミラノの静寂をイメージした第1章「モノクロマティックトレジャー」は、洗練されたデザイン、控えめなディテール、モノクロマティックで繊細な色使いといった、ミラノの美学の要素を含む「ミラノ・プラネタリウム」を着想源に製作。昼と夜の狭間を描いた繊細なディテールと、ウィットに富んだカラーパレットが特徴だ。ミラノの霧が着想源となったチョーカー「Moonstones」は合計211.50カラットのムーンストーンに、ホワイトダイヤモンドのパヴェを施したリンクをあしらい、「Galleria」はミラノの象徴的な「ヴィットーリオ・エマヌエーレ 2世のガッレリア」のガラスドームを八角形のグレースピネルで表現するなど、印象的な23作品が揃う。　第2章となる「ミラネーゼカラープリズム」では、ミラノの華麗な一面をジェムストーンとカラーコンビネーションで表現。レッド、ピンク、パープル、バイオレットなどの希少なスピネルを合わせ、ホワイトダイヤモンドを1列に配したネックレス「Spinelli di fuoco」や、メゾンの持つパヴェの技術が集結した「Precious Pavé」はカフス、リング、イヤリングが展開される。

ミラノが持つ静寂と華美の二面性　「ポメラート」が新作ハイジュエリーコレクション発表

　オル ブルーは、生命の源である「水」をテーマに、水の色、質感、流れ、光の反射、透明感など、水のあらゆる形態と自然の美しさを全26作品で表現。クリエイティブディレクターのクレール・ショワンヌ（Claire Choisne）が訪れたアイスランドから着想を得たという。　流れ落ちる滝のようなダイヤモンドとホワイトゴールドのロングネックレス「カスケード（CASCADE）」、ダイヤモンドビーチの氷をロッククリスタルとダイヤモンドで表現した「アイスバーグ（ICEBERG）」、そして水の流れによって彫刻された氷河のようなロッククリスタルのブレスレット「シエル ドゥ グラース（CIEL DE GLACE）」といった写実的なハイジュエリーを制作。飛び散る水しぶきの動きを捉えた「オー ヴィーヴ（EAU VIVE）」は両肩に身につけるユニークなショルダージュエリー。そして氷柱を再現した「ジヴレ（GIVRE）」は、ブローチ、イヤリング、ショルダーブローチ、リングの4点で構成され、ダイヤモンド、パール、マザーオブパールを繋ぎ合わせることで氷から水が滴り落ちる瑞々しさを表現した革新的なジュエリーセットとなっている。

BOUCHERON

ブシュロン、「水」がテーマのハイジュエリー「オル ブルー」を制作　氷河や滝を表現

　新作コレクションは、1960年代から1970年代のメゾンの黄金期からインスピレーションを得て製作。「エクストラレガンザ」、「ピアジェ ソサエティ」、「卓越した技巧から生まれる芸術性」の3つの世界観で構成され、ゴールドが主役の約100点の作品が揃う。　第1章となる「エクストラレガンザ」は、「華やかさ（extravagance）」と「優雅さ（élégance）」の融合から名付けられた。1969年以来のメゾンを代表するターコイズやマラカイト、イエローサファイアをあしらった「スウィンギング ソートワール」や、21.23カラットのスペサタイトが中心に配置されたオレンジのグラデーションが印象的なネックレスなどをラインナップ。　第2章は、色彩の豊かさと高度なデザイン性が特徴の「ピアジェ ソサエティ」。エレガントなピンクゴールド製のネックレスは手作業でゴールドを縒りながら製作。「時のジュエラー」として知られるピアジェがデザインしたダブルプレートのリングとイヤリング、そしてウォッチも登場。1300個以上のカボションカットターコイズをピンクゴールドにセットしたロングネックレスは、6つのターコイズビーズによる深みのある青が特徴となっている。　最後に「卓越した技巧から生 まれる芸術性」。職人たちの卓越した技術と、クチュールに対するメゾンの歴史的なテイストにフィーチャーした。　テーマとなるのは約56カラットのピンク＆パープルサファイアをセットしたカフを取り囲むツイストゴールド。ゴールドのロープが宝石のフォルムに沿って流れ、エレガントさを強調するデザインがポイントとなっている。さらに、約40個のバゲットカットエメラルドを用いたウォッチも登場。バゲットカットのエメラルドとダイヤモンドがモザイク状に配置され、ツイストチェーンで奥行きを表現。そのほか、2.53カラットのエメラルドとダイヤモンドの大胆なデザインのリングや、4.15カラットのペアシェイプダイヤモンドを使ったソリテール、アシンメトリーなイヤリングなどが揃う。

ピアジェ創業150周年を記念　ハイジュエリーウォッチコレクション「ESSENCE OF EXTRALEGANZA」を発表

　「リッツ パリ パー タサキ」は、TASAKIの職人技と創造性に、世界最高峰のホテルのひとつであるリッツ パリの伝統と革新が融合し、2016年に誕生したハイジュエリーコレクション。フランス語で「新時代」を意味する新作「ヌーヴェルエール（Nouvelle ére）」は、リッツ パリの歴史を彩った先駆者たちが今の時代を生きていたら身に着けていたであろうジュエリーをテーマに、エッジィでありながらエレガントで洗練された全4型のコレクションとなっている。　メタルとダイヤモンドのラインでリッツ パリの創業者であるセザール・リッツ（César Ritz）の精神を表現した「リュミヌー（Lumineux）」は、あこや真珠と稀少なマルチカラーダイヤモンドを噴水のように散りばめたデザイン。「サンティユモン（Scintillement）」は、リッツ パリの螺旋階段からインスパイアされた。100年ほど前のパリの時代を生きた女性たちのファッションを着想源にした「ユニッソン（Unisson）」は、繊細なレースのガウンやドレスを彷彿とさせる曲線を描くパールジュエリー。パリの華やかな社交界を牽引し、時代を切り拓いてきた女性をイメージした「アルモニー（Harmonie）」は、メゾンの真髄であるパールを幾重にも重ねたデザインと、カラーストーンのコントラストが特徴となっている。　会場となったリッツ パリ内のサロンでは、クチュールフラワーアーティスト 中村睦子による特別なフラワーデコレーションがジュエリーに彩りを添え、「TASAKI アトリエ（TASAKI Atelier）」の新作も同時に発表した。

TASAKI

タサキ、ホテル「リッツ パリ」との協業による新作ハイジュエリーをパリで発表　歴史を彩った先駆者たちがテーマに

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ヴィンテージマスター 十倍直昭が、手に取りやすい価格でヴィンテージとしての楽しみも味わえる隠れた名品を「令和のマストバイヴィンテージ」として紹介。

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