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ストリートと共鳴する「プーマ スエード」の半世紀、パリで開催された「Suede House」で辿るカルチャーの変遷

イベント様子

Image by: Hiroyuki Ozawa

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 2026年秋冬パリメンズファッションウィーク期間中の1月21〜24日、「プーマ(PUMA)」が大型体験型イベント「スエード ハウス(Suede House)」 をパリ4区のマレ地区で開催した。

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 同イベントは、半世紀以上にわたりスポーツ、音楽、ストリートカルチャーなどと密接に結びついてきたコートシューズ「スエード」にフォーカス。会場内には複数のテーマ空間が設けられ、「スエード」が歩んできた歴史と、その現在地、そして未来像を一連のストーリーとして体験できる構成が組まれていた。

会場
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Image by: Hiroyuki Ozawa

カルチャーとの繋がりを示すヒストリーコーナー

 会場に到着すると早速、外壁には“SUEDE”と共に誕生年である“1968”のグラフィティが描かれ、視線を上げると看板のシューフィティが目に入る。そのまま中へ進むと、「スエード」が各年代ごとにさまざまなカルチャーと密接に関わってきたことを示すヒストリーコーナーが広がっていた。

イベントの様子
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 そもそも「スエード」は、1963年に誕生したスエード素材を使ったトレーニングシューズ「クラック(CRACK)」にルーツを持つ。その後、1968年メキシコシティーオリンピックの男子200mでトミー・スミス(Tommie Smith)が金メダリストを獲得した際に、表彰台で同シューズを左手に掲げながら右手は黒の革手袋をはめた拳を突き上げ、人種差別撤廃のパフォーマンスを行ったことでスポーツシーンだけでなく世界中に大きなインパクトを残した。

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 1970年代に入ると、当時を代表するバスケットボールプレイヤーであり、NBA選手として初めてファッション雑誌に起用されるなどアイコンでもあったウォルト・フレイジャー(Walter Frazier)と契約し、スエード製の「クラック」を着想源にバスケットボール界史上初のシグネチャーシューズの開発がスタート。そして、フレイジャーのプレースタイルとニックネームに由来した「クライド(CLYDE)」が1973年に発売されると、徐々にアップデートを重ねて現在の「スエード」の原型に近付いていった。

 だが、1979年に「プーマ」とフレイジャーの間で契約が終了し、名目上「クライド」の販売が困難になると、「クライド」は「プーマ」とモデル名を変えて継続的に販売されることに。すると、ブランド名との差別化のため“「プーマ」のスエードの靴”を意味する“スエード”の愛称が次第に広まり、そのまま現在のモデル名が名付けられることとなったのだ。

イベントの様子
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 「クライド」改め「スエード」は、1980年代のニューヨークのストリートシーンを賑わせたブレイクダンサーやグラフィティライターらの足元を飾り、1990年代にはヒップホップグループのビースティ・ボーイズ(BEASTIE BOYS)がステージやMVで愛用したことで爆発的な人気を集めた。あわせて、絶頂期だったニルヴァーナ(Nirvana)のカート・コバーン(Kurt Cobain)やプロスケーターのスコット・ボーン(Scott Bourne)ら、アメリカンサブカルチャーの中心人物だった人々が相次いで着用したことで、今に続くローテクスニーカーシーンにおける確固たる地位を獲得したのだ。なお、このトレンド化をきっかけにロンドンでも火が付き、アメリカ(United States of America)由来だったことから、「スエード」ではなく「ステーツ(STATES)」という名でも親しまれたという。

エイサップ・ロッキーとのコラボモデルなど新作を展示

イベントの様子
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Image by: Hiroyuki Ozawa

 ヒストリーコーナーから奥へと抜ける手前には、左右それぞれに部屋が設けられており、左側にはフレイジャーと「クライド」の歴史を讃えるインスタレーションが広がり、右側にはグラフィティシーンでの「スエード」の影響力を体現したアート作品を設置。ヒストリーコーナーに戻り歩みを進めると、ロンドンを拠点に活動するカルチャーキュレーターのサムタロウ(SAMUTARO)がディレクションしたビデオインスタレーションが展開されていた。

イベントの様子
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 サムタロウのビデオインスタレーションの先には、休憩スペースと共にDJブースが設けられ、フランスを拠点に活動するナオミ・クレメント(Naomi Clement)やアンディー 4000(Andy 4000)らDJが日替わりでプレイ。その横には、近日中に発売が予定されているというラッパーのエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)との最新コラボモデルが、スモークガラス越しにシルエットだけが認識できるように披露されるユーモア溢れる仕掛けも。

靴
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Image by: Hiroyuki Ozawa

 そして、会場の最奥部には今後発売される「スエード」が一同に集結し、インラインだけでなく、「キス ウィメン(Kith Women)」のクリエイティブ・ディレクターでオランダ・アムステルダムを拠点に活動する女性デザイナーのダニエル・カタリ(Daniëlle Cathari)、ロサンゼルス発のストリートブランド「ナミアス(NAHMIAS)」、英国の老舗タンナー チャールズエフステッド(CHARLS F.STEAD)社などとのコラボモデルも並んでいた。

来場者の足元スナップ

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Image by: Hiroyuki Ozawa

 ここ数年、「プーマ」はストリートシーンで支持率が急上昇しており、この日も来場者の多くがスニーカーを着用。また、パリファッションウィークの開催ごとに存在感を増しており、今季もランウェイ上で「ジェイラル(_J.L-A.L_)」とのコラボ「セル ゲル-1(CELL Geo-1)」や、「ルイ ガブリエル ヌイッチ(LGN LOUIS GABRIEL NOUCHI)」とのコラボ「モストロ(MOSTRO)」などを発表した。

エディター&ライター

Riku Ogawa

WWDとHYPEBEAST出身でプレミアリーグのアーセナルを応援する、食道楽のエディター&ライター。お仕事のご連絡は各種SNSのDMまで。

最終更新日:

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