

前日は「西武渋谷店」の閉店、スパイバーの私的整理。そしてこの日は、ファーストリテイリングとロサンゼルス・ドジャースの提携。ファッション業界の現在地を象徴するニュースが立て続けに飛び込んだ。だが、株式市場の反応は一様ではなかった。
日本国内のファッション&ビューティ関連97銘柄で構成される株価指数「SVT インデックス」は3月26日、10,971.4ポイント(前日比−0.59%)で取引を終えた。前日のほぼ全面高の反動から、利益確定の売りが優勢となり、時価総額合計は38兆6843億円と前日から約2290億円減少した。
2026年3月26日
SVT インデックス:10,971.4ポイント(前日比−0.59%)
指数全体では、「グローバル・メガブランド」セクターの影響が引き続き大きい。ファーストリテイリングはマイナス0.85%(−46.30pt)、良品計画もマイナス2.24%(−11.69pt)と下落し、「SVT インデックス」を押し下げた。
ファーストリテイリングはこの日、「ユニクロ(UNIQLO)」が米メジャーリーグ屈指の人気球団で、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希といった日本人スターを擁するロサンゼルス・ドジャースとパートナーシップ契約を締結し、ドジャースタジアムの命名権を取得したと正式に発表した。
「ユニクロ」の北米での売上収益は2025年8月期で前年比24.5%増の2711億円、事業利益は同35.1%増の442億円と急拡大している。海外売上収益1兆9102億円のうち北米が占める割合は約14.2%に達しており、今回の提携は同地域での存在感をさらに高める布石といえる。もっとも、株価の反応は限定的だった。前日の上昇の反動に加え、すでに織り込み済みと受け止められた可能性がある。
一方で、「西武渋谷店の閉店」というニュースに対する百貨店株の反応は分かれた。三越伊勢丹ホールディングスはプラス1.26%、J.フロントリテイリングはプラス0.91%、エイチ・ツー・オー リテイリングも0.93%と上昇。松屋はマイナス2.60%と下落し、髙島屋はプラス0.03%とほぼ横ばいにとどまった。
この日、三越伊勢丹ホールディングスが底堅く推移したのは印象的だ。2013年に東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が開始されると、神奈川方面から新宿三丁目駅へのアクセスが大幅に向上し、同駅直近の「伊勢丹新宿店」は広域から集客できる構造へと変わった。一方、「西武渋谷店」はラグジュアリーブランドの集積という点でも新宿エリアに後れを取り、2025年度の売上高はピークの4分の1にまで減少していた。
一方では「セゾン文化圏」のDNAを持つ百貨店が閉店し、一方ではアメカジの本場で華々しくバッターズアイにブランド名が掲げられるという、ファッション業界にとって象徴的な2日間であった。
※「SVT インデックス」97銘柄ファーストリテイリング、良品計画、ZOZO、アシックス、yutori、human made、TOKYO BASE、キューブ、クラシコ、TENTIAL、ミズノ、ゴールドウイン、ヨネックス、ゼビオホールディングス、三越伊勢丹ホールディングス、髙島屋、J.フロントリテイリング、エイチ・ツー・オー リテイリング、松屋、近鉄百貨店、丸井グループ、ユナイテッドアローズ、パルグループホールディングス、アンドエスティホールディングス、三陽商会、TSIホールディングス、オンワードホールディングス、ルックホールディングス、ワールド、三共生興、キング、コックス、ヤマトインターナショナル、ダイドーリミテッド、ワークマン、ハニーズホールディングス、しまむら、西松屋チェーン、インターメスティック、Japan Eyewear Holdings、ジンズホールディングス、ヨンドシーホールディングス、フェスタリアホールディングス、プリモグローバルホールディングス、ベリテ、カシオ計算機、セイコーグループ、シチズン時計、クロスプラス、マツオカコーポレーション、ドウシシャ、ダブルエー、ジェイドグループ、エービーシー・マート、チヨダ、ジーフット、AOKIホールディングス、はるやまホールディングス、青山商事、コナカ、ムーンバット、川辺、山喜、サックスバー ホールディングス、東京ソワール、ワコールホールディングス、MRKホールディングス、アツギ、シャルレ、タビオ、ヤギ、タキヒヨー、GSIクレオス、島精機製作所、セーレン、資生堂、コーセーホールディングス、ポーラ・オルビスホールディングス、アイスタイル、MTG、ヤーマン、I-ne、ハウスオブローゼ、シーボン、アクシージア、プレミアアンチエイジング、ハーバー研究所、粧美堂、日本精化、長谷川香料、日本色材工業研究所、田谷、エム・エイチ・グループ、コタ、ビューティ ガレージ、アジュバンホールディングス、ミルボン
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