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消費の二極化から見出す中間価格帯の新たな活路

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 コスト高騰による物価高などの影響から、消費の二極化がさらに進んでいる。紳士服専門店のスーツも二極化を前提とした価格戦略を強化している。引き続き1万円前半の低価格商品を打ち出す一方で、10万円前後、さらに上の15万円超えも。上質なイタリアなどのインポート生地を使った高額品の品揃えを拡充する動きが目立つ。

 10万円前後のスーツは紳士服専門店にとっては高額だが、百貨店向けのブランドにとっては、かつての中心価格帯だった。ここ数年で値上がりが続いたため、百貨店でスーツを買わなくなった客層が紳士服専門店へ流入しているという。買う場所が変われば客層が異なるので価格に対する意識も変わってくる。

 二極化すると中間価格帯の商品が厳しくなると言われるが、果たして本当にそうだろうか。ある帽子ブランドのデザイナーは「中間価格帯の商品でも販路を変えれば可能性は広がることを実感した」と強調する。主力の百貨店だけでなく、銀座の高級専門店と少し前から取引を始めたそうだ。そこでは手に取りやすい値頃な商品と位置付けられ、従来の販路よりも売れているという。

 流通構造が激変し、消費者の購買動向も変わる中、既存の販路だけに固執し過ぎていては共倒れしかねない。新たな販路にチャレンジしてみることで、活路も切り開けてくるだろう。

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