pillings2027年春夏コレクション
現実と幻想がゆるやかに溶け合う日常着
Image by: Runway:FASHIONSNAP(Koji Hirano)、Backstage:FASHIONSNAP(Ippei Saito)

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村上亮太が手掛ける「ピリングス(pillings)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2027 S/S」でランウェイショーを開催し、2027年春夏コレクションを発表した。会場となったのは、朝日新聞社 東京本社1階。かつてオフィスとして使われ、近年は廃墟のように放置されていたというどこか懐かしく古びた空間を舞台に、日常の装いや風景がファンタジーの世界へとグラデーションで繋がっていくようなコレクションを披露した。
今シーズンのテーマは、2026年秋冬から続く「landscapes 2」。心の中に残る日常の曖昧な記憶や風景を出発点とし、小説家・小川洋子の作品群のように、現実と幻想の境界線をぼかし、自然に溶け合っていくような感覚をコレクションに落とし込んだ。
ショーは、不自然なシワや歪み、ウエストのたるみといったピリングスらしいディテールを効かせた、シャツにタイトスカートやスラックスを合わせる普遍的な日常服からスタート。モノトーンやベージュ、ライトブルーといったプレーンなカラーパレットは、やがて染色やプリント、インターシャで表現されたパープルやピンクなど、朝顔から着想を得た鮮やかなグラデーションへと変化していく。
フリルのコードを無数にあしらったセットアップや、しぼんだ花を巨大化させたようなフォルムのドレス、ヴィヴィッドカラーの染料プリントを大胆に施したランジェリードレスなど、装いは次第にファンタジックな装飾性を帯びる。終盤では、再びブラウスやスカートといったプレーンな日常着へ回帰するものの、オールホワイトでまとめられたルックはどこかエレガントでドレッシーな気品を漂わせた。また、中盤以降の多くのルックで目深に被られた白いチューリップハットが、コレクション全体を包み込む神秘的で幻想的なムードをより一層強調していた。
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ABOUT THE BRAND
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村上亮太が手掛ける「ピリングス(pillings)」は「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」としてブランドをスタート。2017年秋冬コレクションまで母・村上千秋と2人で制作を続けていたが、2018年春夏コレクションから村上亮太単独でデザインを手掛けている。2020年にブランド名をピリングスに改名した。

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上田安子服飾専門学校卒業後、山縣良和による「ここのがっこう」でファッションを学ぶ。リトゥンアフターワーズのアシスタントを経て、2014年に「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」を立ち上げる。2020年にはブランド名を「ピリングス(pillings)」に改名。同年「atelier K'sK」代表の岡本啓子と共に、ニットスクール「アミット(AMIt)」を開校した。2023年12月にリトルリーグと事業譲渡契約を締結。「LVMH Prize for Young Fashion Designers 2025」でセミファイナリストに初選出された。

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