ANREALAGE パリデビューコレクションの舞台裏
Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion ストーリー

「アンリアレイジ」森永邦彦のパリコレデビュー舞台裏、激動の6日間に密着

ANREALAGE パリデビューコレクションの舞台裏
ANREALAGE パリデビューコレクションの舞台裏
Image by: FASHIONSNAP.COM

 デザイナー森永邦彦が手がける「ANREALAGE(アンリアレイジ)」パリコレデビューまでの舞台裏に密着。現地のアトリエや関わるクリエイター達とスタッフ、そしてバックステージなどの様子をリアルタイムでレポートしました。2015年春夏コレクションに込めた思い、そしてファッションの中心地パリのショーで表現したこととは――。「ANREALAGE」チームが日本を発つ9月18日からショー当日の23日まで、激動の6日間を追ったドキュメンタリーをお届けします。

 

 密着レポートがいよいよ始まりました。パリに発つ前に、まずは「ANREALAGE」と森永邦彦デザイナーのこれまでを振り返ります。

ANREALAGE(アンリアレイジ)とは?

anl-140328_001_2-thumb-660xauto-310146.jpg

 日常(A REAL)、非日常(UN REAL)、時代(AGE)をコンセプトに、森永邦彦デザイナーが2003年に「ANREALAGE」を立ち上げてから11年目。数千ピースで構成されるパッチワークをはじめ、「○△□」など身体とは異なる形からのアプローチ、そして「色を着脱する服」「サイズが変わる服」「季節に左右されない服」といった最新テクノロジーを融合したコレクションまで、服の価値を異なる角度から再考してきました。

anrealage-2013-14-aw-20130319_047-thumb-500xauto-175464-thumb-500x750-175718.jpg

2013年秋冬コレクション「COLOR」

 その根底にあるのは「神は細部に宿る」という信念。これから世界に挑んでいくスタート地点として、ずっと思い描いていたという森永デザイナーのパリの舞台が今、夢から現実になろうとしています。

anrealage-2014aw-20140328_072--thumb-660xauto-269373.jpg

2014年秋冬コレクション「SEASON」

 多くのデザイナーが、ファッションの中心地"パリ"を目指す今日でも、1シーズン目からパリ高級服飾組合 (La Chambre Syndicale de la Couture Parisienne / 通称 サンディカ)の正式登録を受けて、オンスケジュールで参加するのは異例。「ANREALAGE」は国立美術学校Beaux-Arts Salle Melpomene(ボザール メルポメーヌ)を会場に、ショーの演出とディレクションは金子繁孝、ヘアメイクは加茂克也、スタイリストは山口壮大、そしてRhizomatiks(ライゾマティクス)の真鍋大度を起用し、これまでにないファッションの形を提示するといいます。

parco_asean_top-thumb-630xauto-164078.jpg

2013年春夏コレクション「BONE」

 パリにおいても「自分たちらしい服づくりを貫く」と話す森永デザイナーは、「COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)」の川久保玲と「Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)」の山本耀司が、80年代のモード界に「黒の衝撃」を与えたパリにおいて、新たな歴史を刻むことができるのでしょうか。

anrealage-bs-2014ss-20131016_030-thumb-662xauto-226635.jpg

 密着レポートでは、ショーの準備から当日、そしてレクレルールで開催される展覧会まで、森永デザイナーと「ANREALAGE」チームの6日間を追い、現地のリアルな様子をお届け。ショーの開始は、9月23日17時(日本時間:9月24日0時)を予定しています。

<インタビュー>アンリアレイジ森永邦彦〜パリに挑む理由〜(動画)

 森永デザイナーに、パリに挑戦する理由を聞きました。

―アンリアレイジのブランドコンセプトは?
 「日常(A REAL)、非日常(UN REAL)、時代(AGE)」という3つの言葉です。

―コレクションを作る上で常に意識してきたことは?
 日常で見落とされてしまっていることや、なかなか気付いていないことをすくい上げて、その面白さを洋服に落とし込むということですね。

―パリで発表することを考え始めたのはいつ頃から?
 ブランドを始めた頃から、パリへの遠い憧れはあったのですが、具体的に強く意識し始めたのはここ3シーズン位です。

―そのきっかけは?
 東京で10年間、自分達らしい発表を続けることを一つの目標にしていました。ブランドが10年の区切りに至った時、次の舞台に一歩進んで行かなくてはという思いがどんどん強くなってきました。

―なぜパリ?
 自分の中のメインストリーム。すごく外れたことをやりたいという気持ちと同時に、それをど真ん中の場所でやってみたいという気持ちがありました。やはり、ファッションの世界ではパリが中心で大きな舞台の一つでもあります。そこに(コレクションを)持っていって勝負をしたいと考えました。

――アンリアレイジにとってのメインストリームとは?
 人が見つけていない視点で洋服を作り、その洋服がすごく面白いものになり、それを着る人や感じてくれる人が増えれば、だんだんとその道がメインストリームになっていくという可能性を感じています。

――パリコレクションの目的は?
 目標の一つとしてやってきたことですが、もちろんゴールではなく、自分達がこの先のビジョンをどう描いていくか。ここから始めていきたいと思っています。

■コレクション5日前

【成田=9月18日12:30】成田空港からパリへ

anreage-0918-140918_001-thumb-660xauto-310151.jpg 森永デザイナーをはじめとする「ANREALAGE」チームが成田空港に到着しました。

anreage-0918-140918_002.jpganreage-0918-140918_003.jpg 新作コレクションのサンプルやヘアメイクのピースなど、大量の荷物も一緒にパリに運びます。

anreage-0918-140918_004.jpg スタッフの皆さんは、荷造りや準備で、ほぼ徹夜だそう。

anreage-0918-140918_005.jpg 森永デザイナーは、「神田さんから頂きました」という「keisuke kanda(ケイスケ カンダ)」のシャツとカットソーがドッキングしたデザインのトップスに、「ANREALAGE」のパンツ、そしてエースが制作したキャリーバッグと、ポーターとコラボレーションしたパッチワークのトートバッグというスタイル。

anreage-0918-140918_008.jpg 「靴もスタッフからの誕生日プレゼントなんです」

anreage-0918-140918_009.jpg コンバースのオールスターを、スタッフが手作りで「ANREALAGE」ならではのパッチワークのデザインにカスタムしてくれたんだそう。

 パリコレクションへの準備について聞くと「昨日もハプニングがたくさんあって・・・ありすぎて思い出せないくらいです」と、森永デザイナー。少しの疲れと共に、希望に満ちた表情で答えてくれました。

anreage-0918-140918_011.jpganreage-0918-140918_010.jpg 「これから準備することがたくさんあるので、頭がいっぱいです」

anreage-0918-140918_013.jpganreage-0918-140918_007.jpg これからパリに向けて飛び立ちます。

【成田→パリ=9月18日】機内

anrealage-0918-1-140918_002.jpg

【パリ=18日21:00】シャルル・ド・ゴール空港に到着

anrealage-0918-1-140919_003-thumb-660xauto-310370.jpg フランスに入国。ショーピースなどが入った荷物の第一便も、無事に届きました。

anrealage-0918-1-140919_004.jpg

 「実はまだ仕上がっていないコレクションピースがあって」と、少し心配そうな表情。荷物の最終便はショーの前日。「なんとか間に合うように、工場さんに縫ってもらっています」

anrealage-0918-1-140919_005.jpg 外に出ると、この時期にしては少し暖かい気候のパリ。夜風が気持よく吹いています。

 本格的な準備は明日から。

次ページは>>本格的な準備始動のはずが、ストライキ!?

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    Ranking Top 10

    アクセスランキング