Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
レザーブランド「ブラックミーンズ(blackmeans)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2022 A/W」4日目となる3月17日に、2022-23年秋冬コレクションショーを発表した。単独ショーはブランドとして初めて。
ブラックミーンズは、2008年に小松雄二郎、有賀貴友、有賀晶友の3人でブランドを始動。2019年に有賀貴友が退社し、現在は小松雄二郎と有賀晶友がデザイナーを務めており「ジャパニーズハードコア・パンクの視点から、既成概念にとらわれることなくファッションやスタイルを創造・提案していく」ことをコンセプトに活動している。
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今回のショーは、文化庁や昨年「ファッション イン ジャパン 1945-2020—流行と社会」を開催した国立新美術館などの共催により、国が推進する「日本博」の一環として実現。ブラックミーンズが選出された理由について、JFWOのディレクターを務める今城薫は「独特な和の感覚を表現するブラックミーンズは、日本人と自然をテーマにする『日本博』と親和性が高く、海外に向けて日本を代表するブランドとして紹介し得る」とコメントした。
ランウェイショーは、ブルーのライトに照らされたライブハウスのような舞台で、西洋と東洋の楽器を組み合わせたハードコア楽団「タートルアイランド(TURTLE ISLAND)」の生演奏からスタート。ギターやベース、ドラムなどの西洋の楽器に三味線や太鼓などの和楽器が組み合わさり、ブラックミーンズのブランドコンセプトとマッチした世界観を演出した。舞台袖からは演奏と同時に新作を身にまとったモデルが登場し、ランウェイを往復。生演奏ならではの迫力で、視覚と聴覚の両方に訴えかけた。
Video by FASHIONSNAP
コレクションは、ブランドの真骨頂であるレザーを用いたアウターやパンツ、小物など多彩なアイテムを披露。素材を切り替えミリタリーな雰囲気を落とし込んだレザージャケットや、スカイブルーのレザーを使ったファイアーマンコートなどのメンズアイテムのほか、レザーでフリルを表現したアウターといったウィメンズアイテムを発表した。
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
ショーのクライマックスでは、ブランドロゴをバンド背後の幕に大きく投影。演奏が大詰めを迎えると、疾走感のあるサウンドと共に背後の幕が左右に開き、全モデルが再度ランウェイを歩いた。最後にデザイナーの小松と有賀が客席に向かってお辞儀をし、フィナーレとなった。
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
ブランド初のショーを終えて、小松は「ブラックミーンズらしく、起承転結のあるショーをやりたかった」と今回の演出の趣旨を説明。デザイナー2人が出身ブランド在籍時に感じたエンターテインメント感を今の世代にも伝えたかったという想いから、タートルアイランドに演奏を依頼したという。小松は「今回のショーを最初で最後にするつもりだった」としながらも、「一度やるとまたやりたくなってしまうのが人間ですね」とコメントし、次回のショー開催に含みを持たせた。
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