サンレモ音楽祭に登場したキアラ・フェラーニ
Image by: DIOR
2月7日から11日に開催されたイタリアのサンレモ音楽祭で、共同司会を務めたキアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)が「ディオール(DIOR)」のオートクチュールドレス4着をまとった。いずれもマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)が今回のために特別にデザインしたもので、フェミニズムを反映した斬新なデザインが話題を呼んだ。
カスタムされたオートクチュールドレス
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1着目はアシンメトリーなドレープが印象的な「マニフェスト・ドレス」。ストールには、アーティストのクレア・フォンテーヌ(Claire Fontaine)が掲げるスローガン「Pensati Libera(自由に考える)」が描かれている。
そして2着目は、まるでヌードのように見える「恥知らずなドレス」。コットンチュールにヌードカラーのマイクロビーズを刺繍し、体のカーブや陰影をリアルに表現した。キアラはリンゴを片手にしたポーズでこのドレスを着用した写真をSNSに投稿。クラナッハが描いた「アダムとイブ」の絵画がインスピレーション源になっていることを暗示した。
実際のヘイトコメントをドレスに刺繍
そして3着目は「ヘイト・ドレス」。ホワイトのシルククレープで仕立てたドレスで、「DISGUSTING(おぞましい)」「Perché non ti rifai il seno(おっぱいも整形したら)」といった批判的な言葉がブラックビーズで綴られている。これらはすべてキアラ自身がSNSで受け取ったダイレクトメッセージを反映したものだそう。
女性たちの未来のために立ち向かう
最後の「鳥かごドレス」は、ジャージー素材のジャンプスーツに鳥かごのようなスカートを組み合わせたデザイン。ジャンプスーツはトパーズ色のディアマンテで覆われ、繊細な輝きを放つ。キアラは「このドレスは、家父長制によって課せられた慣習を打ち破る希望を表している」というコメントと共に、娘のヴィットーリアとお揃いで着用した写真をインスタグラムで公開した。
ディオールの公式Youtubeでは、この4着をフィッティングする様子が公開されている。中にはキアラが「私たちはフェミニズムと女性のエンパワメントについて同じメッセージを共有している」とキウリについて語るシーンも。なお、キアラは今回のサンレモ音楽祭への出演料を「D.i.Re(Donne in Rete contro la violenza、暴力に反対するネットワークの女性たち)」協会に寄付することを発表した。
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