
Image by: FASHIONSNAP

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今年も過酷な猛暑の季節がやってきた。近年は日傘や帽子などに加え、電子機器を用いた暑さ対策アイテムが主流となりつつある。ネッククーラーやハンディファンなどと共に、猛暑対策グッズとして市民権を得たアイテムのひとつが空調ウェアだろう。だがそもそも、空調ウェアは建設業などのプロ向けのアイテムで、数年前までは一般層が着用している例はほとんど見られなかった。つまり、ここ数年で利用者層が少数のプロから一般層まで急拡大したと言える。空調ウェアが一般的な存在となった今、プロ向けにはどういった暑さ対策アイテムが提案されているのか。日本能率協会が開催した「第12回 猛暑対策展」で、空調ウェアに続く次世代の暑さ対策アイテムをリサーチした。
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進化を続ける空調ウェア
同展は労働環境の暑さ対策や熱中症予防に特化した展示会で、今年は191社、378ブースが出展。ミスト装置やスポットクーラーなどの製造、建築、物流現場向けの大規模空調設備をはじめ、遮熱シートや熱中症計、見守りシステム、飲料、食品など多彩なアイテムが出展されていた。
ウェアラブルアイテムではやはり、ペルチェベストや電動ファンを用いた空調ウェアが目立っていた。その中のひとつが、2021年創業のメカリンクが手掛ける空調ウェアブランド「クーラーマスター(Cooler Master)」だ。同ブランドは、「近年の日本の夏は、もはや個人の『我慢』や『根性』で乗り切れるレベルを超え、人命に関わる深刻な社会課題となっている」と指摘し、「『Design × Engineering』の力で、暑さによって奪われる集中力や体力を取り戻し、人が本来持っているポテンシャルを最大限引き出す」ことを目的としている。同ブランドが一般層向けの商品として今年から販売している「冷風ベストS26」(2万1780円)は、内部にセットした市販の保冷剤や凍らせたペットボトルで冷却した空気で身体を冷却するリュック型の空冷ウェアだ。市販のモバイルバッテリーを電源として使用できることに加え、単色のカラーとシンプルなデザインで、一般的なカジュアルファッションとも馴染みの良い雰囲気に仕上がっている。


同ブランドではプロ向けの商品も販売している。「空冷ベストCM-07-N」(1万9800円)はフルハーネスに対応した仕様となっており、首元や後頭部、脇には冷風を直接送り込み、背部と肩部には緩やかな冷感気流を行き渡らせるハイブリッド冷却機能を採用している。


水を入れるだけで使えるバッテリー不要のベスト
会場では、まだ一般市場では見かけない暑さ対策アイテムも出展されていた。広島県に本拠地を置くアクアテックが打ち出していたのが「アクアウォーターベスト」(1万6500円)だ。「水の力で優しく冷却」をテーマにしている同商品は、東レの超高透湿素材「エントラント」を採用しており、胸と背中に設けられた注水口にペットボトルなどで約400ミリリットルの水を入れるだけで、気化熱冷却効果でマイナス4度の冷却効果が得られるという。バッテリーや保冷剤を必要としないので、約290グラムという軽さが特徴だ。同商品単体での着用も可能だが、空調ウェアのインナーとして着用するとさらに冷却効果が高まるという。



工具の企画製造を行う山真製鋸は、「アイスマン」ブランドで水冷服を販売している。専用の保冷剤で冷やした水をTPU素材の水路冷却シートに循環させて冷感を得る仕組みで、新商品の「アイスマンPRO-X Ⅲ セルマックス」(4万5000円)はこれまで2時間だった冷却時間を4時間に伸長。また、今年夏に発売予定の「アイスマン クールドリンク」は、凍らせたペットボトルを保冷剤の代わりに使用し、ペットボトルのなかの液体が溶ければ飲むこともできる仕組みになっており、用意したペットボトルが溶けても、コンビニエンスストアなどで凍ったペットボトルを買い足すことで冷却が続けられるとしている。

「アイスマンPRO-X Ⅲ セルマックス」

「アイスマン クールドリンク」
マイナス79度のドライアイスで冷却
学生服や企業ユニフォームを手掛けるチクマと、熱交換装置やポンプの企画生産を行う櫻製作所がコラボレーションして販売しているのが、「氷点下ベスト」だ。同商品は、櫻製作所が販売しているドライアイス製造機で作ったドライアイスを、チクマが製造したドライアイス対応のベストに入れられるようになっている。電動ファンを用いる空調ウェアは、可燃性ガスや引火性の液体、粉塵などを扱う現場では火花による引火リスクから使用制限される場合があるが、氷点下ベストは電気を使わないため火気厳禁の特殊な環境でも安全に使用できるという。ドライアイスはマイナス79度であるため、気温40度を超える環境でも熱中症予防効果があるとしている。




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