「コペルニ」2020年春夏コレクション
Image by: COPERNI

Fashion 注目コレクション

トレーサビリティからWi-Fiモチーフまで――「コペルニ」がApple Storeで発表した20年春夏は"接続性"がテーマ

「コペルニ」2020年春夏コレクション
Image by: COPERNI

 セバスチャン・メイヤー(Sebastien Meyer)とアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)が手掛ける「コペルニ(COPERNI)」が9月24日、2020年春夏コレクションを発表した。コレクションのメインテーマは、「接続性(connectivity)」。パリ・シャンゼリゼ通りのApple Storeを会場に、フィルム上映会という形式で新作を披露した。

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 「クレージュ(courrèges)」ウィメンズウェアのアーティスティックディレクターを退任し2019-20年秋冬シーズンから「コペルニ」を再始動させたメイヤーとヴァイヤンは今シーズン、デジタルが普及した現代社会において人々の生活の中心にあるといっても過言ではない「接続性」に着目。"繋がること"というコンセプトに対して、直接的なシンボルの引用やブロックチェーンの活用など、多方面から向き合った。

 接続性というコンセプトは、片方の襟が極端に長く袖や脇下まで繋がるディテールをはじめ、より直接的なアイデアとしてはBluetoothマークがベルトに、Wi-Fiマークがバッグに落とし込まれて登場した。また、「ドーメル(DORMEUIL)」と協業し、ブロックチェーン技術を活用した100%トレーサブルなスーツを製作。「自分が着ている服はどこから来ているのか?」と消費者視点から"繋がり"について考え、裏地に縫い付けられたQRコードを読み込むと、素材の生産地など服のルーツを知ることができる仕組みとなっている。

 コレクションの発表はランウェイショーではなく、フィルムの上映会という形式。バッグなどプロダクトデザインに力を入れている2人は、消費者が"長く使えるプロダクトへの投資"としてApple製品を購入している点に共感し、Apple Storeを会場に選んだ。Apple Store内の中庭のような会場には大きなスクリーンの前に自由着席形式の椅子がランダムに並べられ、エディターやバイヤーら招待客は椅子に座りながら上映の開始を待った。

 会場が暗転し、上映が始まって数秒。シーズンのイメージを映し出していたコレクションフィルムから、スクリーンをスマートフォンで撮影する招待客のリアルタイムの姿が会場のカメラマンによって捉えられ、突如スクリーンに投影された。招待客がざわつくなか、客席に紛れ込んで着席していた一人のウィメンズモデルの顔にカメラがズームイン。そしてズームアウトすると、同一モデルが起用されたコレクションフィルムの映像へと切り替わっているというユニークな仕掛けで、招待客をコレクションの世界観へと誘った。

Apple Storeで行われた上映会の様子。観客席にモデルが紛れ込んでいた演出がユニーク。

 上映されたフィルムも「接続性」をテーマにしたもの。「人々はみな、他人がいなくなっても"彼ら自身"でいられるのだろうか?」「数秒前の記憶をなくしてしまったら、果たして私達は人として機能するのだろうか?」といった問いかけからはじまり、記憶は人の"原点"として機能しているという考察、そして服の"原点"を探ることができるドーメルとのコラボスーツを紹介するなどコンセプトと実際のアイテムを織り交ぜて紹介。フィナーレではフィルムに登場していたモデルがスクリーンの前にウォーキングし登場するなど、オンラインとオフラインが接続する仕掛けを通してコレクションのコンセプトを印象付けた。

パリ現地で取材中のFASHIONSNAP.COMチームによる最新情報は特設サイトで更新中!

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