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【対談】YOASOBI Ayase × 「ダブレット」井野将之、表現におけるファッションと音楽の関係性

「ダブレット」井野将之、YOASOBI Ayase

Image by: FASHIONSNAP

「ダブレット」井野将之、YOASOBI Ayase

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【対談】YOASOBI Ayase × 「ダブレット」井野将之、表現におけるファッションと音楽の関係性

「ダブレット」井野将之、YOASOBI Ayase

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 日常と非日常の狭間に生まれる表現の可能性を追求する“小説を音楽にする”2人組音楽ユニット「YOASOBI」と、パリでコレクションを発表している井野将之によるブランド「ダブレット(doublet)」。異なる領域で革新を続ける二者が、ZOZOTOWNの20周年を記念したコラボレーションで邂逅した。

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 10月13日に開催されたZOZOTOWN20周年記念イベント「ZOZOFES」を機に販売されたコラボコレクション「NIGHT OUT WITH YOASOBI / YOASOBIと夜遊び」。YOASOBIのコンポーザーであるAyaseと気鋭デザイナー井野という、互いのクリエイションを深く敬愛する二人は、いかにしてそれぞれの表現世界を融合させたのか。創造の現場で交わされた対話を通して、補完し合うファッションと音楽の関係性に迫る。

──今回コラボに至った経緯は?

Ayase:僕たちからオファーさせていただきました。以前、井野さんと雑誌で対談をさせていただいたという縁もあったんですが、僕はプライベートでもめちゃめちゃダブレットさんにお世話になっていて。今回ZOZOさんのプロジェクトを進行することになり「コラボしたいブランドさんはありますか?」という話をいただいたとき「是非ダブレットさんでお願いしたいです」とお伝えし、実現に至りました。

井野:お声がけいただき、本当に嬉しかったです。

──Ayaseさんはダブレットのどういうところに魅力を感じていますか?

Ayase:遊び心があることはもちろんですし、チャレンジングでずっと攻めている姿勢にも惹かれます。本当に、毎シーズン全部ツボなんですよね。

──井野さんはカラオケでYOASOBIを歌うと伺いました。

井野:つい先日も歌いました(笑)。2023-24年秋冬コレクション「MONSTER」は、YOASOBIの楽曲がインスピレーションになっているところもあって。本当にお世話になっています。

doublet 2023年秋冬

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──コラボアイテムのコンセプトや、アイテムが形になるまでの過程を教えてください。

井野:打ち合わせの時に、YOASOBIは「日常と非日常のズレ」をテーマとして大事にしていると聞いて、ダブレットにもそれは当てはまるなと。「YOASOBIを面白く遊んじゃってください」と言ってもらえたので、ダブレットらしさも出しながらすごく自由にデザインさせていただきました。具体的には、「日常と非日常のズレ」ということでありえないシーンを描写することがアイデアとして浮かんで。YOASOBIは2人しかいないのに、4人になっていたりと、ありえないけど日常的であることを意識してデザインしました。

Ayase:デザインが上がってきた時は「最高です!」という感想しかなくて。ちょっとだけグラフィックの調整はお願いしましたけど、基本的にはダブレットのデザインをそのまま商品化したという感じです。

──普段からダブレットの服を着ているというAyaseさんですが、どんなファッションが好みなんですか?

Ayase:ファッションの良さでもあると思うですが、結構気分で変わります。シックなものが好きな時もあれば、派手なものを着たい時もある。その時のテンション次第という感じです。ただ、根底には着ていて自分が楽しくなれる服であってほしい、というのがあります。だから見た目がカッコ良くても、着づらい服は選ばないですかね。自分の生活を楽しくしてくれる服を選びとりたいと思っています。

井野:Ayaseさんのその考えにはすごく共感できます。ダブレットも、服からコミュニケーションや会話が始まることが大事だと考えていて、服がそのツールになれば、と思ってデザインしているので。

──今回のZOZOTOWN20周年記念イベント「ZOZOFES」でのライブでは、ダブレットの衣装を着用してパフォーマンスされました。

Ayase:ライブステージでは、僕とikuraだけじゃなく、バンドメンバーも含め全てダブレットのアイテムを着用させていただいて。今までのステージ衣装の中でも、派手さも遊び心も一番強いスタイリングだったと思っています。実際、バンドメンバーもとても楽しんで着用してくれて。「これ抹茶で染めてるんだよ」といった服に関する会話が自然と生まれました。実際ライブの反響も良かったので、今後もどんどん取り入れていきたいなと改めて思いました。

──コラボしてみて、お互いに驚いた点や、学んだ点はありましたか?

井野:ライブを観覧させていただいたんですが、本当に素晴らしいライブで勝手ながら達成感をもちました(笑)。音楽の力で、ファッションがより良い仕上がりになるということに驚きを覚えたのと同時に、こんなに多くの方が集まる舞台というのはファッションの世界には中々ないので、めちゃくちゃ嬉しかったです。

Ayase:リハーサルスタジオでスタッフのみんなで試着していたんですが、誰が着ても面白くてカッコいいんですよね。ダブレットの服は奇抜なデザインだとは思うけど、良いものは誰が着ても似合うという驚きがありました。

──ちなみに、井野さんが好きなYOASOBIの楽曲は?

井野:生で聞けてすごい贅沢だと思ったんですが、「怪物」が特に好きですね。途中でテンポが変わって、またガッと盛り上がってくるところなんて最高です。カラオケで歌ってもめちゃくちゃ楽しいですし(笑)。

──YOASOBIの楽曲はキーが高いと思うんですが、井野さんは高い声出るんですか(笑)?

井野:いえ、全く出ません(笑)。でも全力になれるので、歌った後の爽快感は格別です。

──Ayaseさんがダブレットをイメージして楽曲を作るとしたら?

Ayase:僕がその時思いつくアイデアを全て出さないと、ダブレットを曲で表現するなんてことはなかなかできないのかなと。ダブレットは毎シーズン何個もアイデアを詰め込んでコレクションを作り上げているので、それに見合うよう、持っている武器は出し惜しみせず全部出さないといけなくなりそうです(笑)。

──ファッションと音楽の結びつきについて、今回のコラボで改めて感じたことは?

Ayase:YOASOBIでは楽曲はもちろん、ライブ演出や映像ひとつとってもこだわりをもってやっています。その中で、井野さんのアイデアの豊富さやデザインの細やかさなどにはとても感化されて。ヴィジュアルも含め、音楽としてしっかりと見せていくことの大切さを改めて実感しました。

井野:そんなに褒めていただけて恐縮です(笑)。でも本当にこだわり抜いたライブパフォーマンスのクオリティはすごかった。YOASOBIさんのファンで、僕らのことを知らない方たちがこれを機に知ってもらえれば本当に幸せです。一緒にできて「ありがとうございます」の気持ちしかないですね。

Ayase:僕らのファンの中には、ファッションに興味がないという方もいらっしゃると思うんです。でも今回、コラボTシャツやパーカをダブレットでは考えられないような価格で販売していただけて。僕の大好きなダブレットを、YOASOBIのファンと共有できる機会をいただけたことはすごく嬉しく思っています。

 そして、このコラボを機にファンの方々にはダブレットのメインコレクションを全部見てほしいです。ファッションの自由さや遊び心が、ライブを作る上で重要な要素であるということを伝える機会になったら、ファッションが好きな一人の人間として嬉しい。そういった意味でも、協力してくださった井野さんには本当に感謝しています。

photography: Hina Nagai

FASHIONSNAP ディレクター

芳之内史也

Fumiya Yoshinouchi

1986年、愛媛県生まれ。立命館大学経営学部卒業後、レコオーランドに入社。東京を中心に、ミラノ、パリのファッションウィークを担当。国内若手デザイナーの発掘と育成をメディアのスタンスから行っている。2020年にはOTB主催「ITS 2020」でITS Press Choice Award審査員を、2019年から2023年までASIA FASHION COLLECTIONの審査員を務める。

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