Fashion まとめ

1年間に何が起きた?2017年のファッショントピック10選

 今年もさまざまなトレンドやニュースがファッション界を駆け巡りました。FASHIONSNAPでは、4,500を超える国内外の情報を365日配信。その中から10のトピックをセレクトし、この1年間で世界のファッションに何が起きたのかを振り返ります。

 

■ メンズ・ウィメンズのショー統合


 2016年はショーで発表した新作をすぐ購入できる「シー ナウ バイ ナウ(See Now Buy Now)」の施策が注目を浴び、オンシーズンの服を発表する一部のブランドによって、ファッションスケジュールに変化の兆しが見られました。2017年のショーのスタイルのトレンドとしては、メンズとウィメンズを統合するブランドが増加。ニューヨークでは2018年からメンズとウイメンズのファッションウイークそのものが合体するなど、ファッションスケジュールの再編が更に進みそうです。


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「バレンシアガ」がウィメンズとメンズのショーを統合へ
(12月6日)

・「J.W. アンダーソン」もメンズとウィメンズのショー統合へ(12月14日)

【メンズとウィメンズショーの統合を発表しているブランド】

バーバリー(Burberry)、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)、ケンゾー(KENZO)、ディースクエアード(DSQUARED2)、パブリック スクール(PUBLIC SCHOOL)グッチ(GUCCI)、ヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)、ポール スミス(Paul Smith)、カルバン クライン(Calvin Klein)サルヴァトーレ・フェラガモ(Salvatore Ferragamo)など

■ IT'S ALL ABOUT RAF

 ラフ・シモンズに始まりラフ・シモンズで終わったと言ってもいいほど、2017年に目覚ましい活躍をみせたベルギーの鬼才。その影響力はラフを題材にしたラップができるなど音楽シーンにも波及しています。デザインを手掛ける「カルバン・クライン(Calvin Klein)」のデビューコレクションをニューヨークで発表したのが今年2月。その後、主要な賞レースを軒並み制し、年末には来日を果たして多くのファンと交流しました。新チャプターに突入したと言えるラフ・シモンズの今後も見逃せません。


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ラフ・シモンズによる初の「カルバン クライン」は米国へのオマージュ(2月14日)
「2017年CFDA賞」ラフ・シモンズが2冠達成(6月6日)
【動画】英バンドThe xxがラフ・シモンズとコラボ(6月30日)
【動画】「俺のラフに触らないで」A$AP Mobの新曲はラフ・シモンズにオマージュ(7月31日)
ラフ・シモンズが2年半ぶりに来日、"I LOVE 東京"セーターをドーバーで発売(11月30日)
ラフ・シモンズが大賞に「The Fashion Awards 2017」発表(12月5日)

■ 銀座が盛況

 この春、巨大複合施設「ギンザ シックス(GINZA SIX)」のオープンに湧いた銀座の街。相乗効果を狙ってか、多くのブランドやショップも今年、銀座エリアで新規出店やリニューアルを仕掛けていました。訪日外国人客も増加の一途を辿っており、ファッションの街として影響力を強めた1年になったと言えます。


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「ギンザ シックス」開業に約2,500人が行列(4月20日)
COSが国内最大規模の3号店を銀座に出店(5月19日)
「ダニエル・ウェリントン」が銀座エリア初の路面店をオープン(5月19日)
ミキモト本店が建て替え工事を経てリニューアルオープン(5月30日)
イッセイ ミヤケが銀座4丁目エリアにオープン、空間デザインは深澤直人が担当(6月7日)
LVMH傘下「リモワ」が銀座に2店舗目をオープン(7月14日)
「シャネル 銀座並木」がリニューアルオープン(11月6日)

■ 近年最大の行列コラボ

 2017年で最も長い行列ができたコラボレーションは「ルイ・ヴィトン×シュプリーム」でしょう。異例とも言えるラグジュアリーブランドとストリートブランドのビッグコラボですが、その販売方法も特殊。この販売のためだけに作り込まれたポップアップストアは、メディアも含めて列に並んで抽選に当たった人しか入ることが許されませんでした。初日および商品入荷日には表参道交差点から四方に伸びた列が代々木公園まで達し、熱狂ぶりも話題に。

 このコラボをきっかけにFASHIONSNAPでは、"何かしらで1番だった人"に取材する不定期企画「今日の1番さん」が誕生しました。


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注目の異色コラボ「ルイ・ヴィトン×シュプリーム」に雨の中4000人超が行列(6月30日)
「ルイ・ヴィトン×シュプリーム」に過去最大規模の8,700人、表参道-原宿間に"超"大行列 (7月7日)
連日行列の「ルイ・ヴィトン×シュプリーム」予定より6日早く閉店(7月7日)
「サカイ×ザ・ノース・フェイス」継ぎ合わせて再構築したコラボアイテム発売(9月28日)
ナイキ×ヴァージル・アブロー、スニーカーを解剖したコラボシューズの発売日決定(10月26日)

■ バレンシアガ熱がストリートにも

 「ヴェトモン(VETEMENTS)」がストリートを席巻したのが2016年。今年は、同じくデムナ・ ヴァザリア(Demna Gvasalia)が指揮する「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が、ラグジュアリー層だけではなく幅広く支持を集め、話題性と共に伸び続けています。ロゴキャップやショッパー型トートバッグ、スニーカー「トリプルS」など、一目でそれと分かる特徴的なアイテムはストリートキッズ達の心を掴み、街で目にする機会も増えました。


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「バレンシアガ」の"青いバッグ" イケアの反応が話題に(4月26日)
「バレンシアガ」話題の"紙袋バッグ"が店頭で発売(7月25日)
バレンシアガ、3種のスポーツシューズを重ね合わせたメンズスニーカー「トリプル S」発売(9月7日)
ヴェトモンに寄せ過ぎ?「バレンシアガ」が新ロゴを発表(9月29日)
「バレンシアガ」初のキッズコレクションが発売(12月18日)

■ SFが最先端ファッションに

 多くのファッションブランドで、SFモチーフがデザインに登場しました。中でも「グッチ(GUCCI)」や「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は人気SFテレビシリーズの「スタートレック」や「ストレンジャー・シングス」をモチーフに採用するなど、デザイナーたちもSFの世界に熱を上げている模様。また、SF映画の金字塔である「ブレードランナー」や「スターウォーズ」の新作の公開も相まって、SFのムードが高まった一年でした。

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「ルイ・ヴィトン」2018年春夏コレクション 画像: LOUIS VUITTON

「コーチ」宇宙テーマにしたコレクション発売 NASAモチーフも(5月4日)
「モンクレール」ジャケットを巡り人間と宇宙人が戦う、B級映画風フィルムが公開(6月25日)
【動画】「グッチ」がスタートレックなどのSF作品に着想、新広告を公開(7月25日)
ルイ・ヴィトン、Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス」のTシャツを発表(10月4日)
ラグ&ボーンがスター・ウォーズとコラボ、"現代版ジェダイの服"を発売(11月9日)

■海外組の凱旋

 10月に東京で開催されたファッションウイーク「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 S/S」では、新作をパリで発表しているブランドが凱旋ショーを開催。特別プログラム「AT TOKYO」として、創立20周年の「トーガ(TOGA)」や、「サカイ(sacai)」と「アンダーカバー(UNDERCOVER)」の合同ショーなど、未来を担う若者らに向けてメッセージが発信されました。


sacai-undercover-20171021_001-thumb-660x440-763394.jpgサカイとアンダーカバーの合同ショーなど、Amazonが数百人の学生を招待(9月22日)
東コレ卒業後の12年間、それからのTOGAとデザイナー古田泰子(10月15日)
「もっとボーダーレスに」20周年TOGA 国立新美術館で凱旋ショー開催(10月18日)
サカイ/アンダーカバーが最初で最後の合同ショー 高橋盾が明かすメッセージの意味とは?(10月21日)

■ ようこそ、日本へ

 今年もトップデザイナーを巡る話題は尽きませんでしたが、そんな中、年間を通じて多くのデザイナーたちが来日。ショーの開催や、イベントの数も特に多かった印象です。取材やインタビューを通じて、日本への愛やさまざまな名言も飛び出しました。


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【インタビュー】アルベール・エルバスが今のファッションに思うこと(3月27日)
ディオールとマリア・グラツィア・キウリ - Dior & Maria Grazia Chiuri -(5月3日)
ディオールとクリス・ヴァン・アッシュ - Dior & Kris Van Assche -(5月6日)
ルイ・ヴィトンが滋賀の秘境でクルーズショー開催、山本寛斎に敬意を表したアイテムも発表(5月15日)
KENZOデザイナーが来日、初監修のフレグランスは「ケンゾーウーマン」を香りで表現(5月18日)
ドルチェ&ガッバーナが日本のミレニアルズ100人を起用、閉店後の伊勢丹で初のショー(10月5日)
ヴァレンティノのデザイナーが来日、"東京愛"を綴ったZINEを特別制作(10月27日)
女優のケイト・ハドソンが来日「マイケル・コース」が東京でガラディナーを開催(11月13日)
ナイキ「THE TEN」の発売記念イベントが東京で開催、ヴァージル来日も(11月14日)
【インタビュー】王室御用達ブランドを若返らせたJ.W.アンダーソンに聞く"ラグジュアリーとSNSの相関性"(12月11日)
【インタビュー】新章に突入したラフ・シモンズに訊く「I LOVE 東京」セーター制作の裏側とファッションの"今"(12月12日)

■ リアルファーにNO

 「グッチ(GUCCI)」が、2018年春夏コレクションからリアルファーの使用廃止を発表。「マイケルコース(MICHEAL KORS)」も同様の方針に転換することを決めました。エシカルファッションへの関心が年々高まる中、"ファーフリー"をはじめ原料やサプライチェーンを見直す動きは続きそうです。

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「グッチ」来シーズンからリアルファーの使用を廃止へ(10月12日)
ラグジュアリーブランドの「ファーフリー宣言」はファッション界に何をもたらすか(11月14日)

■ 一時代の終焉

 世界で最も有名なセレクトショップと言ってもいいパリの「コレット(Colette)」が、20年に渡る営業に幕を閉じました。ファイナルイヤーとなる今年はさまざまなブランドとリレー式にポップアップショップを開催するなど話題を振りまきましたが、多くのファンがその最後を惜しみました。

 デザイナーでは「バーバリー」のクリストファー・ベイリーが来年いっぱいで、また「セリーヌ」のフィービー・ファイロが来シーズンとなる2018年秋冬コレクションをもって退任することが決定。ブランドの立役者として成長を支えたキーパーソンたちがメゾンを去ることになります。

 また、イブ・サンローランの生涯の伴侶 ピエール・ベルジュ(Pierre Berge)や、"ボディコンシャス"の生みの親 アズディン・アライア(Azzedine Alaia)など一時代を築いた権威が、惜しまれながらこの世を去りました。

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パリの人気セレクトショップ「コレット」が閉店、オープンから20年(7月12日)
イヴ・サン・ローランの長年のパートナー ピエール・ベルジェが死去(9月8日)
バーバリー成長の立役者クリストファー・ベイリーが来年退社(10月31日)
"ボディコン"の生みの親、デザイナー アズディン・アライアが死去(11月19日)
フィービー・ファイロが「セリーヌ」を去る(12月23日)

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