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衣類や化粧品の正しい捨て方は?"ゴミ清掃員芸人"が教える意外と知らないゴミ出しルール

マシンガンズ 滝沢秀一 Image by FASHIONSNAP.COM
マシンガンズ 滝沢秀一
Image by: FASHIONSNAP.COM

 意外と知られていないゴミ捨てのルール。今回は衣類・化粧品の処分方法から捨て方のNG例まで、ゴミにまつわる気をつけるべき点をお笑い芸人の傍らでゴミ清掃員として働くマシンガンズの滝沢秀一さんに教えてもらいました。大掃除や引っ越し、衣替え、断捨離など片付けが必要な時の参考にしてみてください。

※ゴミの分別方法は地方自治体により異なる。

■ゴミ出しは1家庭3袋まで

 ゴミ出しには回収日や分別方法などのルール以外にも、基本的に1家庭あたり1回につき3袋以内(地域によっては4袋)に収めなければいけないという決まりがあります。一度に大量にゴミを出すと清掃員が回収場所を周りきれなくなる恐れがあるそうです。

■9割が燃える素材なら「可燃ごみ」扱い

 ゴミ出しには「9割ルール」と呼ばれるものがあり、素材の9割が燃えるものであれば可燃ゴミとして捨てることが認められています。多くの衣類は「9割ルール」の範囲内なので、処分時のボタンやパーツの分解は必須ではないとのこと。

 例えば、ボタンシャツの場合はボタン部分が金属製かどうかに関わらず、「9割ルール」の範囲内であれば可燃ゴミ扱い。革製品やスニーカー、バッグ、ベルトといったファッションアイテムも、ファスナーや金具の装飾があしらわれていたとしても可燃ゴミで処分してOKです。ワイヤー入りのブラジャーも「9割ルール」に則ればそのままの状態で捨てて問題は無いですが、滝沢さん曰く「防犯的観点から言えば、ハサミで切った後にビニール袋や紙袋に入れて外から見えないように捨てた方が良い」とのこと。

 ただし、人口が少ないエリアや焼却炉に予算がかけられない地域など分別ルールが細かく指定されている場所では、金属パーツを取り外して集める場所もあるので、住んでいる自治体の回収ルールは予め確認しておきましょう。地域によっては可燃ゴミ・不燃ゴミに加えて、リサイクルできる服を集める「古布」という回収項目もあります。

可燃ゴミで処分可能なファッションアイテム

■化粧品は分別が必要

 分別せずに捨てられてることが多いものの一つが化粧品。例えば香水の場合、ガラス製の瓶であれば本来不燃ゴミですが、液体が中に入っていると回収することができません。回収できないものはゴミ集積所に残していく形になるので、捨てる前に不要な新聞紙やティッシュに容器の液体を含ませて瓶の中身を抜き、容器を乾燥させておきましょう。

 ファンデーションのケースはプラスチック製であれば可燃ゴミ扱い。厳密に言えば鏡の部分は不燃ゴミですが、外すことが難しいため分解せずに処分しても問題は無いそう。また、化粧水とマニキュアの場合、同じガラス製の瓶に入っていても捨て方が異なります。地域によっては、汚れていない化粧水の瓶は資源のビン・カンとして、色が付着しているマニキュアの瓶は不燃ゴミとして捨てる必要があります。

■ダンボールの捨て方に注意

 ECサイトでショッピングすると増えてしまいがちのダンボールですが、手間だからといって箱を畳まずに出したり、発泡スチロールのような緩衝材を入れたまま廃棄するのはNG。プラスチック資源など各自治体のルールに沿った分別が必要です。また、雑誌や新聞は段ボールと同じ古紙類ですがそれぞれ別々にリサイクルを行うため、段ボールの中に詰めて出すのもNGとのこと。

 ダンボールは十字に括ってまとめる方法が一般的ですが、他にも紐で3つの輪を作り、ダンボールに重ねていく方法もあります。重ねた輪の中にダンボールをくぐらせた後、紐の両端を引っ張るときつく縛られた状態になり、大きさがバラバラのダンボールでも落ちることなく安定した状態で持ち運べるようになります。

 

分別しないとどうなる?

 不燃ゴミで出すべき製品を可燃ゴミで捨ててしまうと焼却炉に金属が残り、正しく分別されなかったものが蓄積し、焼却炉に可燃ゴミが入らなくなる事態に。その場合は焼却炉の火を止めて不燃ゴミを掻き出す必要があり、再び火を付けるにはなんと約250万円〜300万円程度の費用がかかってしまうそう。税金の無駄遣いを防ぐためにも、ゴミを捨てる際の一人ひとりの心がけが大切です。

 住んでいる場所のゴミの出し方や分別方法を知りたい時は、各地方自治体の公式サイトで確認することができます。

渋谷区公式サイトより

 地方自治体によってはゴミの分別に関する情報を発信する「ごみ分別アプリ」を提供しており、横浜市ではAIチャットボットを導入しています。

「横浜市ごみ分別アプリ」のアプリ画面より 

 

 冬の時期は鍋などに使われるガズボンベが可燃ゴミの袋に入っていたりと、事故に繋がりかねない危険なルール違反が特に増えるそう。「誰も見ていないゴミ捨てだからこそ、心のありようが出ると思う」と滝沢さん。あとは清掃員の人がなんとかしてくれるだろうと考えず、ルールを守って責任あるゴミ処分を心がけたいものです。

■マシンガンズ 滝沢秀一
1976年東京都出身。1998年に西堀亮とお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。2012年と2014年の「THE MANZAI」にて認定漫才師に選出された。2012年には定収入を得るために、お笑い芸人の仕事を続けながらゴミ収集会社に就職。ゴミ収集を通じた体験談がSNSで注目を集めており、主な著書に「ゴミ清掃員の日常」「このゴミは収集できません ~ゴミ清掃員が見たあり得ない光景~」「ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本」などがある。
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(聞き手:長岡史織)

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