「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」でメイクしたモデル(画像提供:ACRO)

Beauty フォーカス

男性もメイクする時代に、メンズコスメの市場に注目

「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」でメイクしたモデル(画像提供:ACRO)
「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」でメイクしたモデル(画像提供:ACRO)

 国内外で広がりつつあるメンズメイク市場。ハイブランドが続々と参入しているほか、日本でもマス向けにメンズコスメ専門ブランドを展開する企業が増えている。

世界で広がるメンズコスメ

 メンズコスメ市場は日本に先駆けて、欧米で拡大している。イギリスでは2011年にメンズ向けメイクブランド「MMUK MAN」が誕生。「イヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)」や「トム フォード(TOM FORD)」といったハイブランドもメンズコスメを展開しており、今年は「シャネル(CHANEL)」が初の男性用メーキャップラインを始動させた。

 メンズコスメを取り扱っている英ファッションECサイト「エイソス(ASOS)」は、男性向けにメイクの方法を紹介する動画「How to do natural make-up for men」を2017年に公開。Facebookでは75万超の再生回数を記録するなど、注目度の高さが伺える。

 ResearchAndMarkets.comの調査によると、スキンケアやメイクなど男性用化粧品の市場規模は2017年に240億ドルまで到達。2023年までには290億ドル(約3兆円)に成長すると見込まれている。

 

"カッコ良く見せたい" 日本でもメイクをする男性が増加

 では日本のメンズコスメ市場はどうなっているのか。"メンズメイクの第一人者"と呼ばれるメーキャップアドバイザーの高橋弘樹氏は、若年層でメイクをする男性が増えている背景として、主に2つの理由を挙げている。1つは"ジェンダーレス系男子"のこんどうようぢや"ビューティー系YouTuber"のよききといった、メイクをする男性が女性から人気を集めるようになったこと。そしてSNSの発展に伴う自撮り文化がある。いずれも「自分を良く見せたい」「自信を持ちたい」といった、外見に対する向上心が根底にあるという。

高橋弘樹氏

 そういった男性に対する見方そのものが変化している点も、市場に大きく影響している。「以前までは"化粧は女性がするもの"というイメージが強かったが、近年は"カッコ良くなったりコンプレックスをカバーできるならメイクをすれば良い"といった感覚が広がりつつある」(高橋氏)。男性のメーキャップアーティストを採用する企業側も増えており、男性スタッフの接客がコスメに興味を持つきっかけになるケースも少なくない。

メイクのビフォーアフター(提供:メンズメイク研究所)

   

身だしなみの習慣に、メンズメイク市場の形成へ

 「スリー(THREE)」を展開するACRO(アクロ)では、今年9月にメンズメイクアップブランドの「ファイブイズム バイ スリー(FIVEISM × THREE)」の展開をスタート。ファンデーションやコンシーラー、アイブロウといった12のカテゴリーから、61の商品がラインナップされている。

 アイテムの多くはスティック型の形状で、髭剃りや歯磨きなどの動作に近い感覚で気軽に使えるよう設計している。例えばファンデーションはパフなどを使った通常の動作と異なり、スティックを直接頬に塗り、最後に指で馴染ませる。メイクしていることが分からないほど自然な仕上がりで、目の下のくまや青髭など気になる箇所に使用するだけでも印象が変わるという。

「ファイブイズム バイ スリー」のヴィジュアル

 広報のmasafumi氏によると、就職活動で学生がニキビを隠すためにコンシーラーを使うなど、清潔感や印象をよくするための手段としてのメイクに加えて、骨格を際立たせたり顔に威厳を持たせるためのメイクにも、潜在的なニーズがあるという。「40〜50代の男性にとってメイクは、突然できたシミなど肌の変化の対症療法的な役割を担っており、そういった需要にも応えることができると思っている」。メンズコスメを"身だしなみ"として訴求していく狙いだ。

 メイクは今、性別を問わず印象を良くするための手段に。ヒゲを剃る、髪をセットする、そして服装に気を使うのと同じように身支度の一つとして捉えれば、メンズメイク市場はまだまだ伸び代がありそうだ。

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