コロナ禍で世の中の美意識や健康意識が上昇したことを機に、肌のお手入れを始めてみたという男性も多いはず。しかし「洗顔して化粧水を塗るくらいならしているけど、正しいスキンケアが分からない」という人も多いのでは？そこで、「『男らしく』を脱け出そう」をコンセプトに、カラフルなパッケージデザインと、天然植物由来成分をふんだんに使ったアイテムで人気を集めているメンズコスメブランド「ボッチャン（BOTCHAN）」を手がけるアンド・コスメの専務取締役で商品開発も担当している加登愛子さんをアドバイザーにお迎えした特集企画を敢行。基本的なスキンケア方法やアイテムの選び方などを紹介します。なお掲載アイテムは全て「F/STORE」で販売中です。

株式会社アンド・コスメ 専務取締役

加登 愛子

　ニューヨークにてファッションマーケティング科を修了後、ニューヨークを拠点とするファッションブランドでマーケティングを担当。ニューヨークのほか、カリフォルニアやハワイでの生活を経て兄と共に株式会社アンド・コスメを設立。海外生活で得た経験を生かし、枠に捉われないユニークな発想でBOTCHANを創案している。

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押さえておくべき男性肌の特徴

　男性肌の構造は女性と異なります。自分の肌と日々向き合い、その特徴を捉えたスキンケアを行うことが大切です。

皮膚が厚く水分量が少ない

　男性の皮膚は女性より約20％厚いためキメが粗くなりやすいのが特徴です。また男性ホルモンの影響で皮脂量は思春期ごろから急激に増え始め、成人になるころには女性の約2倍になると言われています。一方、水分量は女性の約30〜50％ほどと元々少なく、加えて筋肉量の関係で体温が高いことから水分も蒸発しやすいという点も。日頃のスキンケアで乾燥を防ぐことが“美肌への近道”とされています。

乾燥がテカリの原因になることも

　肌のベタつきやテカリに悩む人も少なくないですが、水分を補給する化粧水と、補給した水分に蓋をする乳液やクリームの双方が大切。どちらか1つでも欠けてしまうと、水分と油分のバランスが崩れ、過剰な皮脂分泌を引き起こす原因になることもあるそうです。

正しいスキンケア方法

　紫外線も、乾燥や肌トラブルを引き起こす原因の一つ。洗浄・保湿・紫外線対策をとにかく毎日続けることが美肌を保つ秘訣だとか。またニキビや急な肌荒れが気になったときは、これまでの1ヶ月を振り返ることがその原因を探る近道に。肌が生まれ変わる周期は約28日間とされているので、その間に仕事が急に忙しくなった、引っ越しで大きな環境の変化があった、飲み会が多かったなど思い当たる節があるのではないでしょうか。化粧品だけでなくライフスタイルや食生活を見直すことは、自分の肌と向き合う第一歩になるそうです。

　ボッチャンは、優れた保湿力、初心者さんでも続けやすいテクスチャー、心地よい香りにこだわった製品を展開しているブランド。抗炎症効果が期待できる「グリチルリチン酸2K」、ツヤをもたらす「ヨーグルトエキス」、毛穴の引き締めが目指せる「アーチチョークエキス」を共通成分として採用し、しっかりと肌にうるおいを与えることで、乾燥やテカリ、髭剃りによる肌トラブルといった男性ならではの肌悩みにも対応しています。

洗顔の選び方と使い方

　水洗顔でも十分と言われることもありますが、加登さんによると男性は皮脂の分泌量が多いため洗顔料の使用がおすすめだとか。洗顔料には、最もポピュラーなフォームタイプをはじめ、固形タイプ、泡タイプ、ジェルタイプなどたくさんの種類がありますが、自分の生活に取り入れやすく毎日続けやすいという基準でお気に入りを見つけてみて。また手に余分な油分が残っていると泡立ちにくいので、洗顔前は手を洗うことを忘れずに。加えて、熱いお湯やシャワーを当てることも肌トラブルにつながるので、33〜35度くらいのぬるま湯で優しく流してください。どうしてもシャワーを顔に当てたくなるという人は、お風呂から出た後に洗面所で顔を洗うと良いそうです。

　ボッチャンの「ジェントルクレンザー」は、泡立てネットと一緒に使って欲しいアイテム。ネットを使うことで簡単に濃密な泡を作ることができるほか、モコモコの泡で洗うことで摩擦リスクを減らせるので、ちょっとした一手間ですがぜひトライしてみてください。また水が多すぎても泡立ちにくいので、後から足りない場合に足すくらいがちょうど良い塩梅です。

軽く濡らしたネットの上に3cmほど出すのが適量。ネットなしの場合は4cmほど。

Image by: FASHIONSNAP

洗顔後の拭き取りアイテムも大切

　洗顔後は、清潔なフェイスタオルで優しく水気を拭き取りましょう。「シングファブリックス（THING FABRICS）」の「TIP TOP 365フェイスタオル」は、世界における年間収穫量が数％と言われている希少なアメリカ産綿花の超長繊維綿のみを使用し、タオルの産地 今治で仕上げています。シルクのようななめらかな肌触りが特徴で、吸水性にも優れているのでまさにデイリーユースに最適のプロダクト。インテリアに合わせて選べる全9色という豊富なカラーバリエーションも魅力的です。

水気を拭き取るときはゴシゴシ擦らず優しく押さえて。

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化粧水の選び方と使い方

　化粧水は、肌に水分を与えるのが最大の目的。さっぱりしすぎていたり、またとろみがありすぎたりすると肌に水分が浸透している感覚がいまいち分かりにくいということもあるので、質感の表記にとらわれすぎず肌にしっかりと水分が蓄えられたと感じるテクスチャーのものを選ぶのが良いでしょう。またアルコール配合のものは髭剃り後など敏感状態のときにひりつきを感じる可能性もあります。不安な人はアルコールフリーのものから試してみるのがおすすめ。

　ボッチャンの「フォレストトナー」は、天然由来成分を98％配合した化粧水。保湿・引き締め・テカリ防止が期待できる植物エキス4種を取り入れ、キメが整った毛穴の目立ちにくい肌を叶えます。さらにアルコールフリー処方のため、シェービング後などの敏感な肌状態にも使用可能です。

500円玉大くらいを手に出した後、叩くのではなく肌を包み込むように塗布して。2〜3回に分けて塗布するのも◎。コットン使用の場合は、コットンが透けるくらいたっぷりと染み込ませるのがポイント。

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乳液の選び方と使い方

　乳液とクリームは、どちらも水分の蓋をする役割を担うもの。どちらでも問題ないですが、乳液の方が柔軟性があり伸びもよいので初心者さんには使いやすいそうです。

　ボッチャンの「フラワーモイスチャライザー」は、テクスチャーにこだわり抜いた自信作。ベタつきが苦手な男性を考慮し、あえてジェルクリームタイプの乳液を採用したそうです。一般的な乳液よりも油分が少なく水分量が多い処方設計で、軽いテクスチャーながら保湿力はしっかりと担保。乳液に苦手意識のある人にも特に使ってほしいアイテムです。

肌を化粧水で整えた後、半プッシュ程度を両手で優しく塗布して。

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日焼け止めの選び方と使い方

　日焼け止めは、季節を問わず塗ることをおすすめします。肌老化の原因の8割は紫外線と言われているほど紫外線は肌の大敵なので、家の中にいるときでも使ってほしいです。加えて、肌と同じく髪や頭皮もダメージを受けるので対策が必要です。

　SPFとは、長時間紫外線を浴びることで肌が赤くなる「サンバーン」や、肌が黒く焼ける「サンタン」を引き起こす「紫外線B波」を防ぐ指標。日光を浴びて肌に影響が出始める時間をどれくらい伸ばせるかの数字で、SPF1あたり約20分とされています。そのため、SPF20は20×20で400分（約6.7時間）、SPF50は20×50で1000分（約16時間）と、値が大きいほど効果が高くなります。PAとは、シミやシワ、ハリのなさを引き起こす「紫外線A波」を防ぐ指標。効果の度合いは「＋」で表され、多いほど高い効果が期待できます。

　ボッチャンの「UVプロテクターエブリデイエブリウェア」は、クレイ由来の吸着成分が排気ガスやほこり、花粉といった外的汚れをキャッチしてくれる優れもの。余分な皮脂を吸着してくれる効果もあるので、頭皮や肌のベタつきが気になる日中にも◎。さらにシャンプーやボディソープで洗い流せるという手軽さも魅力的です。

使用前に容器をよく振って。衣服に付きにくいのでファッションラバーにも安心。

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番外編：余裕があったら揃えたいアイテム

　ワンランク上の好印象を目指す人には、肌補正クリームやネイル、コロンスティックにもトライしてみて。

肌補正クリーム

　近年は男性にも使いやすいベースメイクや肌補正アイテムが豊富ですが、ボッチャンの「スキンパーフェクター マット」は、メイクしている感を出さずに毛穴の開きを瞬時にカバーします。テカリも防止してくれるので、オンライン会議やお出かけ前などに使うと心強いアイテムです。ティッシュオフ不要で塗り直しも可能なので、女性のメイク直しアイテムとしても文句なし。また日焼け止めの前後どちらでも使えますが、テカリが気になる人には日焼け止めの後の塗布がベスト。

理想の仕上がりによって適量は人それぞれ。色がつかないので塗る順番も好みでOK。

Image by: FASHIONSNAP

練り香水

　気温・湿度が高くなるこれからの季節は、臭いケアも忘れずに。ボッチャンの「コロンスティック」は、市販のボディソープなどにも多用されている臭いケア成分「カキタンニン」を配合した練り香水。付けすぎるのが心配なフレグランス初心者さんにも安心して使える柔らかな香り立ちで、レモンやゼラニウム、ムスクなどで仕上げたフレッシュハーバルの香調。手持ちの香水の邪魔をせず香りのレイヤリングも楽しめます。また外出先でもささっと塗れるスティック仕様も惹かれるポイント。

手首、首筋、耳の裏など脈を感じるところに塗って。

Image by: FASHIONSNAP

ネイル

　「美意識は指先に宿る」と言われるほど、その人の印象を左右する手元。ボッチャンの「ハンサムネイル」は、名刺交換などお仕事のシーンでも好印象につながるアイテム。清潔感がアップする程よいツヤ感と優れた速乾性が特徴で、ホタテ貝殻やヒアルロン酸といった保湿成分を採用。きれいな見た目とケア効果を兼ね備えた優れものです。さらに、ネイル特有のツンとした臭いもしないので、外出先でも簡単に塗ることができます。

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