暑さが厳しさを増すこの季節、ビールにレモンサワー、冷酒にカクテルとひんやりしたお酒で喉を潤したくなる時季でもあります。ただそうはいっても都市部を中心に“令和の禁酒令”がしかれ、お酒好きにはなかなか辛い状況が続く日々。ならば今の状況を逆手にとって、ノンアルコールをおうちで楽しめばいいのでは。ということで、今回はじわじわ人気を集めている“モクテル”を楽しむ方法をご紹介します。見た目も涼しくおしゃれなモクテルなら、ノンアルでも意外とイケる!と新しい発見も。夏を満喫する格別なバータイムは今からでも間に合います。
モクテルとは?
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モクテルとは「mock(モック)=見せかけの」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語で、ノンアルコールカクテルを指します。お酒を楽しむ文化が顕著なイギリスで生まれたモクテルは、専門店が登場するほどの人気ぶりで、ノンアル需要が増えている日本でも注目されはじめています。
つくる工程は通常のカクテルと同じですが、大きく異なるのが、スピリッツやリキュールの代わりにフルーツやハーブなどを組み合わせてつくる点。スパイスをきかせてみるなど素材の組み合わせに趣向を凝らすことで、カクテルとはまたひと味違う楽しさを追求することができます。
とはいえ、見た目はカクテルとほとんど変わらないため、お酒を飲んでいるような気分に浸りながら、モクテルならではの独特の風味を味わえる魅力も。さまざまなレシピを参考にしつつ、気分にあった一杯を探してみて。
Step1 - イメージをつかむ
まずは初心者向け虎の巻でカクテルの基本を学ぶところから。スタンダードなカクテルから人気の高いカクテルまで、400ものレシピを掲載しているのでカクテルづくりの辞書代わりに。カクテルのイメージをビジュアルでつかむのに最適な一冊です。
カクテルブームのフランスでベストセラーとなった入門書。先に紹介した『完全バイブル』が写真メインなのに対して、全編イラストで構成された親しみやすい一冊です。さまざまな材料を混ぜ合わせる技法「ミクソロジー」の哲学はモクテルにも応用したいところ。
Step2 - 道具を用意する
ジューサー
モクテルに欠かせない存在といえば、華を添えるフレッシュな果実。輪切りにして味付けや飾りに使うのはもちろん、味の決め手となる果汁も重要な要素です。飲食店でも使用されている「ナガオ」のジューサーは、ステンレス製で使いやすさも抜群。搾りたての果汁でジューシーな一杯を。
メジャーカップ
おうちバーテンダーの作業効率を一段とアップしてくれるのがメジャーカップ。リキュールやシロップ、ジュースなどを正確に計量できる必須アイテムです。サイズに迷ったら、小:1オンス(約30ml)・大:1.5オンス(約45ml)のタイプをチョイスするのがおすすめ。
ペストル
カクテルづくり以外の用途で見慣れないペストルは、ハーブやミント、フルーツをつぶすのに便利なモヒートでもお馴染みのアイテム。ミキサーよりも手入れしやすく、香りを楽しみながら作業ができます。鉄のおもりを仕込んだ青芳のペストルは、ほどよい重さで扱いやすいのが特徴です。
バースプーン
すくったり、計ったり、かき混ぜたり…こちらもマストなバースプーン。通常のスプーンと比べて長さがあるので、深めのグラスを使ったモクテルづくりも苦になりません。プロ仕様の青芳のバースプーンを使えば、つくってる姿もサマになります。
シェーカー
バーテンダーといえばステンレスの専用容器でシャカシャカしている印象ですが、初心者にシェイキングはハードルが高い面も。蓋のついた軽量の保存容器を代わりに使えば、不慣れな人でも手軽にシェイキングデビューできます。
おうちバーに本格的にハマったタイミングで、イタリア発「アレッシィ(ALESSI)」のシェイカーセットをウィッシュリストに。
Step3 - グラスを準備する
カクテルグラス
同じモクテルでもデザイン性の高いカクテルグラスに注ぐだけでおしゃれに演出。
トールグラス
重厚感のある土台が特徴の「トム・ディクソン(TOM DIXON)」のPUCKシリーズはトールグラスも。
シンプルで透明なトールグラスを選べば、よりモクテルの色使いが際立ちます。
ロックグラス
どっしりしたロックグラスならフルールや花で派手に飾りつけをしてもバランスよくおさまります。
Step4 - さっそくつくる
モクテルの教科書ともいえる、日本初のノンアルコール・カクテルのレシピ集。昭和レトロ感漂う表紙の本書は初心者でもつくりやすい114のレシピがきれいな写真で掲載されているので、眺めているだけでも楽しめます。お酒がのめない友人をもてなすシーンも、これがあれば安心しておうちバーを開店できます。
ノンアルカクテルからデザートドリンクまで、多ジャンルのドリンクを網羅したレシピブック。13の人気カフェが指南した本書には、モクテルのヒントがたっぷり詰まっています。映える盛り付けを参考にしつつ、コツをつかんだところでマイレシピの開拓にもトライしてみて。
まだまだ世に少ないモクテル専門書。有名バーテンダーによる最先端のモクテル事情を知ることができる貴重な一冊です。お酒ではないけれどジュースともまた違う。モクテルの奥深き世界を覗き見たい人へ。
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