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展示会中止でウェブ受注に...自宅でオーダーできる東京ブランド

 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言を受けて、4月〜5月に2020-21年秋冬コレクションの展示会を行う予定だった国内ブランドは開催を断念することになりました。そんな状況でも、1人でも多くの人に新作を届けたいという思いから、一部のブランドはオンラインでの受注サービスを開始し、個人オーダーを受け付けています。ウェブ受注を行っている東京ブランドを、デザイナーによる新作についてのコメントとともに紹介します。

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ハトラ

 長見佳祐による「ハトラ(HATRA)」の今シーズンのテーマは「STUDY SKINS(=鳥の剥製)」。パターンメイキングシステム「アルゴリズミッククチュール(Algorithmic Couture)」を開発したシンフラックス(Synflux)の機会学習を活用して「架空の鳥」をイメージしたグラフィックをデザインし、ダブルジャカードであしらったニット「Synthetic Feather」シリーズが登場した。ニット、ファー、コーデュロイ、ツイードなど、様々な質感の素材の組み合わせで滲み出る生命力を表現。綿、ウール、シルクを混紡したヘリンボーンのジャケットやスカート、パンツなどもラインナップしている。また、ARを活用した"バーチャル展示会"機能をスタート。AR・VRアプリ「STYLY Mobile」を使い、スマートフォンで一部のアイテムの3Dイメージを見ることができる。

デザイナーコメント:ほぼ全てのアイテムを3Dモデリングを応用してデザインしていて、特に立体的なフォルムが目立つコレクションが完成しました。カラーレイアウトとフォルムが織りなす多層的な雰囲気も特徴。3Dモデリングデータを活用したVR展示会は誰でもアクセス可能で、自宅で少しでもファッションを楽しんでもらいたいという気持ちで作りました。

パーミニット

 半澤慶樹が手掛ける「パーミニット(PERMINUTE)」では、2020年春夏シーズンに引き続き、ジョリス=カルル・ユイスマンス(Joris-Karl Huysmans)の著書「さかしま」にインスピレーションを得たコレクションを発表。小説の主人公が人工楽園を作るのに没頭した姿のほか、知恵の輪の複雑性、思想家のエドゥアール・グリッサンが提唱したクレオール文化など、多角的なリサーチを経てコレクションを構成したという。半澤が得意な立体裁断を活かし、シェイプに特徴があるニットトップスや、ウエストの背部を捻った独自のシルエットのパンツなどを展開している。

デザイナーコメント:デニムとカットジャカード、草木染めを施したキュプラといった素材が今シーズンの特徴。定番の型で出しているドレススタイルが多いが、コーディネートの幅を広げるメンズライクなハンティングジャケットもおすすめです。

<パーミニット 2020-21年秋冬コレクション>
オーダーサイトへ(5月初頭〜を予定)
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ケイスケヨシダ

 吉田圭佑が手掛ける「ケイスケヨシダ(KEISUKEYOSHIDA)」は「I'm here」をテーマに、静かに生を見つめ直すことからコレクション制作をスタート。ブランドの定番アイテムとなっているトレンチコートはコールパンツの素材を応用したストライプ柄で、燕尾服のように後ろ裾が長くドレープを入れたジャケットなど、礼服をモチーフにしたアイテムが揃う。ダッフルコートのコードを刺繍したシャツや、古着を再構築したボディスーツといった癖のあるウェアも登場した。

デザイナーコメント:ボディスーツは古着の山から見つけたTシャツを解体して、人の身体にフィットするように再構築。指先まで覆う皮膚のようなデザインで、着古された脆い服から新たな生命力が湧いてくるイメージで製作しました。

<ケイスケヨシダ 2020-21年秋冬コレクション>
オーダーサイトへ(4月16日〜)
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リョウタムラカミ

 「リョウタムラカミ(RYOTAMURAKAMI)」は、新作をニットデザイナーの岡本啓子が率いるアトリエ「K'sK」のニッターたちとの協業で製作。テーマの「Beautiful World's」は、村上がK'sKのニッターたちとの会話をもとに、各ニッターのパーソナリティを一部のアイテムに落とし込んだことから設定したという。渋谷の地図をかぎ針のコマ編みで編み上げ、地下鉄やバス停のマークをビーズで刺繍した全身タイツ、シェイクスピアの肖像画をビーズで表現したセーターなどをラインナップしている。

デザイナーコメント:ニットのプロの方々と協業したことでニットアイテムの表現の幅が広がりました。ビーズでニットをリンキングしたアランセーターやグラフィックを手編みのインターシャで施したものなど緻密なものを揃え、グローブやストールなど小物も充実しています。

 

ホウガ

 石田萌による「ホウガ(HOUGA)」の2020-21年秋冬コレクションは、「Queen it(鏡の国のアリス)」をテーマに設定。女王になることを目指して異世界を冒険するアリスからインスピレーションを得て、子供の心に返って大胆に振る舞う女性像をイメージしたという。「大人も子供も記憶に残る、特別な日のおめかしの服」として、パーティードレスを中心に、ポシェットやカフスといったアクセサリーなどもラインナップする。

デザイナーコメント:立体的なドレープを施したベロアのワンピースや、生地をたっぷり使った存在感のあるロングドレスを作りました。

<ホウガ 2020-21年秋冬コレクション>
オーダーサイトへ(4月17日0:00〜5月10日23:59まで)
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ステア

 武笠綾子が手掛けるブランド「ステア(STAIR)」は、前回のシーズンから引き続き「SIGHT」をテーマに設定。香りを組み合わせて調香するところからスタートし、その香りをインスピレーション源にデザインしたという。百合をモチーフにしたグラフィックを配したスカートや、淡いカラートーンのジャケット、ワンピースなどをラインアンップ。このほか、ハンドメイドで仕上げたネイルアーティストMANAMIとのコラボレーションiPhoneケースや桐生で生産したジャカードを使用したトートバッグ、A4サイズのレザーバッグといった小物とバッグを新たに発表した。

デザイナーコメント:イメージをそのまま描きだし、透けそうで透けないパワーネットに載せたプリントや、感情のままにハンドペイントしたものを織で表現した大柄のジャカードなど、テキスタイルに想いを込めました。日常とは少し違った気持ちを生み出してくれるコレクションです。

<ステア 2020-21年秋冬コレクション>
オーダーサイトへ(〜4月30日23:59まで)
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・こちらもチェック>>「ステア」から小物やバッグが初登場、トートバッグやiPhoneケースなど

リツコ カリタ

 苅田梨都子が2020-21年秋冬シーズンにスタートする新レーベル「リツコ カリタ(ritsuko karita)」では、日常使いしやすいシャツやパンツスカートといった、ベーシックなアイテムのライン「プレーン(plain)」と、シーズン毎にテーマを設けたコレクションライン「リッチ(rich)」を展開。今回はplainのファーストコレクションのみ受注を受け付ける。ブラウスやプリーツスカート、リブニットワンピース、ワークコートなどをラインナップ。苅田が2020年春夏シーズンまで手掛けた「梨凛花〜rinrinka〜」の要素を残しながら、よりスタイリングしやすいクリーンな印象に仕上げたという。

デザイナーコメント:プレーンラインはコンセプトを設けておらず、リラックスした気分で着用でき、リッチのラインとの組み合わせも楽しめるような服を提案しています。リボン付きのハンカチも用意していて、髪留めとして使えたり、ベルトループに挟んだり、色々な使い方ができるようにしました。

<リツコ カリタ 2020-21年秋冬コレクション>
オーダーサイトへ(〜4月28日まで)
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・こちらもチェック>>「梨凛花」20年春夏でブランド休止、ライフスタイル全般を発信する新レーベルで再出発

ユキ フジサワ

 藤澤ゆきが手掛ける「ユキ フジサワ(YUKI FUJISAWA)」は、通常はヴィンテージアイテムに箔プリントを施した一点物を展開しているが、今回のウェブオーダーでは初の量産アイテムをラインナップ。これまで収集したヴィンテージアイテムからインスピレーションを得てベースの服をデザインし、その上に箔プリントを重ねた。ブラウス、ワンピースのほか、アランニットのミトンのマフラーの4点を販売している。

デザイナーコメント:服が一度きりの楽しみではなくずっと着られるように、汚れやダメージが目立つ場合に、アフターサービス「洋服の金継ぎ」を実施します。今回オーダーした服が汚れてしまったら、オリジナルデザインの箔を加えることで服を蘇らせて、ずっと楽しんでもらえたらと思います。

<ユキ フジサワ オーダー 2020年秋コレクション>
オーダーサイトへ(〜5月15日まで)
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