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Fashion まとめ

知的な大人の女性へーー "フィービーロス"に贈る15ブランド

 2018年、多くの女性から支持を得ていたフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)がファッションの第一線から退いた。「セリーヌ(CÉLINE)」で提案したエフォートレスで知的、クリーン、ミニマルといった女性像は、新しい"フェミニニティ"として支持を得て、一つのスタイルを作ったと言える。彼女のファン達はこれから、何を着ればいいのか?"フィービーロス"という言葉も生まれた今、3つの視点からネクストフィービーになり得る15ブランドをピックアップ。新たな女性像を作るデザイナー達のクリエイションにフォーカスする。 

I. いま注目したいニューヨークブランド

 世界有数のビジネス都市ニューヨークには、インディペンデントなジェントルウーマンにぴったりなブランドが揃う。洗練されたミニマルな世界観に注目してみよう。

ザ・ロウ

「ザ・ロウ」2019年春夏コレクション(Image by: THE ROW)

 「ザ・ロウ(THE ROW)」は、幼い頃からショービズ界で活躍し一流のものに触れてきたアシュリー・オルセン(Ashley Olsen)とメアリー=ケイト・オルセン(Mary-Kate Olsen)が2006年に立ち上げたブランド。着用時の理想的なシルエットを追求するため、スカートのギャザーを全て手作業で施すなど細部までこだわり抜いたピースが揃う。ミニマルで上質、凛とした世界観は、ブレないスタイルを持つ女性に最適だ。

セオリー

「セオリー」2019年春夏コレクション

 「ザ・ロウ」の元ヘッドデザイナー フランチェスコ・フッチ(Francesco Fucci)が、2018年に「セオリー(Theory)」のクリエイティブディレクターに就任した。初のメインコレクションとなったとなった2019年春夏は、フッチの出身地でもあるイタリアの夏を連想させるリラクシングなムードで、ベーシックカラーにイエローやオレンジ、パープルといったブライトトーンが差し込まれている。

カイト

「カイト」2018-19年秋冬コレクション(Image by: KHAITE)

 「ギャップ(Gap)」や「ヴェラ ウォン(Vera Wang)」で経験を積んだデザイナーのCatherine Holsteinが、2015年に立ち上げた「カイト(KHAITE)」。カシミアニットやテーラードパンツなど、ラグジュアリーな素材のみを用いた日常着は、ファッション業界にもファンが多い。

ライアンロッシュ

 2014年に「CFDA/ヴォーグファッション基金アワード」を受賞した「ライアンロッシュ(Ryan Roche)」。ブランドを象徴するアイテムはカシミアニットで、淡いピンクやベージュから鮮やかなレッドまで、フェミニンなカラーパレットが女性の心を掴んでいる。サステイナブルな生産に取り組んでおり、アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)やジュリアン・ムーア(Julianne Moore)といったセレブリティからの支持も厚い。

 

II. セリーヌ出身デザイナーが手掛けるブランド

 フィービーの元で経験を積んだデザイナーには、少なからずとも彼女のエッセンスが受け継がれているはず。セリーヌ出身者が現在手掛けているブランドが提案する、新たなスタイルを見てみよう。

マルベリー

「マルベリー」2018年秋冬コレクション

 フィービーの下でセリーヌのレザーグッズやシューズ、アクセサリー、ジュエリー、サングラスのヘッドデザインディレクターを務めたジョニー・コカ(Johnny Coca)。2016-17年秋冬コレクションから加入した「マルベリー(Mulberry)」では自身にとって初めてのレディ・トゥ・ウェアにも着手し、イギリスらしいトラディショナルなマルベリーを若々しくフレッシュに刷新した。

 

ボッテガ・ヴェネタ

「ボッテガ・ヴェネタ」2019年プレフォールコレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、今年7月に「セリーヌ」出身のダニエル・リー(Daniel Lee)をクリエイティブディレクターに起用。リーは「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ダナキャラン(Donna Karan)」で経験を積み、2012年に入社したセリーヌではレディ・トゥ・ウェアのディレクターを務めてきた。ボッテガ・ヴェネタではタイムレスなラグジュアリーを提案し、センシュアルでありながら無造作で自然な気楽さを持ち合わせるウェアを発表。バッグやシューズ、アクセサリーも刷新した。リーが初めて手掛けた2019年プレフォールコレクションは2019年5月以降に発売予定。

 

ポロ ラルフ ローレン

「ポロ ラルフ ローレン」2019年春夏コレクション

 約9年間在籍したセリーヌではレディ・トゥ・ウェアのデザインディレクターを務め、フィービーの退任が発表された当初は後任として名前が挙げられていたマイケル・ライダー(Michael Rider)。セリーヌを後にして「ポロ ラルフ ローレン(Polo Ralph Lauren)」に加入し、2019年春夏シーズンからウィメンズコレクションを手掛けている。2019年春夏シーズンは、「POLO」ロゴやポロプレーヤーロゴを大きくデザインしたアイテムが充実。

ロク

「ロク」2019年春夏コレクション(Image by: ROKH)

 「ロク(ROKH)」は、過去にセリーヌでアシスタントデザイナーを経験した韓国人デザイナー ロク・ファン(Rok Hwang)が2016年にスタートしたブランド。2018年にはLVMHプライズ特別賞を受賞した。ルーズなシルエットやニュートラルなカラーパレットは、モダンでエレガントな女性像とマッチする。

 

カイダン エディションズ

「カイダン エディションズ」2019年春夏コレクション(Image by: KWAIDAN EDITIONS)

 フランス人デザイナーのレア・ディッキリー(Lea Dickely)とベトナム系アメリカ人デザイナーのフン・ラ(Hung La)が2016年に設立した「カイダン エディションズ(KWAIDAN EDITIONS)」。フン・ラはバレンシアガやセリーヌのアトリエでウィメンズデザイナーとして経験を積んだ。日本人にとって耳馴染みの良いブランド名は、デザイナーのお気に入りだという小林正樹監督の映画「怪談」(1965年)が由来。2018年にはLVMHプライズのファイナリストに選出された。

 

メゾン キツネ

ユニ・アン(Image by: MAISON KITSUNÉ)

 「メゾン キツネ(MAISON KITSUNÉ)」が、新クリエイティブディレクターに韓国出身のデザイナー ユニ・アン(Yuni Ahn)を起用。アンは、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」「クロエ(Chloé)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「ポール・スミス(Paul Smith)」を経て、直近ではフィービーが手掛けるセリーヌでプレコレクションとショーコレクションを統括し、デザインディレクターとしてバッグ、ジュエリー、サングラスのデザインを担当した。アンによるメゾン キツネのファーストシーズンとなる2019年秋冬コレクションは、2019年1月に発表予定。

 

ピーター ドゥ

「ピーター ドゥ」2019年春夏コレクション(Image by: PETER DO)

 2014年にニューヨークのFITを卒業後、セリーヌのデザインチームに参加。フィービーのもとランウェイコレクションの制作に携わったピーター・ドゥが2018年1月、自身の名を冠したブランドとして立ち上げた「ピーター ドゥ(PETER DO)」。写真家のアーヴィング・ペン(Irving Penn)がパリ、ロンドン、ニューヨークの労働者を撮影したプロジェクト「Small Trades」のポートレート写真からインスパイアされた2019年春夏コレクションは、職業とアイデンティティの間にある関係性を強調した。

III. ミニマルで知的なデザインに定評あるブランド

 ファッションウィークの常連ブランドから、現代のミニマリズムを体現し、ラグジュアリーで知的なスタイルを提案しているデザイナーに注目。洗練された女性に最適なワードローブを見つけよう。

ロエベ

「ロエベ」2019年春夏コレクション

 セリーヌと同じLVMHグループ傘下の「ロエベ(LOEWE)」は170年近い歴史を持つブランド。アートやクラフトに造詣が深いジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)が手掛けるコレクションは、モダンな芸術性と多面的なアプローチにより、進化するラグジュアリーを提案している。

 

ジル・サンダー

「ジル・サンダー」2019年春夏コレクション

 2018年春夏シーズンからルーシー・メイヤー(Lucie Meier)&ルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻が手掛けている「ジル・サンダー(JIL SANDER)」。夫ルークは「オーエーエムシー(OAMC)」を手掛けるなどストリートにルーツを持ち、妻ルーシーは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「バレンシアガ」「ディオール(DIOR)」といったメゾンで経験を積んだ。モダンでミニマルな世界観に、自然や人間らしさを感じさせるコレクションが支持を得ている。

 

ルメール

「ルメール」2019年春夏コレクション(Image by: LEMAIRE)

 クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)は、過去に「エルメス(HERMÈS)」や「ラコステ(LACOSTE)」のディレクターを務め、現在はユニクロのパリR&Dセンターでアーティスティックディレクターとして「ユニクロ ユー(Uniqlo U)」を手掛けるなど、幅広いブランドに携わってきた。パートナーのサラ・リン・トラン(Sarah-Linh Tran)と手掛ける自身のブランド「ルメール(LEMAIRE)」では、パリの街並みからインスパイアされた上質な日常着を提案。国際的な感覚を持ったシックなパリジャンのワードローブが揃う。

 

ポーツ 1961

「ポーツ 1961」2019年春夏コレクション(Image by: Ports 1961)

 前出のマイケル・ライダー同様、フィービーの後任候補の一人として名前が挙げられたデザイナーのナターシャ・カガウジ(Natasa Cagalj)がクリエイティブディレクションを手掛ける「ポーツ 1961(Ports 1961)」。カガウジは、「ランバン(LANVIN)」でアルベール・エルバス(Alber Elbaz)の右腕として働いた後、「ステラ マッカートニー」でも経験を積んだ。「ポーツ 1961」では、ミニ丈やワンショルダーなど女性らしいスタイルにテーラードを投入し、マスキュリンとフェミニニティが同居するコレクションを展開している。

 

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