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【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も-UNDEFEATED 松下一英-

 毎週のように注目アイテムが発売された2018年、日本を代表するスニーカーショップのキーマンが選ぶ今年のベストスニーカーは?そしてダッドスニーカーの次にくるトレンドは何か。第6弾は、ロサンゼルス発のスニーカーブティック「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」の日本の総代理店を務めるスタージョイナス(STARJOINUS)代表取締役社長 松下一英。

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■UNDEFEATED
2002年9月11日エディ・クルーズ(Eddie Cruz)とジェイムス・ボンド(James Bond)によりスタートされた世界屈指のラインナップを誇るスニーカーブティック。ブランド名の由来はアメリカ同時多発テロより一年後にスタートした事もあり「何事にも屈しない、決して打ち負かされない」という意味が込められている。日本では2006年10月1日に静岡店がオープン。翌年には東京原宿店がオープンし、順調に成長を続け2018年12月28日現在は直営店12店舗とECサイト1店舗を展開する。

■松下一英
1964年静岡県生まれ。TSI ホールディングスグループ 株式会社スタージョイナス 代表取締役社長。海外への憧れが強く1984年外国航路貨物船の航海士として仕事のキャリアをスタートさせた。幼少期からサーフィンやスケートボードなど横ノリの環境で育った事でストリートアパレルの世界には自然に辿り着いた。1990年初頭のストリートブームに市場が沸く中、26歳で静岡に自身の店舗をオープンし、それをきっかけにこれまでビジネスの拡大を行なってきた。

今年のベストスニーカー

FASHIONSNAP.COM(以下、F):今年は何足スニーカーを購入しましたか?

松下一英(以下、松下):10足ぐらいです。年をとったこともあって、沢山スニーカーを買わなくなりましたね。

F:それでは、今年のベストスニーカーを教えてください。

松下:アンディフィーテッドと「アディダス(adidas)」がコラボレーションしたウルトラ ブースト(ultra boost)です。僕が購入してスタッフ全員に配ったので、そういう意味では今年買ったスニーカーはかなりの数になりますよ。結構お金もかかりましたし(笑)。

アディダス × アンディフィーテッド 「ウルトラ ブースト」

F:なぜこのモデルを?

松下:やっぱりウルトラブーストはソールが別格で、全然疲れない。あと、アディダスのランニングシューズを象徴するようなスニーカーにアンディフィーテッドのロゴが入っているというのも魅力的です。

F:普段はハイテクスニーカーを履くことが多いですか?

松下:デザインが好きでローテクを履くことが多いですね。ただやはりローテクは最初履きにくいところがあって。一方でウルトラブーストは最初から履き心地抜群ベースがランニングシューズなのでそのままランニングにも使えるのも良いですね。

F:実際にランニングで履いたことはありますか?

松下:ありますよ。よくあるランニングシューズは、シルエット的に太いパンツと合わせにくいものが多いと思うんです。これは少しボリューム感があるので私服にも取り入れやすい。履き心地が良く、疲れにくく、ファッションとしてだけではなくアクティブシーンにも使える、まさに僕のライフスタイルの課題を解決してくれるスニーカーですね。

 

2018年最も履いたスニーカー

F:続いて2018年最も履いたスニーカーは何ですか?

松下:「ユニオン(UNION)」と「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」がコラボしたエア ジョーダン 1です。

ユニオン × ジョーダン ブランド 「エア ジョーダン 1」

F:次は、ローテクですね。

松下:僕がスニーカーに興味を持ったのは高校生のときで36年前になるんですが、当時流行っていたものが今でもやっぱり好きなんですよね。

F:その中でこれのどこを気に入ったんですか?

松下:持っている服に合わせやすいんですよ。どの色のパンツにも合うし、ロールアップしてスニーカーを目立たせることもできれば、履き口部分が薄いのでフルレングスで少し被せて目立たせない履き方もできる。あと20代の頃にスケボーをしていたんですけど、当時スケーターの間でジョーダンを履いて滑るのが格好良いみたいな風潮があったんですよ。みんなが「ヴァンズ(VANS)」や「エアウォーク(AIRWALK)」を履いている中で、お金持ちだけエア ジョーダン 1を履いて滑るみたいな。僕は当時エアウォークをよく履いていたんですが、そのときの思い出もあってか今年はよく履きました。

F:ユニオンとのコラボということでデザインも独特ですね。

松下:紐がバイカラーになっていたり、青いギザギザのステッチが入っていたりと今っぽいデザインですよね。青をベースにした別カラーもあるんですが、持っているパンツがネイビーや黒が多いのでこれを選びました。おじさんが青色のほうを履くのは結構難しいんですよ(笑)。

F:ちなみに靴の手入れはどうされていますか?

松下:「ジェイソン マーク(JASON MARKK)」か「スニーカー ラボ(SNEAKER LAB)」を使って拭いています。

F:どれぐらいのペースでしていますか?

松下:汚いと感じたらですかね。清潔感がなくなった、それこそ女の子から指摘されるんじゃないかと思ったときにします(笑)。だいたい3週間に1回ぐらいですね。

 

今年の売り場の傾向

F:今年店舗ではどういうスニーカーが人気でしたか?

松下:やはりダッドシューズですね。その中でも、昔からあるボリュームのあるスニーカーというよりも、ナイキやアディダスのコンソーシアムから今年発表された新しいモデルのほうが支持されていた印象です。あと日本の方は昔からハーフサイズ大きめのものを買う人が多いんですが、ボリュームのあるスニーカーはジャストサイズを選ぶ方が目立ちました。

F:他に今年反応が良かったものは何ですか?

松下:先月ぐらいからナイキがエア フォース 1を打ち出しているので、この2ヵ月は今までの5倍ぐらいエア フォース 1が売れています。近隣の店舗の方と話していても今売れているのはエア フォース 1という意見が多いです。今月発売した「カーハート(CARHARTT WIP)」とのコラボでもエア マックス 95より先にエア フォース 1が完売になりましたし。リセラーの方も目をつけているみたいで、スタッフに聞いた話しですが「1,000足売って欲しい」と言われたことがあるみたいです(笑)。

F:凄いですね(笑)。ブランドでいうとナイキが好調だったということでしょうか?

松下:そうですね。構成比の約7割がナイキです。

F:今年伸びたスニーカーはありますか?

松下:「コンバース(CONVERSE)」のメイドインジャパンです。その中でもパープルが海外の方に凄く人気でした。

F:女性客は増えていますか?

松下:あまり増えていないですね。外観が黒を基調としていることが多いので、少し入りにくいのかもしれません。ただキッズは売れているんですよ。家族で来店してくださるパターンは多いのですが、女性1人で来ることはほとんどないですね。明治通り沿いは休日になると家族連れが増えるというのも大きな要因だとは思いますが。

F:今年は店舗をかなり増やしていました。店舗ごとに傾向はありますか?

松下:東京と大阪はインバウンド需要が高いので、先ほどもいったコンバースだったりあとキッズもよく売れます。地方店はどちらかというとアパレルの調子が良いです。ナイキのテックフリースとか。「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」のバルトロ発売日のときは列ができたこともありました。

 

今後のスニーカー市場はどうなるか?

F:今後のスニーカー市場はどうなると思いますか?

松下:「THE TEN」や「リアクト エレメント 87」などナイキの人気アイテムからインスピレーションを得たアイテムが発売されて、量販店などもっと大きいマーケットで売られていくのかなと思います。量販店などで別注して安い値段で販売されたら顧客が流れていくので、どこで違いを出せるかを考えないといけないですね。あと、パンツが太いシルエットのものが支持されてるので、ランニングシューズのようなシュッとしたものより、コート系のスニーカーが人気になるんじゃないかと思っています。

F:2019年注目しているブランドは?

松下:好きだからという希望も込めて「ニューバランス(New Balance)」ですかね。この前、カニエ・ウェスト(Kanye West)主宰の集団「DONDA」のJJJJoundとコラボしていたんです。その流れにのって少し盛り上がるのかなと。改めて履くとフィット感とか、履き心地が凄く良いんですよね。アンディフィーテッドにはあまり置いていないんですけど、またニューバランスが人気になるところをみたいという気持ちがあります。

F:2019年のアンディフィーテッド の目標は?

松下:まだまだ知名度がないと思うので、色々な方に知ってもらえるようなことをブランディングを崩さずにしていけたらなと思っています。アンディフィーテッドの服を着ていたら「いいね」と言われるような店作りは意識していますし、「格好良いスニーカーを買うには?」という疑問に対して1番に想起されるようなお店を目指しています。

■【スニーカートップセラーに聞く】今年のベスト&最多着用は?これからのシューズ事情も
1-mita sneakers 国井栄之
2-MFC STORE 近藤浩人
3-Styles 齋藤正希
4-BILLY'S ENT 佐藤敬太
5-WORM TOKYO 大草良平
6-UNDEFEATED 松下一英
7-KICKS LAB. 柿沼裕太
8-atmos 小島奉文

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