Fashion インタビュー・対談

【トップに聞く】スタートトゥデイ代表取締役 前澤友作

■ファッションECの現状と課題

―EC全体の市場は伸びています。ファッションEC市場の現状をどう見ていますか?

 「ZOZOTOWN」で問題視しているのは、在庫が全然足りていないことです。ファッションECを俯瞰的に見ても、全国の店舗には在庫がたくさんあるのに、機会損失が発生していることが多い。つまり求めている人がすぐそこにいるのに供給できない事態が起きているんです。様々な理由があると思いますが、これは変えていかなければいけないと思っています。

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―在庫問題について、対策は?

 プラットフォームを設けて、それぞれの方法を取ってもらえるような施策はしています。ファッションが好きな人に共通する願いは、かっこいいものや可愛いもの、自分に似合っているものを手に入れたいということですよね。それも、なるべく安く早く。それに対しメーカー側も、顧客に喜んでもらえるものをすぐに提供できる体制が必要です。それを皆で実現していくためには、インターネットインフラというのはすごく大事なツールです。もし「WEAR」が在庫情報を持つくらいまでに発展したら、本当に業界のインフラになり得るかもしれない。

―それには店舗とオンラインを連動し、インフラを確立する必要があります。

 それは中長期でいうと、業界全体の活性化にもなると思います。我々はプラットフォーマーとして約2000ブランドとのお付き合いがありますし、約600万人のユーザーさんを抱えています。そこを流れていくモノや情報を常に目の当たりにしていると、今が業界全体が変わっていく良いチャンスだと感じています。現に、ウェブに積極的なブランド様はこぞって伸びていますからね。

―スタートトゥデイの設立から16年目。2014年の方向性について教えてください。

 求めている人がいて、商品の在庫が何処かにあるのなら、絶対にそれを届けたい。欲しいと言っている人が前にいるなら、自分で地方まで買いにいって定価で買い取ってでも届けたいくらいです。自分自身もファッションが好きだし、ユーザー600万人の気持ちもよくわかる。だからこそ、問題を解決することでファッション業界を良くしたいと心から思っています。そのきっかけになるような一年にしたいですね。

―今後も社内外でイノベーションが続くということでしょうか?

 これからも人のやっていないことにチャレンジしていきたいですね。アイデアはたくさんありますから。

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全社員によって製作された油絵

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ZOZOCOLLE(ゾゾコレ)来場者の寄せ書き


■前澤友作(Yusaku Maezawa)
 1975年千葉県生まれ。早稲田実業学校卒業後、渡米をきっかけに輸入CD・レコードのカタログ販売を開始。1998年、有限会社スタート・トゥデイを設立し、バンドでメジャーデビューを果たすも、2000年、バンド活動は休止し会社経営に専念。同年、カタログ販売をオンライン化しアパレル商材の取扱いを始め、次々と個性的なオンラインセレクトショップをオープン。2004年、その集積としてファッションを中心としたショッピングサイト「ZOZOTOWN」を開設。2007年、東証マザーズに上場。2012年2月、東証第一部に上場。現在、事業を通して「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」という企業理念の元に集まったスタッフと日々「楽しく働く」ことを大切にしながら理念の達成を目指す。

(聞き手:小湊千恵美)

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