Fashion インタビュー・対談

【インタビュー】トム・ブラウンが語るストア構想とブランド

デザイナーThom Browne
デザイナーThom Browne
Image by: Fashionsnap.com

 アメリカントラッドを刷新したコレクションを発表し、トップメゾンとしての地位を築いた「THOM BROWNE. NEW YORK(トム ブラウン ニューヨーク)」が、今年3月に世界2店舗目の旗艦店を青山にオープンさせた。オープンを記念して来日したというトム・ブラウンに、ストアの構想や自身が手掛けるブランドについて聞いた。

 

世界2店舗目が青山な理由

―世界2店舗目の旗艦店をオープンしましたが、コンセプトを教えて下さい。

 ブランドの1号店としてオープンしたニューヨークのストアコンセプトをベースに、東京に合うコンセプチュアルな要素を加えました。場所も日本で出店するのであれば青山と決めていました。

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―青山店のファサードはお気に入りだそうですね。

 私が提案したコンセプチュアルな要素を反映していてとても気に入っています。また、店内の中央階段も気に入っています。この階段は、当初の予定では店舗に入って左側にあるはずでしたが、考え抜いた結果中央に変更しました。このおかげで空間がとても"建築的"になったと思います。

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―日本を選んだ理由は?

 コレクションをスタートさせた頃から現在まで、日本は私のアイデアを受け入れてくれています。またビジネスも非常に上手くいっており、ブランドをサポートしてくれる大きさから日本に出店を決めました。

―ヨーロッパへの出店は考えていますか?

 ヨーロッパにも出店はしたいと考えていますが、やはりタイミングが重要だと考えています。良い立地や店舗を探すのはとても大変な作業なので、すぐに「次の出店」ということは難しいでしょうね。

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トム・ブラウンのデザインへの思い

―若い頃からデザイナーになろうと思っていましたのですか?

 若いときからデザイナーになりたいと決心していたわけではありません。俳優として活動していた頃、古着を買ってリメイクでスーツを制作していたのですが、段々と新しいものをつくりたいという思いが強くなりました。そのまま既製服をつくるようになって、気がつけばデザイナーになっていたという感じです。

―「グレー」を好む理由は? また、トリコロールへのこだわりはありますか?

 グレーは私にとって、タイムレスでとてもリッチなカラーです。トリコロールはフランスを彷彿とするかもしれないですが、全く関係なく、ただ単純に好きなのです。

―服作りにおいて欠かせないと思っている要素はありますか?

 重要なのは「クオリティ」。ショーとして披露する服であれば、人に何か考えさせるような興味深いものを作りたいと常に考えています。

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2013-14年秋冬コレクション

―ショーのインスピレーションはどこから?

 何かにインスピレーションを受けているわけではなく、このストアをつくる過程と同じように構想を少しずつ丁寧に組み立てます。アイデアはすぐに浮かびますが、実現するとなればそれ以外に必要なものが出てきますよね。どうやったらそのアイデアを実現できるのかという手法の部分にも時間をかけています。

2013-14年秋冬コレクションは四角いフォルムが象徴的でした。

 私はブランドを立ち上げた頃から、シルエットやプロポーションについて考えることを大切にしてきました。いつも変わったショーだと思われることが多いのですが、ベースになっているのはベーシックな考え方です。

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―ウィメンズをデザインする際に思い描く理想の女性像は?

 自信を持って独立している女性です。男性も同じですね。

―パンツ丈をクロップドで着るスタイルはいつ確立したのですか?

 コレクションをスタートした2003年からです。

―パンツ丈に対するこだわりはありますか?

 今日は3インチロールアップしていますが、こだわりはありません。着る人によってプロポーションが異なるので、何かのルールを強要するつもりはないです。

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―スーツを着こなす際のポリシーは?

 着こなしも自由で良いと思います。ただ、私が実践していることを挙げるのなら、上質な素材のスーツを着用する際には、洗いざらしのシャツを着てバランスをとる事があります。あと、今日は上下同素材のスーツを着ていますが、わざとミスマッチの素材や、濃淡の異なるグレーを合わせてバランスをとっています。

―尊敬するデザイナーは?

 「COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)」の川久保玲氏です。コンセプトを大事に守ってデザインしているし、それがビジネスとして成り立っていることが素晴らしい。

―ビジネスは好調だが、今後の構想は?

 ビジネスの目標はこのままのペースでやっていきたい。また、ブランドを拡大させていくことも強化したい。だけど、急がず自分なりのペースを大事にしていきたいですね。

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■THOM BROWNE. NEW YORK AOYAMA
 住所:東京都港区南青山 5-3-20 ブルーサンクポイント A 棟-2
 営業時間:12:00〜20:00
 定休日:年末年始
 電話番号:03-5774-4668


■トム ブラウン世界2店舗目の旗艦店公開 イメージはオフィス
https://www.fashionsnap.com/news/2013-03-15/thom-browne-new-york-/
■[men's] THOM BROWNE 2013-14秋冬コレクション
https://www.fashionsnap.com/collection/thom-browne/mens/2013-14aw/
■[women's] THOM BROWNE 2013-14秋冬コレクション
https://www.fashionsnap.com/collection/thom-browne/women/2013-14aw/

(聞き手:高村 美緒)

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