(左)shen yaoのデザイナーSheng Yao Huang (右)TSUNG YU CHANのデザイナーJoe Chan
Image by: FASHIONSNAP

Fashion フォーカス

独自のアイデンティティを持つ台湾の若手2ブランドに着目

(左)shen yaoのデザイナーSheng Yao Huang (右)TSUNG YU CHANのデザイナーJoe Chan
(左)shen yaoのデザイナーSheng Yao Huang (右)TSUNG YU CHANのデザイナーJoe Chan
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 近い将来には世界最大の消費市場になるとも言われている中国は、特にファッション市場において希少な高級品と安価な大量生産品の二極化が強まっている。台湾も例外ではなく、中間価格帯のトレンドマーケットに位置するブランドを取り巻く環境は厳しいが、一方では独自のアイデンティティを持った若手デザイナーが育ちつつある。世界に照準を合わせながら、どこにもない色を持つ2人のデザイナーに着目した。

 

■shen yao

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デザイナーのシァンヤォー・ホアン(Sheng Yao Huang)

 台北を拠点とする「シァンヤォー(shen yao)」は、デザイナーのシァンヤォー・ホアン(Sheng Yao Huang)が2015年秋に立ち上げたメンズブランド。「体は単なる乗り物。美しい服は社会的ジェンダーの役割によって制限されるべきではない」という考えのもと、ウィメンズのシルエットやディテールを用いて繊細でエレガントながらも趣のある、性別を超えた"アンドロジニー・ルック"を提案している。

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画像:shen yao

 2018年春夏コレクションで一際目を引いたのが、フランス製の手織り生地を使用したレインボースカートと、バックのアームホールがカットオフされたコルセット付きジャケット。いずれも希望小売価格は12万円超と高価格だが、ホアンは「長く着られる服を作る」という信念で、素材選びとものづくりに妥協のない姿勢を示している。

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 パルコとバンタンによる「アジアファッションコレクション(Asia Fashion Collection)」の受賞により、来年2月にはニューヨークでランウェイショーの開催を予定。また、ロンドンファッションウイーク期間中に行われる若手デザイナー向けファッションコンテスト「Fashion scout」にエントリーした。地元・台湾の商況は厳しいが、欧州をはじめとする国外に可能性を広げアプローチをかける。

shen yao:公式サイト

■TSUNG YU CHAN

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画像:TSUNG YU CHAN

 「ツォン・ユ・ツァン(TSUNG YU CHAN)」は、パリのエコール・ドゥ・ラ・シャンブル・サンディカル・ドゥ・ラ・クチュール・パリジェンヌ(Ecole de la chambre syndicale de la couture parisienne)でウィメンズウエアを学んだ後「コーシェ(KOCHÉ)」で2年間経験を積んだデザイナー、ジョー・ツァン(Joe Chan)が2016年に立ち上げたブランド。ハイファッション、ストリート、モダンアートからインスパイアされ、台湾の技術を組み合わせて製作している。基本はメンズウエアだが、一部ユニセックスアイテムもラインナップしている。

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 2018年春夏コレクションでは、ユニークな素材や凝った仕立てが目を引いた。テキスタイルの上にメタルを置き、その上から水をかけて2週間〜1カ月間放置することで錆をデザインに取り入れた同世代の台湾人アーティストとのコラボアイテムや、ランダムなパッチワークやハトメを施したジャケットなどを展開する。

 現在台北ではセレクトショップ「GEM」のみで取り扱いがあるが、Joe Chanは「台湾では多くの人はファッションを受け入れないのでビジネスが難しい」と捉える。しかし、ものづくりの面では自国の繊維産業に目を向け、台湾製のリフレクティブ素材やアウトドア素材を採用。コラボレーションなどを通じて「同世代で力を合わせて台湾のファッションにパワーを送りたい」と語っている。

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デザイナーのJoe Chan

TSUNG YU CHAN:公式サイト

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