日本総代理店を務めるスタージョイナス 社長 松下一英
Image by: FASHIONSNAP.COM

Fashion フォーカス

3年で2倍に、ストリートで注目集める「アンディフィーテッド」の出店戦略

日本総代理店を務めるスタージョイナス 社長 松下一英
日本総代理店を務めるスタージョイナス 社長 松下一英
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 「無敗」をブランド名に持つ米発のスニーカーブティック「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」が、日本国内で出店を加速している。6月から立て続けに5店舗をオープンしており、2022年には現在の倍以上となる25店舗まで増やしていくという。世界的なストリートブームと共に知名度を上げ、勢いを増すアンディフィーテッドならではの出店戦略とは?日本の総代理店を務めるスタージョイナス(STARJOINUS)の松下一英社長に聞く。

 アンディフィーテッドは、アメリカ同時多発テロ事件“9.11”から1年後の2002年9月11日に「UNDEFEATED=負けない、屈しない」という強い信念のもと、アメリカ・ロサンゼルスにオープンしたスニーカーブティック。創設者は「シュプリームLA(Supreme)」や「ステューシーLA(STÜSSY)」のオーナーでもあるエディー・クルーズ(Eddie Cruz)とジェームス・ボンド(James Bond)の2人で、2005年からはオリジナルアパレルラインを展開している。

 スタージョイナスがアンディフィーテッドと総代理店契約を結んだのは、アパレルラインを展開しはじめた2005年8月。Tシャツなどを取り扱い、約1年後の2006年にはスタージョイナスの本社がある静岡に国内1号店、2007年に原宿店をオープンした。松下社長は「良いブランドだからすぐに売れると思っていた」と当時を振り返るが、実際に売り上げが軌道に乗ったのは、認知が広がりはじめた2012年ごろ。手応えを感じ、2015年に大阪と沖縄、そして横浜に連続で新規出店した。

 スニーカーのイメージが強いアンディフィーテッドだが、行列ができるような一部のモデルを除くと、店鋪単位でシューズの売上構成比は2015年の3分の1程度。近年はアパレルラインが好調だという。「シュプリームやステューシーにも精通する本国のブランディングにより、オリジナルアイテムのブランド力が優れているのが人気の理由でしょう」。

特に人気があるアンディフィーテッドのロゴ「ファイブストライク」をあしらったアイテム

 出店計画について松下社長は「2022年までに年間売上55億円を達成するという売上戦略に基づいている」と説明する。2017年は、7店舗で年間売上が約18億円。12店舗に拡大した今期の着地見込みは24.5億円で、残り3年で30.5億円の売上を伸ばすことになる。全国に25店舗まで増やし、1店舗平均2億円以上を目指すという。

 出店地については、本国のブランディングを尊重しながら結果を出すため、社長が自ら出店予定エリアに足を運ぶ。交通量から入店比率、買い上げ率、客単価を計測するなど、緻密なデータに基づいて決断しているという。すでに、これから出店を予定している13店舗のエリアは決定済みだ。

 特に重視しているのは渋谷・原宿エリア。2007年オープンの原宿店と、今年オープンした渋谷店、原宿明治通り店の3店舗が1km圏内に位置しているが、売り上げを食い合うことはないのだろうか。「交通量が多いエリアで、明治通りは知っているけどキャットストリートを知らない人など、通りごとに客層が異なる」と見て、あえて近隣エリアに出店することで異なる客を取り込む。

 好調の裏で「問題解決力に優れた会社」を目指しているという松下社長。「売れ行きの悪いアイテムをどのようにして販売するかなど、目の前にある問題に解決策を提案できるスタッフの育成を意識しています」。ブランディングを尊重しながら良い結果に導いていく"カスタマーサクセスカンパニー"が理想形。出店拡大に伴う人材確保と育成も、今後の成功の鍵になりそうだ。

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