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【バックステージ】 「VIVIANO」26AWコレクションのヘアメイクをレポート

Image by: FASHIONSNAP(Ippei Saito)

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 ファッションとメイクの切っても切れない密接な関係。そんな結びつきの強さがわかるファッションショーのバックステージをレポート。今回は、東京コレクションで開催された「ヴィヴィアーノ(VIVIANO)」2026年秋冬コレクションをフォーカス。メイクを手掛けたメイクアップアーティストのAsami Taguchi氏と、ヘアを手掛けたヘアスタイリストのASASHI氏、デザイナー ヴィヴィアーノ・スー氏にインタビュー。今回のショーに合わせたテーマなどについてお聞きしました。

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ヴィヴィアーノ 2026秋冬コレクション

 今シーズンのテーマは「Portrait of Her, Unnamed」。人を分類し、枠にはめることで理解しようとする現代の風潮への批判を出発点に、何者かとして定義される前の姿を計32のルックで描き出した。コレクションは、“秩序の花々の間からほのかにゆらめくカオス”というブランドのコンセプトに立ち返り、「今デザイナーが作りたいものだけ」を純粋に製作。肩パッド入りのクラシックなブラックコートから、ブラウンのレザーセットアップ、そして大胆にドレープをあしらった鮮やかなピンクのサテンドレスまで、異なる印象のアイテムを幅広いカラーパレットで混ぜ合わせることで、周りが決めた「ヴィヴィアーノらしさ」に収まらないスタイルを表現した。

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2026 AUTUMN WINTERファッションショー

メイク:Asami Taguchi

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Asami Taguchi
2002年渡米。NYでStephane Marais氏に師事後独立。17年間ニューヨークをベースに活動し、2020年秋帰国。現在は、東京をベースに国内外ブランドや雑誌、広告などを手掛ける。

⎯⎯ 今回のメイクで目指したテーマやイメージなどを教えてください。

 仏ファッションフォトグラファー ギイ・ブルダン(GUY BOURDIN)の作品で見られるような女性像をイメージして、クラシックな印象に仕上げました。

⎯⎯ このスタイルは、どのようにして決まったのでしょうか。

  毎シーズンそうですが、ヘアのASASHIさんと話し合う中で決定していきます。今回は、ASASHIさんの方でこういう風にしたいというアイデアがあったので、それに合わせるメイクを考えました。ルックでは今回はボリュームがあるデザインのドレスやスーツが多かったのでクラシックな要素と相性がいいと考えました。

 実は、ショーの前日に、「今回はヘアもちょっとだけ壊したい」ってASASHIさんからラインのメッセージが来て(笑)。それならばとメイクも調整を加えたんです。パンクの要素を取り入れたヘアだから、ピンクのチークも強いけど映えてくるというか。お互いにオファーしながら作り上げていった感じですね。

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⎯⎯今回のショーは輪郭を持たない曖昧なぼんやりとしたものがテーマとしてあったと思いますが、そこも意識としてありましたか?

 我々は服を中心に考えていくから、そうですね。ルックを見る前に、教会が舞台になるという情報はあったのでそこから想像を膨らませて準備していましたね。

よりマットな質感を叶える“重ね技”

⎯⎯ 使用したアイテムを教えてください。

 アイメイクは、「ジュエコスメティックス(Jouer Cosmetics)」の「エッセンシャル マット アンド シマー アイシャドウ パレット」をベースにして茶色いマットなカラーを重ねました。リップは、「M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)」の「マキシマル シルキー マット リップスティック」(3.5g 4400円)にピグメントの赤を乗せることでよりマットに、ツヤを完全に無くすように仕上げました。チークに「メイクアップフォーエバー(MAKE UP FOR EVER)」の「12フラッシュカラーケース」などを使いました。

⎯⎯メイクアップ方法にもこだわった点やモデルとのコミュニケーションについて教えてください。

 基本的な手順は同じですが、個々のモデルの目を見てメイクを微調整するようにしました。モデルの皆さんには、全体として表現したい女性像があるので、それを最優先にしてほしいと伝えました。例えば目の表現は流し目にしてほしいなどですね。

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⎯⎯ 今回のルックで、日常のメイクに取り入れられるポイントがあれば教えてください。

 マットなリップに顔料を重ねることで、よりマットにツヤ消しするという手法がおすすめです。顔料の代わりにパウダーを乗っけてもいいですね。例えば、メイクの後にティッシュオフして、パウダーを重ねて、もう一度リップを塗ったりとか。色の積み重ねみたいのはマットと相性がいいと思います。

ヘア:ASASHI氏

Image by: FASHIONSNAP(Ippei Saito)

ASASHI
1998年渡英、2008年帰国。東京をベースに5年間の活動を経て、2013年に再渡英。2015年ロンドン・ショーディッチにASASHI BARBERをオープン。2019年帰国し、2024年10月 東京・虎ノ門に「ASASHI BARBER TORANOMON」をオープン。現在は国内外の雑誌はじめ、広告・ファッションショーなど、ウィメンズ・メンズ問わず手掛ける。

⎯⎯ 今回のヘアで心掛けたことを教えてください。

 今回のショーのテーマである「輪郭をもたない“曖昧さ”」を表現しようとするために、異なる要素を掛け合わせることを意識しました。

⎯⎯ どのように反映されているのでしょうか?

 ヴィヴィアーノの持つ「クラシック」なイメージに、遊び心あるファンシーさをプラスするために、自然なストレートヘアに人工的なテクスチャーを盛り込んでいます。

⎯⎯舞台裏ではピンで止められたモデルのヘアスタイルが印象的でした。

 Uピンと呼ばれるピンで巻くことで、自然には出てこないような面白い質感を作ることができるんです。ストレートアイロンで挟んだ後巻いて、というように慣れていないと難しい工程を挟むので結構大変ではあるのですが。この後全部ピンを外します。

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⎯⎯これが完成系かと思っていました! ピンはどのタイミングで外すのですか?

 ここからまた違った表情を見せますよ(笑)。外すのは本番直前ですね。早めすぎるとショーで垂れてしまうので。タイミングにも注意が必要なんです。

⎯⎯メイクのAsamiさんとはどのようなコミュニケーションを取りましたか?

 頻繁にコミュニケーションをとってヘアメイク全体のバランスを取るようにしています。今回、メイクはしっかりとしたアイシャドウやチークなどからクラシックな印象に仕上げられていますが、ヘアはファンシーなウェーブで固めることであまり強く見えすぎないようにしています。

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ショー作り上げるためのこだわり

⎯⎯ スタイリングにはどのアイテムを使われましたか?

 「ロレアル プロフェッショナル(L'Oréal Professionnel)」の「ロレアル エルネット ピュールスプレー」と、「アヴェダ(AVEDA)」の「フォモリエント スタイリング フォーム」というスタイリングムースを使いました。

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⎯⎯モデルさんごとに変化を加えているところはありますか?

 髪質や骨格毎に、巻きの位置とかも変えていますね。あとは、歩いたときの揺れ方や、バックライトが当たったときの見え方も計算して作っています。

⎯⎯ 動きや照明も考慮しているんですね。

 そうですね。ショーを見に来た人がどれだけ驚くかとか、どれだけ感動できるかを考えるとそこは外せない要素になってきます。だから、髪の毛1本1本にも魂を込めているんです。ショーを作り上げるには細部へのこだわりが必要不可欠なので。

⎯⎯ ヘアテストも試行錯誤しながら?

 もちろん。何十回もやるときもありますし、作った後に違うと思ったらヘアやメイクを変えたりします。最終調整はルックがあがってこないと難しい部分ではありますが、慣れ親しんできたメイクさん、スタイリストさんなので、目線を合わせて1つの方向に向かって仕事をしやすかったですね。やっぱり各チームとのコミュニケーションが大切ですから。

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デザイナー ヴィヴィアーノ・スー氏

Image by: FASHIONSNAP(Ippei Saito)

■ヴィヴィアーノ・スー(Viviano Sue)
 中国とアメリカで育ち、2014年に文化ファッション大学院大学を修了後、 自身の名前を冠したブランドである「ヴィヴィアーノ・スー(VIVIANO・SUE)」を開始。2020年AWコレクション発表に際し、ブランド名を「ヴィヴィアーノ(VIVIANO)」に変更。2025年SSコレクションよりメンズラインを始動した。

⎯⎯ 今回出来上がったヘアメイクをご覧になっての感想は?

 大好きですね。いつも私たちは、あらかじめこうしたいと定めるのではなく、会話の中で、生まれるクリエイションを大切にしています。今回はファッション全盛期のようなバイブスがあってそれが気に入っています。

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⎯⎯ヘア、メイクの調整にもデザイナーも関わりますか?

 そうですね。みんなで座ってご飯食べながら、時にお酒飲みながら話しています。

⎯⎯その中でどんなことを意識していますか?

 デザイナーがコントロールしすぎないことですね。各チームにそれぞれのプロフェッショナルが揃っているので、皆さんのクリエイションと考えを尊重するようにしています。お互い話しをしながらベストを尽くすために協力するという気持ちですね。今後もこの体制は引き継いでいくと思います。

⎯⎯モデルさんとの積極的なコミュニケーションも印象的でした。

 モデルたちはみんな楽しそうで、ついつい話してしまうんですよね。彼女たちはこのショーを最後に表現する演者なので、気持ちよく仕事をできるような環境は作ることはいつも考えています。

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⎯⎯歩き方などでこうしてほしいといった要望などはしますか?

 こうしたらいいんじゃないかという意見や、今回はテーマは一応伝えますが、最後はモデルに委ねています。プロフェッショナルとしての仕事を信頼していますし、自分たちの考えるベストを表現してほしいという思いがあります。

(編集:平松将)

最終更新日:

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