Culture 世界の本屋さん

【連載:世界の本屋さん】Vol.2 ヘルシンキ「Nide」

 クリック一つで世界中の書籍を取り寄せられる便利な時代。データがはじき出す「オススメの本」もいいけれど、創造性が掻き立てられる空間で感性に響く一冊を選びたい。そんな方に向けて「旅先でふらっと立ち寄りたいアートな本屋」をテーマにお送りする不定期連載『世界の本屋さん』。ローカルに愛され旅行客も楽しめる、わざわざ足を運んででも行きたいおしゃれな本屋を紹介します。第2回は北欧フィンランドの首都・ヘルシンキのブックストア「Nide」。

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 ヘルシンキは日本から直行便で行ける"一番近いヨーロッパ"とも言われ、観光地として人気。ヘルシンキの書店と言えば、映画「かもめ食堂」にも登場したアルヴァ・アアルト設計のアカデミア書店が有名ですが、アートやデザイン、ライフスタイルに特化した本屋を探すなら、おすすめしたいのが「Nide」です。

 

 

 

 「Nide」は、フィンランドのインディペンデントなファッションやデザインのショップ、カフェなどが密集する「ヘルシンキ デザイン ディストリクト」に位置。ショッピングにも最適なエリアで、街の名物のトラムが店舗の前を通ります。

 オーナーの一人テルヒ・ヤスカライネンさんは、元々フィンランドを代表するキアズマ現代美術館やアテネウム美術館内でブックストアを手掛けていたそう。どの書店でもアートブックのセクションが縮小されていく中、自身の店を持ちたいと一念発起し、共同パートナーと2015年秋にオープンしたのが「Nide」。

 扱うテーマはデザインや建築関連が多く、デザイン大国のフィンランドならでは。日本でも人気のテキスタイルブランド「マリメッコ(Marimekko)」、食器などのインテリアデザインで知られる「アラビア(ARABIA)」や「イッタラ(iittala)」といったデザイン企業の書籍が目に止まります。そのほか、小説やトラベルブック、ステーショナリーなど、独自のテイストでセレクト。店舗の奥にはキッズスペースが併設されていて、子育て支援が手厚い国らしいですね。

 日本でもファンが多いムーミンの書籍は、イラストを眺めるだけで楽しめそう。お土産にもぴったりなノートブックや雑貨も揃っています。

 ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンは、ファンタジー作家としてだけでなく多くのエッセイや小説を残しています。中でもオーナーのテルヒさんのオススメは「クララからの手紙(Letters from Klara)」。短編集だから読みやすい一冊だそう。

 本を片手に1日平均4〜5杯飲むほどコーヒーフリークのフィンランド人にならって、近くのカフェでゆっくり読書を楽しんでみては。

■Nide
住所:Fredrikinkatu 35, Helsinki
営業時間:月ー金 11:00〜19:00
     土 10:00〜17:00
     日曜定休日
公式サイト

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