新木優子と辿る ゴールドに輝くディオール「ジャドール」香りの軌跡

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新木優子と辿る ゴールドに輝くディオール「ジャドール」香りの軌跡

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 1999年に誕生した「ディオール(DIOR)」を代表する「ジャドール(J'adore)」。この秋、メゾンのパフューム クリエイション ディレクター フランシス・クルジャンにより、新たにゴールドの輝きを香りの中に描いた「ジャドール ロー(J'adore L'Or)」が生まれ変わって登場。今回、パリのファッションウィーク期間中に「ジャドール」に焦点を当てた展覧会「DIOR J’ADORE」が開催されました。ディオールアンバサダーの新木優子さんと「ジャドール」の香りの軌跡を辿ります。

ABOUT J'ADORE

 「ジャドール」は、1999年に調香師カリス・ベッカーにより生み出されたフレグランス。さまざまな花を束ねたブーケをイメージした、ジャスミン、ローズ、イランイランなどが緻密に重なり、フローラルでありながらボトルの美しい曲線のようにセンシュアルに香る。「ジャドール オードゥ パルファン」やウォーターベース フレグランス「ジャドール パルファン ドー」といったラインナップに続き、今年フランシス・クルジャンによる「ジャドール ロー」が発売。フレグランスをはじめ、バス&ボディアイテムなど幅広いラインナップで展開する、ディオールを象徴するフレグランスシリーズの一つ。J'ADOREはフランス語で「大好き」の意味。

メルティング ゴールド「ジャドール」の世界へ

 展覧会は世界中からファッション関係者が集まるパリのファッションウィーク期間中に開催。会場となったのはセーヌ川沿いのパリ国立高等美術学校(ボザール・ド・パリ)です。ファサードは対岸からでもわかる、ゴールドのカラーが目印。

▲展覧会は12日間限定で一般公開もされた。

Imaged by adrien dirand

 館内では、ジャドールの歴史やこれまでのキャンペーンヴィジュアル、ボトル装飾に至るサヴォアフェール(匠の技)などが2フロアにわたり展示され、ジャドールを多角的に深掘りする構成です。メゾンを象徴するレオパード柄「ミッツァ」のドレスに身を包んだ新木優子さん。神々しいメルティング ゴールドに誘われ、エントランスをくぐってジャドールの世界へ。

名香「ジャドール」の軌跡

 ゴールドの回廊を抜ければ、そこはジャドールの歴史を紐解く物語の世界。ジャドールといえば、エルヴェ・ファン・デル・ストラーテンが手掛け、古代ギリシャのアンフォラの形状にインスパイアされた美しい曲線のボトルデザインが特徴。そんなボトルデザインのスケッチや過去のデザインをはじめ、クリスチャン・ディオールが生み出した数々のドレスやモチーフからインスピレーションを受けた、ジャドールに関するレファレンスの数々が並びます。

▲ボタンと押すとそれぞれが手掛けたジャドールの香りが楽しめることのできる仕掛けも。

 そしてジャドールの生みの親 カリス・ベッカー、ジャドールの香りをさらに大衆に広め、「ジャドール パルファン ドー」などを世に送り出したフランソワ・ドゥマシー、そして「ジャドール ロー」という新たな香りの扉を開けたフランシス・クルジャン、といった3人のマスターパフューマーのポートレイトが香りとともにディスプレイされています。

 続く部屋では、ペーパークラフトでできた無数の花で覆われた巨大なスクリーンが一面に広がります。そこに投影されたのは、花を愛してやまなかったムッシュ・ディオールの庭園や咲き乱れる花々の景色。映像に合わせ色とりどりの移ろいを見せ、「花々への祝福」をテーマにしたジャドールを構成するジャスミン、ローズ、イランイラン、スズラン、スミレといったキーノートからなるフラワーブーケを幻想的な没入空間で視覚的に伝えます。

 フランシス・クルジャン曰く、これまでの香りにゴールドの「光」の要素をもたらしたという新作の「ジャドール ロー」。「フローラルで豊潤な香りは残しつつ、軽やかさもあり、より使いやすさを感じました。今日のようなドレスにもいいですし、カジュアルなお洋服やオケージョンにも、香りで大人っぽさをまとえそう」と新木さん。ジャドールの世界観を五感で楽しみます。

▲ジャドールの香りをイメージしたメルティング ゴールドの泉。ゴールドが溶け出す様子を表している。

アートとジャドールの関係性

 階段を上がった2階ではジャドールと芸術との結びつきにフォーカス。まず目に飛び込んでくるのはジャン=ミッシェル・オトニエルによる反復するゴールドのビーズからなるオブジェです。同氏は2012年に限定ボトルのデザインを手掛けたほか、今年「ジャドール ロー」でも限定エディションをデザインするなど、ジャドールとゆかりが深いアーティストでもあります。

世界限定100個で発売したジャン=ミッシェル・オトニエルによる「ジャドール ロー」限定エディション(2023年)

ヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌが手掛けた限定エディション(2017年)

 そしてクチュールメゾンであるディオールと切っても切り離せない「サヴォアフェール」を実際に見ることができる部屋も。ここでは「ボードリュシャージュ」と呼ばれる伝統的なフレグランスの密封技法を職人が実演。ボトル瓶の口を薄いフィルムのような動物性の腸膜で覆い、金糸を巻き付けるという緻密で繊細な作業を通して、ジャドールのクラフツマンシップを讃えます。

▲ボードリュシャージュを施すことでフレグランスの蒸発を防ぐことができる。

Imaged by adrien dirand

 そのほか、アーティストのレフィーク・アナドールが手掛けたデジタルインスタレーションや写真家 高木由利子さんが切り取るディオールと花々の写真作品、ジャドールの眩いゴールドをイメージしたクチュールピースが展示された部屋など、ジャドールというフレグランスのストーリーや芸術性を感覚的な体験を通して深く知ることができる内容になっています。

 展覧会を見終わった新木さん。「メルティングゴールドの世界が表現された素晴らしい空間でした。特にペーパークラフトが壁一面に施されているお部屋に圧倒されましたね。ジャドールと一言で言っても、こんなにもさまざまな側面や表現があるのが奥が深くて、見応えがありました」と話してくれました。

Image by adrien dirand

フランシス・クルジャンに聞く

 オープニングレセプション前にフランシス・クルジャンにインタビュー。展覧会の見どころや「ジャドール ロー」の誕生ストーリー、日本とフランスの香りに対する違いなど、日本の伝統文化にも造詣の深い同氏に話を聞きました。

Interview with Francis Kurkdjian

Q:今回の展覧会の見どころは?
 この展覧会の見方って色々あると思うんです。それぞれのルームにセクションがあり、少しずつ視点の異なるジャドールのストーリーが語られてます。反復していることはないんです。 特に1番感動したのは、ジャン=ミッシェル・オトニエルのジャドールの解釈でしょうか。あのミニチュア作品は香水の宝石箱のようになっています。 彼はムッシュが花からインスピレーションを受けたのと同じように、自分の作品を作っています。私のメゾンでの役割も、フレグランスにムッシュの愛した花を語らせることなのです。オトニエルの作品は、花そのものを表現しているところが素晴らしいと思います。

Q:自身の名を冠した「メゾン フランシス クルジャン」も手掛けてますが、メゾンのパフューム クリエイション ディレクターという役割をどのように捉えていますか?
 ディオールに加入して2年ほど経ちますが、メゾンの専任調香師としての私の仕事は、ディオールのヘリテージをいかに生かすか、ということです。それには2つやり方があり、一つはいかにそのヘリテージを価値づけするか。ディオールにはムッシュの知的財産がありますよね。 そこから新しいフレグランスをつくる。実はここ数週間のうちに、全く新しいクリエイションのフレグランスラインを出す予定なんです。もう一つは昔のものを引用しながら現代のものへとアップデートする。 例えばディオールには「カナージュ」や「バー」ジャケットなどメゾンのアイコニックなアイテムやモチーフがありますよね。クリエイティブ・ディレクターのマリア・グラツィア・キウリも、その前のマルク・ボアンも、ジャンフランコ・フェレもみなヘリテージを自分のものにしてもう一度生かすという形でクリエイションを行なってきたんです。ファッションデザイナーたちと同じように、過去のアーカイヴを自分のものとしてクリエイションを継承、表現していく。私にはその権利と役割があると思っています。

Q:新しい「ジャドール ロー」がディオールのフレグランスラインナップにもたらしたこととは?
 ジャドールは1997年頃から色々試作を重ねていました。今まで語ったことがなかったのですが、当時私はニューヨークいて、同じオープンスペースのオフィスの向かいでこのジャドールの開発現場に居合わせていたんです。なのでこのフレグランスのクリエイションの歴史も全部知っています。当時はパフューマーとしてのキャリアをちょうど積み始めの頃で、当時の体験を今でも強烈に覚えているので、あの時のスピリットをもう1度自分で作り出したいと思いました。この「ジャドル ロー」というのは、1999年のフローラルブーケを今風にモダンにアレンジしたものだと言えます。私たちが生きているこの時代のモダンなエッセンスをジャドールに与えたい、と思って作りました。誕生時に比べて女性たちはもっと自分たちのことを主張し、もっと認めてほしいと思っているはず。そのパワフルで大胆さを香りに込めています。

Q:調香師の仕事はとてもロマンティックで、フランスでは歴とした職業だと思うのですが、日本には調香師になるための教育機関や環境がフランスに比べて発展していません。香りに対する文化の違いが背景にあると思いますが、それはなぜだと思いますか?
 そう言ってくださりありがとうございます。むしろ日本の人に教えてほしいですが、おそらく歴史があると思うんです。我々の遺伝子の中にあるような。日本は非常に繊細な文化を持つ国でもあり、 気候や習慣、近隣の人に対する配慮などもあると思いますが、フレグランスのことを考えた時に、今のように自己表現として香りをまとうということより、香りそのものがtoo muchだと思われるような社会背景が昔はあったんじゃないでしょうか。ただ日本には香道という伝統文化がありますよね。京都に行って香道を嗜んだこと、蜂谷宗苾さんという香道の先生も今日の夜のイベントに来てくれることになっています。完全に香道とフレグランスの調香は違いますが、とても面白いのは香道というのは、「聞香」といって香りを耳で聞くと言うんですよね。そんな言い方は世界中どこを探しても日本にしかないでしょう。フランス人にはわからない感覚なのです。そういう意味で、我々にとっては日本の香り、「香」というのは本当にミステリアスで神秘的、ロマンがあると思いますよ。私は日本のそういった洗練されたところが大好きなんです。数日前にはパリで野村万蔵さんによる能と狂言の公演を観に行ってきたばかりなんですよ。 でも、私たちのエクセレンスへの憧れ、それから完璧の追求というところは、職人芸。それが非常に日本人とフランス人は似ている。だから、非常にインティマシー(親密さ)があるんじゃないでしょうか。

ジャドールに酔いしれる夜

 ディオール2024年春夏コレクションのショーと同日の夜に行われたオープニングレセプションには、各国のブランドアンバサダーやフレンズといったセレブリティが集結しました。中には2000年代から広告塔として、ジャドールのスピリットを体現するミューズ シャーリーズ・セロンの姿も。新木さんもカクテルドレスに衣装チェンジし、関係者やゲストとのグリーティングや取材に応じます。フランシス・クルジャンやディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージ ディレクターのピーター・フィリップス、同じくディオール グローバル アンバサダーを務めるジスなどとも対面。ジャドールに酔いしれる特別な一夜を堪能しました。

Image by FASHIONSNAP

衣装すべてDIOR


model:Yuko Araki
photo&movie:Yas
steel assistant:Tokio Okada
make-up:Aya Fujita
hair:Kazue Deki
text&edit:Yuui Imai

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