韓国人のリバー・ガラム・ジャンと日本人の小浜伸彦が2020年に始動したウィメンズブランド。メゾンで研鑽を積んだデザイナーデュオが持つそれぞれのクチュールテクニックを日常のシーンに落とし込み、既製服の新しい価値を見出すアイテムを提案している。
RIV NOBUHIKOのコレクション
River Garam Jang
1994年1月15日、韓国・釜山生まれ。セントラル・セント・マーチンズを卒業後、「フセイン・チャラヤン(Hussein Chalayan)」「セリーヌ(Celine)」でアシスタントデザイナーを務める。
ADVERTISING
Nobuhiko Kohama
1988年6月21日、千葉県生まれ。セントラル・セント・マーチンズを卒業後、「ディオール(Dior)」「ランバン(Lanvin)」「ミントデザインズ(mintdesigns)」で経験を積む。
目次
- CHARACTERISTIC DETAIL -
ブランドを象徴するディテールは、手作業で縫い付けるビーズ刺繍
アイコニックなアイテムは、クルミボタンを刺繍の資材として使用し、繊細なビーズテクニックを駆使して仕立てたドレスやバッグ。ドレープやテキスタイル、ディテールなど、各シーズンさまざまな形でビーズ刺繍をのせたアイテムをリリースしている。
「BEADED DRAPE T」は、特注のファブリックビーズを一つ一つ手仕事で縫い付け、そのツレによるニュアンスを楽しめるクチュール感満載のトップス。身ごろをツイストすることでドレープを効かせた柔らかいシルエットも特徴だ。
このほか、デニムも代表アイテム。「ARM REST DENIM TROUSER」は、デザイナーのジャンが卒業コレクションのプロジェクトで制作した"ソファで作られたパンツ"を元にしたデニムパンツで、ソファを元にした特徴的な切り替えや腰部分のパネルがキャッチーなデザインとなっている。
- BRAND CONCEPT -
ブランドコンセプトは「ワイルド・ラグジュアリー」
ブランドコンセプトは「ワイルド・ラグジュアリー」。デザイナーのメゾンでの経験を活かし、ラグジュアリーファッションの持つクチュールの観念や技法を再解釈。日常にフィットするクチュールや、新しい女性像を見出すことを目的としている。立体裁断で生み出す、女性の体が持つ美しさを尊重するようなシルエットも特徴。ちなみにブランド名は、二人の名前を一部抜粋して繋いだもの。デザイナーは「デュオでやりながら、一人だけの名前を使うのは寂しいと思ったので、それぞれの名前からとりました」とコメントしている。
- LOCATION -
ブランドと関係が深い場所は"東葛西1-11-6-A倉庫"
ブランドと関係が深い場所は、東京・東葛西にあるアートギャラリー「東葛西1-11-6-A倉庫」。「撮影などのディレクションから、古い家具をバラしてハンガーラックにした什器、アートディレクションまで、多くを協力いただいています」とデザイナー。また、「さまざまなアーティストと出会い、違うコミュニティの方々と意見交換する中で、新しいアイディアや刺激を得られています」ともコメントを寄せている。
- SHOP -
「リブ ノブヒコ」を購入できるのは公式HP
ブランドのコレクションを購入できるのは公式ECサイト。アウターからドレス、アクセサリーまでフルラインナップしている。
- 2022AW COLLECTION -
"再会"を祝する2022年秋冬コレクション
手一杯の花束や涙で滲んだプリント、抱きしめ合うようなシルエットなど、パーソナルでロマンティックなディティールが目を引く2022年秋冬コレクション。「2年間続くパンデミックの中、様々な人が色々な形で苦悩してきました。国を跨ぎ、拠点を別に活動している私たちインターナショナルデザイナーズも同様に、会うこともできない状況に苦しみました。その苦悩を乗り越えた”再会”を祝うパーソナルなクリエーションです」とデザイナーはコメントしている。
- FAVORITE LOOK -
デザイナーの一押しは、モダンで洗練されたルック
クチュールをモダンに落とし込み、ブランドらしさを存分に演出したルックがデザイナーのお気に入り。膨大な手作業を費やしたビーズスカートを、シャツで隠してしまう潔さも気に入っているポイントだという。
- FAVORITE ITEM -
カバーファブリックビーズを繋げたショルダーバッグ
涙で滲んだ花柄のカバーファブリックビーズを繋ぎ合わせたビーズバッグを、今シーズンのお気に入りアイテムとしてピックアップ。計300個を超えるビーズを一つ一つ手作業で縫い合わせており、クチュールの要素をふんだんに取り入れている。「肩から担ぐことで、ビーズストラップがアクセサリーの様な見え方にもなるスペシャルなアイテムにです」とデザイナーも納得の逸品だ。
次ページは>>
主要年表
【2022年】
2022-23年秋冬コレクション
【2021年】
2022年春夏コレクション
2021-22年秋冬コレクション
韓国人のリバー・ガラム・ジャンと日本人の小浜伸彦が「リブ ノブヒコ(RIV NOBUHIKO)」を始動
RANKING TOP 10
アクセスランキング
sacai Men's 2025 SS & Women's 2025 Spring Collection