
Image by: FASHIONSNAP(Koji Hirano)
舟山瑛美が手掛ける「フェティコ(FETICO)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」で2026年春夏コレクションのランウェイショーを開催した。会場となったのは、東京・渋谷の国立代々木競技場 第二体育館。美術館のような白い壁に囲まれた緊張感の漂う空間を作り上げ、コレクションの世界観を表現した。
今回のショーは、楽天による日本発のファッションブランドを支援するプロジェクト「バイアール(by R)」の一環として実施。「現代の独立した女性像」という共通のコンセプトのもと、日本発のコスメブランド「スリー(THREE)」との異業種コラボレーションによるメイクアップや香りの演出も行われた。
ブランド設立5周年を記念するコレクションとなった今季のテーマは、「彼女の奥深さ(The Depth of Her)」。ドイツの現代美術作家 レベッカ・ホルンと、フランスの写真家 イリナ・イオネスコという2人の先駆的な女性アーティストの作品と、自身の内面を強く映し出す両者の創作表現の在り方に着想を得て、女性の内なる強さと複雑さを繊細に描き出したコレクションを披露した。
コレクションでは、女性の造形美を引き立てるシルエットや官能的なランジェリーディテールといったブランドのアイデンティティを、両アーティストの作品のエッセンスを取り入れることでアップデート。レベッカ・ホルンの作品に登場する羽根や放射状のモチーフをフリンジやプリーツ、切り替えのディテールによって表現し、イリナ・イオネスコの世界観を思わせる1920年代のランジェリーの要素やダマスク柄を随所に散りばめた。カラーパレットはブラック、ベージュ、アイボリーを基調に、鮮やかな朱赤を差し色に加えた。
そのほか、ショーでは先月発売されたワコールのランジェリーブランド「ユエ(Yue)」とのコラボレーションランジェリーや、アイウェアブランド「ブラン(BLANC)」との3度目のコラボとなるサングラスが登場。ラムレザーとメッシュ素材を用いた新作のレースアップバレエフラットシューズや、アーチ型のフォルムが特徴のブランド初のアイコンバッグ「アーチ(Arch)」もルックを彩った。
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デザイナーの舟山瑛美が、2020年に設立したウィメンズブランド。身体のラインを美しく強調するボディコンシャスな服は、性的にならないように意識しながら、女性の色気と柔らかさ、強さを品よく引き出してくれる。またすべて国内生産にこだわりコレクションを展開している。

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1986年茨城県生まれ。高校卒業後に渡英。帰国後、エスモードジャポン東京校に入学。卒業後にDCブランドや衣装デザイン、大手セレクトショップで経験を積み、「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」のウィメンズデザインを担当。2020年3月にパタンナー高濱温子と共に「フェティコ(FETICO)」を立ち上げる。

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