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"オシャレな子が撮れなくなった" スナップ誌「FRUiTS」が月刊発行を終了した理由

“雑誌”としては最終号となった「フルーツ(FRUiTS)」233号
“雑誌”としては最終号となった「フルーツ(FRUiTS)」233号
画像: レンズ

 レンズ(ストリート編集室)のファッション誌「フルーツ(FRUiTS)」が、2016年12月23日に発売した233号をもって月刊発行を終了した。1997年の創刊以来、原宿のストリートファッションをスナップで伝えてきた同誌が約20年間の歴史に終止符を打った理由とは。

 「フルーツ」は、233号の誌面で雑誌としての発行を終了することを発表。レンズの代表で同誌の創刊編集長を務める青木正一氏は、月刊誌廃止の最大の理由に「オシャレな子が撮れなくなったこと」を挙げる。数年前から同氏の撮影基準を満たす人が減少し、昨年はさらにその傾向が強まったことから「掲載に必要な分の撮影ができなくなりそうだった」と語る。春以降は"回復"も期待できたそうだが、無理に撮影するのは本来のスタンスではないということから、今回の決断に至ったという。情報収集源が紙からデジタルに完全移行しつつある背景を受けて、「紙媒体を月刊で発行していくスタイルが現代の若者のマインドに合わない」ことも理由の一つに挙げている。

 雑誌は今後、不定期で刊行。また、イベントの開催やグッズの販売、タレントやデザイナーの発掘などにも興味があるといい、あらゆる企画にジョイントしながら新しい形態を模索していく考えだ。その第1弾として「フルーツ」のロゴをプリントしたパーカーを制作。2月13日からフルーツのウェブショップで販売するほか一部のショップでも取り扱いが予定されている。

 同社は「フルーツ」のほかに「ストリート(STREET)」と「チューン(TUNE)」を創刊。「チューン」は現在休刊しており、定期刊行物は「ストリート」(隔月行)のみとなっている。