ECの一歩先へ、なぜシテラはオープンアトリエを開催するのか?

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永直樹
永直樹
画像: FASHIONSNAP

 永直樹がディレクションするアクティブトランスファーウエアブランド「シテラ(CITERA®)」が、アトリエに見立てた展示空間を公開した。卸売を行わずにECのみでの販売に徹する同ブランドの世界観をリアルの場で表現するため、会場には私物のギターやドラムセット、ヴィンテージの電子ピアノなど音楽好きの同氏がアトリエに置きたいものをディスプレイ。ショールーミングだけではできない、ブランドの世界観を伝える空間づくりに挑戦したという。

 9月6日から9月8日までの3日間、原宿で開催されるオープンアトリエは関係者を対象にしており、展示会を行わない同ブランドの2017−18年秋冬アイテムを実際に手にとって一同に見ることができる。会場には「日常にある何でもないものをよく見せたかった」という思いからスーパーマーケットで見かけるプラザワゴンに人気のバッグをディスプレイする他、楽器をはじめジョージ・ネルソン(George Nelson)のインテリアやヴィンテージのキリムなどのインテリアを通して、同氏のパーソナルな一面が垣間見える自宅のアトリエのような場を設けた。コーヒーや同氏の自宅近くに店舗を構える「Hilo Homemade Ice Cream」のアイスクリームの提供など、来場者がゆっくりくつろげる空間に仕上げたという。永は「シテラは展示会、卸無しという世の中のファッションサイクルとは異なる方法で運営されているとても実験的なブランド。ECのみというブランドも米国では増えているようだが、リアルな環境で体験できる場も必要だと考えていて、ECを補う体験型のイベントを始め次のステップを模索したい」と開催理由について語っている。

 アクティブトランスファーウエアとうコンセプトを掲げ、都市部の短距離移動から都市間の長距離移動に適したウエアを提案するブランドらしく、会場では公式サイトで掲載中の2レイヤー素材「PERTEX SHIELD+」を採用したダウンジャケットや、「POLARTEC(R)300」を使用したプルオーバーフリースなど、「都市生活に適したハイテクすぎない機能性」を意識したという新作をラインナップ。「シテラは着用してくれた方が『どこかに行こう』という行動を起こすきっかけになるものであってほしいと考えていて、モデルやアート界での様々な活動を通して、彼女独自のスタイルを表現し続けている姿に共鳴する部分がある」とルックには、初めて女性モデルのアンジェラ・レイノルズ(ANGERA REYNOLDS)を起用。性差を超えてフィットする新たな一面を訴求するなど、ブランド始動から1年を機に、ECの一歩先を見据えた施策を積極的に行っている。