1936年に創刊し、創刊77周年を迎えるファッション誌「装苑」と、1956年に創設されたファッションコンテスト「装苑賞」の過去の歩みを振り返るアーカイブ展「『装苑』と『装苑賞』その歩み展」が、文化学園服飾博物館で7月3日から9月28日にわたって開催される。同展では、「装苑」の創刊号から最新号までの約850冊と共に、「装苑賞」の歴代受賞作品84点を公開する。

「装苑」は、日本で最も長い歴史を持つファッション誌。日本の洋装教育の草分け的存在である文化学園と共にあり、創刊20周年目には新人デザイナーを対象とした公募ファッションコンテスト「装苑賞」をスタートさせ、多くのデザイナーを輩出してきた。過去には、山本寛斎や熊谷登喜夫(TOKIO KUMAGAI)、田中三郎(ATELIER SAB)、津村耕佑(FINAL HOME)、浜井弘治などが「装苑賞」を受賞している。
同展は、「装苑」の創刊号から最新号までの約850冊と「KENZO(ケンゾー)」創始者の高田賢三や、山本耀司(Yohji Yamamoto)、小篠順子(JUNKO KOSHINO)などを含めた装苑賞受賞作品84点を展示。それぞれが果たしてきた役割や歩みをもとに、日本ファッションの動向を振り返ることを目的とした展示会になるという。また7月20日と9月14日には「装苑」編集長の片岡朋子によるトークイベントの開催が予定されている。