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第89回装苑賞にケイツボミ 中国人留学生が初の受賞

第89回装苑賞 ケイツボミ Image by FASHIONSNAP
第89回装苑賞 ケイツボミ
Image by: FASHIONSNAP

 高田賢三や山本耀司など、数々の著名デザイナーを輩出したファッションコンテスト「装苑賞」の第89回公開審査会が4月21日、東京・代々木の文化学園遠藤記念館大ホールで開催された。2次審査を通過した候補者16人が、各3体のコレクションを発表。文化学園では年々アジアの留学生が増えているが、今回の装苑賞は初めて中国出身の学生ケイツボミが受賞した。

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 日本を代表するファッションコンテスト「装苑賞」は、1956年に創設されたファッション界の新人賞。「第89回装苑賞」の公開審査会では、2次審査を経た候補者16組がミニショー形式で各3体の作品を発表した。装苑賞に輝いたのは、1988年中国に生まれ、現在は文化ファッション大学院大学に通う25歳のケイツボミ。「Mobius(メビウス)」をテーマに、表面にPVC(ポリ塩化ビニル)、裏面にポリエステルを使用した素材でメビウスの帯を作り、その組み合わせで3体のドレスを制作した。受賞を受け、これからの抱負として「強くて綺麗な服を作るデザイナーになりたい」とコメント。トロフィと賞金100万円、パリの学校への留学サポートなどが贈られた。

 佳作1位は、「MATHEMATICS for LAYERS」をテーマに体と洋服の関係をレイヤーと捉えた作品を発表した文化ファッション大学院大学学生のフアヤ。佳作2位は、二次元や仮想現実が現実世界に浸食してきている今の時代に影響を受け、「Dystopia World」をテーマに作品を発表した平戸麻鈴。rooms(ルームス)賞は1940年代アメリカで流行したズートスーツや「一世風靡セピア」から発想したアパレル勤務の木下翔平、イトキン賞は紙幣に見立てたオリジナルテキスタイルでドレスを制作した文化ファッション大学院大学学生の土居賢哲が、それぞれ受賞した。

 審査員を務めたのは、岩谷俊和、コシノジュンコ、田山淳朗、津森千里、菱沼良樹、丸山敬太、皆川明、そして廣川玉枝の8人。「ユニークでアジアの民族色を感じた」(コシノ)、「今感じるままに作るのではなく、次は今見えている未来を作ってもらいたい」(皆川)、「本質からぶれている作品もあった。もっと深く掘り下げてほしい」(丸山)、「構造とデザインと技術を一体に」(廣川)などと評価し、未来のデザイナーらにエールを送った。

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