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【インタビュー】「私なりにベストを尽くした」デザイナー藤江珠希が語る東京都観光ボランティアのユニフォーム

デザイン画
デザイン画
Image by: Fashionsnap.com

 「タマキ フジエ(TAMAKI FUJIE)」のデザイナー藤江珠希が手がけた東京都観光ボランティアのユニフォームのデザインの良し悪しをめぐり、ネットを中心に話題を集めている。今回採用されたユニフォームに込めた思いなどについて、藤江珠希本人に話を聞いた。

 

 今回同氏がデザインしたユニフォームは、2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向け、観光ボランティア活動を通じて外国人旅行者に東京の魅力を紹介する「街なか観光案内」のスタッフのために制作されたもの。ベストをプリントで表現したポロシャツに共用で使うため通気性が良い麻で製作されたハット、東京の名所が描かれたバッグが製作され、先週都庁の記者会見で発表した。ネットでは会見の写真を見て「パンツとトップスの合わせがひどい」などコーディネートを批判する声も挙がっているが、同氏がデザインしたユニフォームはポロシャツと帽子、バッグで、パンツやシューズに関しては全てボランティアスタッフの私物を着用することになる。

 藤江珠希の起用については、東京都が直接オファーしたものではない。東京都の支援を受けているデザイナーたちにボランティアユニフォームのデザイン募集のコンペを実施。都の役人やボランティア従事者、ファッションの専門家などが審査員を務めた審査会が行われ、今回採用されたデザインに決まったという。

 選考時のデザインの条件は、男女兼用で4サイズ展開のポロシャツと帽子、バッグを製作するというもので、ポロシャツの後ろ身頃には公募で決まるボランティアチームの名前(『おもてなし東京』に決定)がプリントされることも決まっていた。「街を歩く人と間違えられるような服ではなく、ポロシャツでありながらわかりやすくて、なおかつ正装感を出したいという都の強い要望がありました。そこできっちりした様をネクタイで表現できると思い取り入れようと。色使いについては、今までの日本代表のオリンピックのユニフォームをリサーチすると、圧倒的に白、青、赤が多く、またJALは赤でANAは青でと日本の玄関口にも使用されているため、日本のイメージとして観光客の方に定着しているのではないかと考え青赤白でまとめました。肩にプリントされた『i』はインフォメーションの『i』で、ディズニーランドのクルーのような服をイメージして、エンタメ性のあるというか、話しかけやすいデザインにしたいと考え提案させて頂いたんです」と語っている。

 会見では都の若い職員が着用していたが、実際は幅広い年齢層のスタッフが着用するため、同氏はそれを踏まえデザインしたという。「格好いいシルエットを作るためにはパターンをいじる必要がありますが、色々な方が着用することを踏まえるとどんな体型にも合うシルエットに仕上げることが必要です。そのためパターンは基本的に原型のままで、ゆったりとしたシルエットにしました」とコメントしている。

 提出したデザイン画と実際のユニフォームを見比べると、帽子の日の丸がプラスされていたり、後ろ身頃の「おもてなし東京」というロゴに重ねて大きく日の丸がプリントされている。ネット上では「東京都の役人からあり得ないような注文をいくつも押し付けられ続けた成れの果てなのではないか」という声が上がっているが、同氏は「権利上の問題などで変更になった点もありますが、私なりにベストを尽くしてデザインさせて頂きました」と否定している。

 ネット上の騒ぎについて聞くと同氏は「ボランティアをしたいと考えている方々に影響が及ぶことを危惧しています。ボランティアスタッフの方々のために、できる限りのことはしていきたいと考えています」と現在の心境について語った。

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