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プラスサイズ女性に向け「自信を持って欲しい」ベス・ディットーがブランド発表

店頭に立つベス・ディットー
店頭に立つベス・ディットー

 ロック界のプラスサイズ女王と言うべきベス・ディットー(Beth Ditto)が自身の名前を冠したブランドを立ち上げ、英セルフリッジで自ら店頭に立った。ベスは、おしゃれに自信が持てないプラスサイズの女性に対して固定観念にとらわれる必要はない。私のコレクションのようにボディコンシャスなデザインを着てもいいの。好きな服を着て楽しんで欲しい」とメッセージを送っている。(取材・文:ファッションジャーナリスト 益井祐)

 

 ベスはロックバンド「ゴシップ」のボーカリストで、プラスサイズのファッションアイコンとしても知られている。「ジャンポール・ゴルチエ」(2011年春夏)や「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」(2016年春夏)のランウェイショーではモデルに抜擢。2015年末には、友人でもあるゴルチエとのコラボレーションによるTシャツを制作すると共に、シグネチャーレーベル「ベス・ディットー」の立ち上げを発表した。

 ベスはレーベルを立ち上げるきっかけについて、"プラスサイズ"ではなく"サステナビリティ"だったと振り返る。「サステナブルの流れはプラスサイズファッションでも起きなければならないと思っていて、世間でも関心が高くなっている今がそれを始めるのに最良の時だと思ったの。使い捨てファッションの文句を言っているより、行動に移す事を選んだということ。ラッキーな事にリソースがあったので、長く使い続けられるタイムレスなデザインを、環境に優しいアプローチで作ることができた」と話し、現在のファッションに対する反抗心とも言えるロック魂がベスを導いたようだ。「これは、私たちによる私たちのためのムーブメント」だという。

 デビューコレクションは、出身地であるアーカンソーのスリフトショップで見つけたパンクアイテムから、ラグジュアリーブランドのショー出演の経験まで、ベス自身のファッションジャーニーがアイデア源になった。メークアップパレットをディスコティックなプリントにアレンジしたドレス(345USドル)や、ベスの肖像がオプティカルなパターンを作り出すトップ(120USドル)、シルエットにこだわったリップスティック柄のスカート(165USドル)など全21種類。手刺繍が施されたヴィンテージのデニムジャケット(245USドル)など、これまでプラスサイズファッションで見ることのなかったクオリティとクラフトが落とし込まれている。サイズはUSサイズの14〜28(UKサイズ18〜32)で、公式サイト(BethDitto.com)とロンドンのセルフリッジズ百貨店で販売されている。

 バービー人形に様々な肌や髪の色、そしてふくよかな「カーヴィー」といった新しい体型が加わるなど、多様性を重視する考えが広がっている。ファッション界でも、よりリアルで健康的な体型のモデルを起用する動きが目立つ。プラスサイズを含めた全ての女性に対してベスは「まず自分自身を愛し、そして体験を愛することが大切。もっと自信を持って」と呼びかけた。(取材・文:ファッションジャーナリスト 益井祐)

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