Masahiro Kubo

イレギュラーがあるから面白い

久保雅裕

アナログフィルターJournal Cubocci(ジュルナル・クボッチ)編集長

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今日はイレギュラーな事が起こる日だ。

普段は専ら取材する側だが、今回はフランスAFP通信社のネパール支局長KANNAMPILLYさんの取材をプレスセンターで受けた。取材テーマについては控えさせてもらうが、今回2回目の取材だというから、「まあまあ東コレも注目されるようになったものだ」と感慨深かった。どんな記事に仕上がるのか楽しみである。とイレギュラーな事だったので記念写真を一枚。

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「セーブ・ザ・エナジー・プロジェクト」はホールを利用して環境負荷に対する省エネを訴えるイベントだった。経済産業省資源エネルギー庁肝入りのプロジェクトで、「省エネを意識して作られた製品を購入する事もエコに繋がるよ」というメッセージを込めたビデオを大スクリーンで放映。デニムを中心にカイハラや豊和などエコに対する川上分野の取り組みを紹介する映像の後、同プロジェクトのアンバサダーで俳優の井浦新さんが登場し、客席に語りかける。自身のファッションブランドでもエコを意識しながら作っている事、今日着ているセットアップが糸屑を集めて紡いだ緯糸で織られた生地だという事、そしてファッション業界人はシャイだけどこの問題に立ち向かってほしいと切々と語った。そのシャイなオーディエンスに発言を求め、双方向のイベントになった。さすが俳優。説得力のある力強いメッセージが伝わってきた。デザイナーがコレクションを発表するショーだけでないこのようなイベントが差し込まれることは、ファッションウィークの質を高めるという点や伝播力のある機会をとらえて社会問題と業界人を向き合わせ、意識させるという点からも、とても意義ある試みだと感じる。食の分野ではトレーサビリティーが言われて久しいが、ファッションは健康被害を直接的にもたらす要素が少ないために、その視点が忘れられがちだ。だが、昨年日本でも公開された映画『ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』の警鐘にあるように、ローコストを享受する側のアティテュードが問われる時代になったのだ。「カッコイイの、カワイイの」と言っているだけではないクールでクレバーなファッション業界になる為に、一人一人が今からでも学び、伝え、実行していく事が求められている。いつやるの?、今でしょ。

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などと思いながら、押してしまった「ハハ(haha)」のショーへ向かったら、すでに会場は消防法定員を超えてしまい、中に入れず、プレスセンター前のモニターディスプレイで鑑賞する事に。セーブ・ザ・エナジー・プロジェクトに参加していた有力ジャーナリストの面々が実物を観ずにスタンディングでモニターを見つめるという奇妙な光景。思わず写真に収めてしまった。これも今日のイレギュラーな出来事の一つだった。

>>haha 2016-17年秋冬コレクション

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