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ファセッタズムがパリメンズデビュー "らしさ"色濃く

パリで発表されたFACETASM 2017年春夏コレクション
パリで発表されたFACETASM 2017年春夏コレクション
Image by: Masahiro Murase

 デザイナー落合宏理が手掛ける「ファセッタズム(FACETASM)が、パリコレクションにデビューした。会場はバスティーユ広場の西に位置するトゥモローショールーム。ここは前シーズン「ファセッタズム」が展示会を行った場所だ。螺旋階段を登った2階に設営されたランウェイには、天窓から照りつける熱い夏の日差しとともに、ゲストたちが持ち寄る期待感と熱気が充満していた。(取材・写真・文:ファッションエディター/スタイリスト 村瀬昌広)

 

 2007年のデビューから9年目、ついに宿願を果たす時が来た。ここ2シーズンはメンズとウィメンズを別で発表していたが、今回は「ファセッタズム」の真骨頂とも言えるミックスショー形式。ノースリーブのコート、ダブル仕立てのセットアップ、テーラードシリーズからランウェイが幕を開けた。ビンテージ風のレザーライダース、切り替えディテールのチルデンセーター、背中にファーを取り付けた市松模様のTシャツなどは、過去のアーカイブをさらに"今"のムードでアレンジ。着ることによって初めて形になるカットオフのトレンチコートや、刺しゅうでアレンジした透けるトップス、さらにはデジタルプリントのような花柄のアイテム群が新しい世界観を加えていく。ボトムスは、フリル付きのフレアードや、バスケットボールのトレーニングパンツ、プリーツスカートをアタッチしたデニムパンツ、そしてチェック柄のショーツなど、多彩なラインナップが独特のシルエットを作り上げた。イエローがメインのチェックオンチェックのコーディネートや、「最後の晩餐」のモチーフを取り付けたシャツ、そして中世の貴族を思わせるかのようなカラフルでビッグなウィッグは、見るものを楽しませるには十分な役割を果たしている。

 2015年にジョルジオ・アルマーニの支援を受けてミラノで初の海外ショーを開催した「ファセッタズム」は、その後にショールーム契約、直営店の出店、そして「LVMHプライズ」ファイナルへの進出など、怒涛のような1年間を送ってきた。パリで初めて見せたランウェイについて「とくにテーマを設けたわけではなく、自分たちの身の回りにある東京のスタイルをファセッタズムらしく、そして今っぽく表現しただけ」と話す落合の表情からは、安堵と同時に達成感を見ることが出来た。得意とするレイヤードスタイルにブランドの自由奔放さ、そして東京らしさをミックスした世界観は「ファセッタズムここにあり」を印象付けるショーになったと言える。停滞しているパリメンズに旋風を巻き起こすことができるか。これから先の野望に向けて第一歩を踏み出した。(取材・写真・文:ファッションエディター/スタイリスト 村瀬昌広)

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