Masaki Takida

「シャツだけでどこまで行けるか」ウエムロ ムネノリが初めてのショーで挑戦したこと

滝田 雅樹

Changefashion.net 代表兼編集長

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 ファッションウイークが始まりましたね。今シーズンもよろしくお願いします。 初日から生憎の天気で夕方まで"Endless Rain"でしたね。「ヨシキモノ(YOSHIKIMONO)」のショーではYOSHIKIさんの即興でのピアノ演奏、アレキサンダー マックイーン(Alexander McQueen)に影響を受けたという雨の中でのドラムパフォーマンス。"tears"が零れ落ちそうでした。YOSHIKIさん自身もショーをやることに賛否両論あると仰っていましたが何度でも参加して盛り上げていただきたいと思います。

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>>YOSHIKIMONO 2017年春夏コレクション

 そして、個人的に一番楽しみにしていたのはオフスケジュールでおこなわれた上榁さんの「ウエムロ ムネノリ(uemulo munenoli)」の初めてのプレゼンテーション。美術館のような空間で披露されたコレクションは"Flowing Fluid"をテーマにアレクサンダー・カルダーのモービルに着想を得て、揺れ動く、風になびく、流れるような透明感と躍動感を色使いや素材が持つ様々な表情で表現した。

 イタリア留学後、「コスチューム ナショナル(CoSTUME NATIONAL)」やラフ・シモンズ時代の「ジル・サンダー(JIL SANDER)」などのメゾンでの経験を経て上榁さんがブランドを始めたのは2011年。ファーストコレクションは全てコットン、ホワイトシャツのみ僅か5型のラインナップでしたが印象に残るとても力強いコレクションだったと記憶しています。シャツに特化したブランドを始めようと思った理由について当時の上榁さんは「ジル・サンダーにいた時にシャツのデザインが凄く面白かったんです。なのでその特製を活かしてやりたい、そこからはじめていきたいなって。シャツは1mm単位で変わりますし形を作るのは凄く難しい。だからこそ本当の服作りかなとも思うんです」と語っていました。元々好きだったミニマルなスタイルにラフの元で学んだ"削ぎ落すことの意味"(最近のコレクションではあえて"加える"ということも凄く考えていると思いますが)、それが自身のスタイルを確立する上でとても重要な要素となったそうです。

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 ショー終了後に久々に上榁さんと電話で話しました。ショーを見て感じたこと、上榁さんがショーをやってみて思ったこと、今後のことなど、久々に色々話しました。初めてのショーということで個人的には凄く満足してる、とても興奮している様子で、囲み取材の時には今後はまだわからないといっていましたが、どうやら次回以降も継続して何かしらやっていくようですよ。

 モデルに着せ、歩かせるだけでなく音楽や空間を含めての世界観、すべて含めてこれが"uemulo munenoli"です!ということを初めて見るお客様たちに伝えるための要素を詰め込んだデビューコレクション的なものだったのかなと思います。

 "シャツだけでどこまで世界観を見せられるか。どこまで行けるか。どこまで独特性を追求していけるか。それを常に考えていますし、「世界観」を凄く意識しています"。

 ブランドスタートから5年が経過し、今ではシャツだけではなくトータルでコレクションを提案していますがブランドのDNAとして存在しているのはあくまで"シャツブランド"であるということ。そのシャツブランドしてどこまでブランドの世界観を広げていけるのか、今後も注目していきたいです。

>>uemulo munenoli 2017年春夏コレクション

 ファッションウイーク初日・・既にかなり疲れましたが、良いブランドとの出会いを期待して"WEEK END"まで頑張ります。あ、上榁さんと男2人パンケーキを食べに行く約束をしたのでお勧めのパンケーキがありましたら誰か教えてください。それではまた!

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