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オーストラリア人が解釈するテーラリングとは?成長の背景に「ジャパンメイド」と「若い富裕層」

 オーストラリア発のオーダーサロン「ザ・クロークルーム(THE CLOAKROOM)」が日本に上陸した。現代的なテーラリングをコンセプトに掲げ、欧州が主流のメンズテーラーの世界に新たな価値を付加したメードトゥメジャーを提案。ブランド創立10周年を迎える今年、銀座にサロンをオープンさせるなど、着実にブランド展開を拡大している。オーストラリア人が解釈する新しいテーラリングとは?成長の背景には2つのキーワードがあった。

マネージングディレクターのルイ・イアレンティとクリエーティブディレクターのアンドリュー・バーン Image by FASHIONSNAP
マネージングディレクターのルイ・イアレンティとクリエーティブディレクターのアンドリュー・バーン
Image by: FASHIONSNAP
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 「ザ・クロークルーム」は2007年に誕生。テーラリングの伝統や歴史がなかったオーストラリアで、高品質とモダンなデザインを意識した新たな概念のもと、ブランドのアイデンティティや独自のシルエットを考案し、現在ブリスベンとカナダのモントリオールに店舗を展開している。来年には現在シドニーで建設中の高層タワーの最上階にも店舗をオープンする予定だ。価格はスーツが約20万円〜ほどで、本国では30代後半から50代のエグゼクティブや経営者層、メードトゥメジャーという特色を生かし、ラグビー選手などのアスリートからの支持もあるという。

 ブランドがこだわっているのは「ジャパンメイド」であるということだ。「西洋やオーストラリアのエッセンスを抽出し、いざ商品を作るとなった時に、我々がどんなブランドであるかということを正確に伝えるには日本で製造するがベストだった。技術はもちろん、ブランドのコンセプトを忠実に汲み取って仕上げてくれるのは日本だけだった」とクリエーティブディレクターのアンドリュー・バーンは語る。現在も製造のほとんどを日本で行なっており、日本製ということが品質の信頼性を高めている。

 さらにブランドの成長を後押ししたのは地元の「若い富裕層」の存在だ。25年連続でGDPのプラス成長を記録し、好景気が続くオーストラリアではビジネスで成功した若い起業家も多く、車や住居、服などモノへの消費が活発だという。最近ではフィットネスで体を鍛えることもステイタスの一つとなっており、ブランドが提案するようなスリムで体にフィットするスーツのスタイルは人気を得ている。

 さらに、マネージングディレクターのルイ・イアレンティは「ファッション感度を上げるため、洗練されたスタイリッシュさとは何かということを、店舗空間をはじめ知識に基づいた接客、プレゼンテーションでブランドの美学を伝えるようにしている」とブランディングにも力を入れてきた。ブリスベンとモントリオールの店舗では理容院やバーが併設されるなど、店作りでブランドの世界観を演出し、ファンを増やしている。

 日本ではセレクトショップの既製品と老舗メゾンブランドのオーダースーツの中間の価格帯に設定し、銀座という立地を意識したエグゼクティブ層に向けて訴求していくという。また、ウィメンズの展開やシューズやネクタイ、小物のバリエーションも今後広げていく予定だ。

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