Fumitoshi Goto

アマゾン、大学内や学生街にピックアップ拠点を拡大

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ネット通販最大手のアマゾンはここ数年、大学キャンパスや学生街にピックアップ拠点を拡大しているが、スタンドアローンとなるピックアップ拠点が明らかになった。

アマゾン・ピックアップ拠点は受け取り用のアマゾン・ロッカーに返品用の宛先をプリントアウトする端末、梱包用デスク、アシスタント受付カウンターを備え、常駐スタッフがロッカーの使い方や返品時のアドバイスを行う。

一部にはスマートスピーカーのエコーなどアマゾン製品を展示しているものの、商品などの在庫は持たず、端末からの販売なども行っていない。ピックアップ拠点は商品ピックアップと返品に特化した施設なのだ。

プライム会員には午前中にオーダーすれば対象商品であれば午後にはこういったピックアップ拠点で受け取れる特典もある。非プライム会員は25ドル以上買い物をしないと送料無料にはならないが、受け取りをピックアップ拠点にすることで送料無料となる。返品でも小口貨物配送会社のUPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)の店舗から返品すると送料がかかる一方、ピックアップ拠点で返品すると手数料等がかからないメリットがある。

アマゾンは3年前からピックアップ拠点をカリフォルニア大学バークレー校(Amazon@ASUC Student Union)などのキャンパス内や学生街に次々とオープン。マサチューセッツ州ボストンにある私立大学のボストンカレッジ(生徒数1.4万人)から、生徒数約6万人で全米最大規模のオハイオ州立大学にも進出している。現在までに30ヵ所以上の大学もしくは近隣コミュニティーにピックアップ拠点を展開しているとみられているのだ。

今回明らかになったピックアップ拠点「アマゾン-ビターレイク(Amazon - Bitter Lake)」はアマゾン本社のあるシアトルの北部に位置し、近くに大学はなく学生街でもない場所(14333 Aurora Ave N, Seattle, WA 98133)だ。レンタカーの「ハーツ」と並んでおり、小道を挟んで郵便局がある。アマゾン・ビターレイクの営業時間はキャンパス内のピックアップ拠点と同じ毎日午前9時~午後9時となっている。

なおアマゾンロッカーはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットやセーフウェイなどのスーパーマーケット、セブンイレブンなどのコンビニエンスストアなどに2,000ヵ所以上で展開している。

デパートメントストアのコールズではエコーなどアマゾン製品を販売するショップ・イン・ショップ「アマゾン・スマート・ホーム・エクスペリエンス(Amazon Smart Home Experience)」を展開しているが、一部には返品用のリターン・デスクもオープンしている。

トップ画像:アマゾンのピックアップ拠点「アマゾン-ビターレイク(Amazon - Bitter Lake)」。アマゾン本社のあるシアトルの北部に位置し、近くに大学はなく学生街でもない場所だ。

デパートメントストアのコールズではエコーなどアマゾン製品を販売するショップ・イン・ショップ「アマゾン・スマート・ホーム・エクスペリエンス(Amazon Smart Home Experience)」を展開しているが、一部には返品用のリターン・デスクもオープンしている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ロサンゼルスの流通視察では、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の学生街、ウエストウッドにあるアマゾン・ピックアップ拠点(Amazon@westwood)に行くようにしています。できるだけ午後過ぎに視察するようにしており、ロッカーで商品を受け取るピックアップより、返品状況を確認するのです。アマゾンの段ボール箱を返品用の投入口に投げ込む人が後を絶たないのです。ロッカーでピックアップする人より返品する人のほうが多い場合もあります。シアトル市内にはアマゾンフレッシュ・ピックアップがありますが、ここでは生鮮品を受け取る人より返品する人のほうが圧倒的です(笑)。返品状況を確認することで、アメリカではいかに返品が多いかということを実感できるのです。返品を逆手にとってオムニチャネル化で店の売上を伸ばしているところもあります。コールズのようにアマゾン返品で来店するお客に買い物をしてもらうということです。
シアトル市内(アマゾンゴー)から20分弱のアマゾン-ビターレイクは「セントラル・マーケット・ショアライン(Central Market Shoreline)」にも車で約3分の距離ですから寄ってみてください。

セントラル・マーケット・ショアライン(Central Market Shoreline)。約1,600坪の広さもデリや生鮮、特にシーフードは必見だ。

後藤文俊

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