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ZOZOを意識?アマゾン「プライム・ワードローブ」の狙い

ファッション流通ブログde業界関心事

ファッション流通コンサルタント ディマンドワークス代表 齊藤孝浩

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アマゾンジャパンが 昨年アメリカで先行スタートしたプライムワードローブ(amazon prime wardrobe) のサ―ビスを10月25日に日本でも開始しました。

これはプライム会員限定のサービスで、顧客はアマゾンサイト上の対象アパレル商品を3~8点選び、まずは自宅に送ってもらいます。

自宅での7日間の試着期間中に気に入った商品は購入、購入しないものは返品の意思表示をサイト上で行って、その後、後者を返品すれば、購入するとした商品しか請求されないという試着無料サービスです。

試着品受け取り翌日から7日が経過する間に何も手続きをしなければすべて請求されますが、

それを逃したとしても、従来通り、手間はかかりますが、30日間は返品可能とのこと。

返品用の資材は送られて来たダンボールがそのまま使えますし、返品用送り状は同封されいるようです。

往復の送料はプライム会費内でまかなわれるので顧客は追加負担をする必要はありません。

ファッションのオンラインショッピングの最大のネックは試着ができないこと。

次にファッションは手持ちの服とコーディネートして使用するものなので、

どんなにその商品が良くても、手持ちの商品との相性が合わなかったり、周囲からダメだしされるなど、「失敗」することが顧客の最大の不安です。

これらを解消する手段としては、自宅で試着が最良の解決策だろう、とアメリカで同サービスが始まったことを聴いた時に、

いずれ日本でもサービスが始まったら、アマゾンが売上を拡大しようとしているファッション分野の起爆剤というかある意味、「切り札」になるだろうなと思っておりました。

ZOZOはZOZOSUITによって顧客の体格を正確に計測することによって、相応しいサイズを提案したり、ピッタリの服をつくることによって試着問題、返品問題を解決しようとしているのに対し、

アマゾンはプライムワードローブによって試着自由、返品自由でこの課題をクリアしようとするわけです。

ピッタリサイズのオーダーメイドでつくることと、既に世の中にあるものを試着返品自由にするのと

果たしてどちらが顧客に支持されるでしょうか? というお題ですね。

オンラインショッピングの試着返品自由に関しては、米ザッポスにインスパイヤーされたロコンドなどが日本国内でも先行しています。

報道によれば、同社の返品率は26%とのこと(前年29%から改善されたようです)

普通だったら、これだけの返品が来るとなると、運賃や返品処理の手間を考えたら経費倒れに終わって儲からないのではないか?と企業側は不安になることでしょう。

しかし、経費度外視でも、まずは売上シェアを高めるためにはどうしたらよいか?を考えるアマゾンだからこそ取り組めるのかも知れません。

また、アマゾンは、最初は経費先行かも知れませんが・・・

返品データから顧客のサイズを把握して、将来的には顧客が好む「サイズ感」をデータ化して、

ZOZOSUITとは違った切り口で顧客に合う商品やサイズを提案することも視野にいれているのかも知れません。

そうすれば、いずれは返品率は下がるかも知れませんね。

将来の話は筆者の憶測ですが・・・

さらっと報道しているメディアが多い中で・・・

これって結構、日本のファッションショッピングにインパクトがあるかも、と感じているのは筆者だけではないはずです。

サイトを見ると、まだまだ、レディース60000品目強、メンズ50000品目強 と対象商品数が少ないようですが、

今後、対象商品が増えてゆけば、それなりに影響を及ぼす、常識が変わるショッピングの選択肢のひとつになるかも知れません。

齊藤孝浩

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