big代表取締役社長 中島真氏
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Fashion

アントワープ学長が審査員、賞金総額700万円の国内最大ファッションコンペ「big」が作るファッション業界の未来とは?

Update:

【2019年6月11日続報】審査員に複雑系科学者で人工生命を研究する池上高志と、ニック・ナイト(Nick Knight)が主宰するファッションサイト「SHOWstudio」のコンテンツプロデューサーを務めるNaomi Martinの参加が決定。

【2019年6月12日続報】審査員に現代美術家のタカノ綾の参加が決定。池上、Martine、タカノのポートレートを追加。

【2019年7月3日続報】審査員に「ヌメロ チャイナ(Numéro China)」編集長を務めるKarchun Leungの参加が決定。Leungのポートレートを追加。ファイナリストは7月10日に発表される。

big代表取締役社長 中島真氏
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 「業界の垣根を越えてファッションの新しい仕組みを考える人材が必要だ」――CAMPFIREの取締役で、ファッション業界の次世代リーダーの育成やデザイナー支援を目的に今年設立された新会社bigの代表取締役でもある中島真は語る。bigはアジアを拠点とする国際的なファッションデザインコンペティション「big design award」を主催しており、大賞の賞金は500万円と国内最大。アントワープ王立芸術アカデミーのウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter van Beirendonck)学長が審査員を務めることが決まっており、現在プロアマ問わず応募を受け付けている。シュリンクするファッション業界において、同社がアジア最大級のコンペを開催するに至った理由とは?

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 中島代表はアクセンチュア、DeNA、リブセンスなどで事業戦略や新規事業の立案を担当し、2018年3月からキャンプファイヤーの取締役を務めている。同氏はファッションデザイナーたちと話をする中で、ファッション業界の流通、販売のシステムが破綻していると感じ、産業の発展のために世界に発信するブランドの発掘や、新たなビジネスモデルを構築する次世代のリーダーを育成するため、ファッションデザインコンペティション「big design award」の開催を決めたという。

 中島代表は同コンペについて、「アジアから次世代を担うファッションリーダーを発信することと、業界の垣根を越えて新しいビジネスモデルを生むことがポイント」と話す。アジアを意識することについては、中国や韓国など各国内で成長しているブランドは確実に存在するが、コンペや服飾学校が欧州と比較して少なく発掘し辛いのが現状で、同コンペを通じてアジア全体のデザイナーの存在感を高め、ビジネス拡大に繋げることが狙いだという。

bigのロゴ

 募集資格は年齢やプロ・アマチュアで制限を設けておらず、例えばパリコレでショーを行うなど海外で実績を残しているデザイナーの応募も可能だ。「パリコレブランドのデザイナーでも目指すヴィジョンだったり、ファッション業界をどう牽引していくのかを他の応募者たちと同様に審査する」と中島代表。国内最大のファッションコンペティションのひとつである「装苑賞」の募集資格が、「一点物の制作や作家活動のみに従事し、商業ベースのブランドでデザイナーとして活動しておらず、デビューコレクションの発表から2年以内」であるのに対して間口が広いのも特徴で、大賞の賞金は500万円で副賞などを含めると総額700万円規模となり、国内最大のコンペティションになる。

 また、アントワープ王立芸術アカデミーで学長を務め、「アントワープ・シックス」の一人でもあるウォルター・ヴァン・ベイレンドンク(Walter van Beirendonck)が審査員を務める。審査員の打診をした際は、アジアブランドの発掘や、新しいファッションリーダーを育成していきたいという思いに関心を示してくれたという。このほか映画やアート、音楽、ビジネスなどファッション業界内外のキーパーソンに審査員を依頼する予定で、「評価システム自体を変える必要があると思っている。多様な観点から評価することで、既存のファッションの評価軸では取りこぼしてしまうような側面にも着目したい」と考えを示した。応募者については「英語が必須というのは多くの日本人デザイナーにとってはネックだと思うが、2次審査では映像制作を必須にしている。ファッションを物以外で表現するポジティブな場として考えられる人に応募してほしい」とコメントしている。

ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク

 各賞の受賞者には賞金のほか、国内外の投資家やイノベーター、企業などとのタッチポイントを提供する予定。「制作面の支援はもちろんだが、既存のファッションに捉われないビジネスモデルの構築を積極的に支援していきたい」と話しており、キャンプファイヤーのシステムを活用した新規プロジェクトの立ち上げも視野に入れる。また、CAMPFIRE社と資本業務提携しているワールドなどのノウハウも参考に、ブランド運営のサポートも計画している。 

 直近の目標は、今後3年以内に総募集人数を1,000人規模にまで成長させ、同コンペのアジアおよび世界での認知度を上げること。中島代表は「若手の登竜門としてコンペ自体がネームバリューを持つようになれば、自然と良いサイクルが生まれると思う」と話しており、グランプリの発表場所は初回は日本だが、今後アジア諸国に移すことで世界の業界関係者や投資家たちとの繋がりを強化する狙いだ。同コンペのエントリーは6月15日まで受付け、大賞の発表は8月初頭を予定している。

■big design award
エントリー受付期間:2019年4月16日(火)〜6月15日(土)
1次審査結果発表:7月1日(月)
2次審査(本審査):8月9日(金)、10日(土)

■参加資格:ファッションデザイン/制作を行うすべての学生、デザイナー(プロフェッショナル/アマチュア不問)

■1次審査内容 ※英語表記のみ受理
・エントリーフォーム(必ずエントリーシートを1ページ目とする)
・履歴書
・コレクションコンセプトおよびインスピレーションについて
・ソースとなった素材や写真をまとめたもの
・デザイン画(5体以上、10体以下)
※A4紙1枚にフルコレクションをまとめたページも用意すること
※裏面に色や素材サンプルも含めた作品の詳しい仕様を説明すること
・今回応募するコレクション、 または過去のコレクションの写真
※最低1ルックの写真は必須。 2ルック目以降はトワル状態の写真でも可
・映像作品のコンセプトシートならびにムードボード

■エントリー送付先:apply@bigaward.jp
※原本を送付する場合は株式会社CAMPFIRE big Projcet宛(〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2丁目22番地3号 渋谷東口ビル5F)まで
公式サイト

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