小木"Poggy"基史
小木"Poggy"基史
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Fashion 買ったモノ

【2019年ベストバイ】小木"Poggy"基史が今年買って良かったモノ

 今年のお買い物を振り返る「2019年ベストバイ」。6人目は、「ユナイテッドアローズ&サンズ(UNITED ARROWS & SONS)」のディレクターを務める小木"Poggy"基史さん。「ポギーザマン(POGGYTHEMAN)」や「ポギーズ ボックス(POGGY'S BOX)」を手掛けるほか、「渋谷パルコ(PARCO)」に店舗を構えるスタジオ「ツージー(2G)」のファッションディレクションなど多岐に渡って活躍している小木さんに2019年に購入したアイテムの中から買って良かったと思うアイテムを紹介してもらいました。

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UNDERCOVER×FUTURA ジャケット

F:こちらはいつのシーズンのものですか?

小木"Poggy"基史さん(以下、小木):2002年の秋冬です。ここ数年、デザイナーズのアーカイブが気になっていて、その中でも90年代後半から2000年代初頭のアンダーカバーや「ナンバーナイン(NUMBER (N)INE)」は見つけたらつい買ってしまいます。

F:どこのショップで買ったんですか?

小木:渋谷パルコの「ツージー(2G)」で原宿のC30とフューチュラのアーカイブポップアップをしたんですが、そのときに買いました。原宿のC30がフューチュラに焦点を当てて彼に関する昔のアイテムを集めていて。古着屋はキュレーション的な一面もあると思うのでこういう視点もあるんだと衝撃を受けて、一緒にポップアップをやりたいと思ったんです。

F:フューチュラは今年11月20年振りに個展を開きましたね。

小木:「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2019年秋冬コレクションでライブペイントを行ったり、「オフ-ホワイト c/o ヴァージル アブロー™(OFF-WHITE c/o VIRGIL ABLOH™)」の2020年春夏コレクションでコラボレーションしたりと、70年代から活動している伝説のグラフィティアーティストが今も第一線で活躍しているのはすごいですよね。個展の作品も即ソールドアウトみたいな感じでしたし、2Gのポップアップも反響がありました。

F:アーカイブアイテムだと「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」なども人気を集めています。

小木:そうですね。僕はアンダーカバーやフューチュラなどのカルチャーに影響を受けて育ったので、正直ラフ・シモンズはあまり通ってきていないんですが、今改めて見ても格好良いなと思います。

F:アンダーカバーの魅力は?

小木:それまでのデザイナーの服の作り方は、例えばアートだったり道端に咲いている花とかから影響を受けて、デザイン画を書いて作っていくというものだったと思うんですが、ジョニオさん(アンダーカバー デザイナー 高橋盾)、そして宮下さん(現 タカヒロミヤシタザソロイスト. デザイナー 宮下貴裕)は好きなミュージシャンが着ていた古着を元ネタにして再構築した上にグラフィックをのせてといったような、トラックにサンプリングをのせるヒップホップの音楽の作り方みたいで、従来からある服作りを音楽的に変えたパイオニアだと思うんですよ。今第一線で活躍しているデザイナーは、音楽的な作り方をする人が多いですし。アンダーカバーの当時の服は今見てもデザインが凝っていて、本当に素晴らしいなと思います。

 

Levi's® 558XX

F:リーバイスの558XX。第3世代の"サード"と呼ばれているものですね。

小木:558XXでもロングタイプと言われている丈が長いシルエットで、結構珍しいんです。しかも、普通のロングタイプはフロントのボタンが第六ボタンなんですが、これは第七ボタンまであって。「ベルベルジン(BerBerJin)」で買ったんですが、裕くん(ベルベルジン ディレクター 藤原裕)も見たことがないと言っていました。

F:かなり希少なんですね。

小木:多分間違って作ったものだと思うんですが、そういう面白いところが古着の醍醐味だなと。

F:昨年の買って良かったモノで登場した「チャンピオン(Champion)」のパーカもベルベルジンで購入した古着でした。

小木:新品を買うことが多いですが、良いヴィンテージを見つけるとつい買ってしまうんです。今年買ったヴィンテージの中でこれが一番気に入っています。

F:リーバイスのデニムジャケットは他にも持っているんですか?

小木:セカンドも持っていたことがあるんですが、今はファーストとサードを持っています。ファーストは平面的な作りで、丈の短いボックス型。サードは立体的で少し細身で丈が長いんです。少し前までファーストの気分だったんですが、最近はフレアのボトムも履くようになったので、それに合わせる関係でサードをよく着ています。

 

MIYAGIHIDETAKA バンダナシャツ

小木:これは今年相当着ました。縫製の適度なラフさがちょうど良くて。最近は新品のバンダナでも作っているんですが、このシャツはヴィンテージバンダナマニアに人気の「エレファント ブランド(ELEPHANT BRAND)」の80年代のものを主に使っているんです。

F:長袖のものは、小木さんのプロジェクト「ポギーズ ボックス」の別注なんですね。

小木:はい。半袖がスクエアで、長袖はラウンドなのでカッティングも違います。半袖のものは襟が付いていたんですが、襟がないほうがいいなと思ったので、襟を切って、長袖はカットオフで作りました。一枚で着たり、スーツのインナーに着たりと今年は本当によく着ましたね。

F:今年は本当にバンダナが多かったですね。

小木:自然発生的に増えましたよね。ファッションの流行語大賞みたいなものがあれば、今年のメンズは「バンダナ」かなと思います。もともとよく使われていたモチーフですが、前から使っていた「ビズビム(visvim)」や「ネクサスセブン(NEXUSVII.)」、「キャピタル(KAPITAL)」の影響も大きいのかなと。 僕は"ラグジュアリーヒッピー"と言っていたんですが、そういうテイストのものが今年は目立ちましたね。

 

sacai Tシャツ

F:サカイの2019年秋冬シーズンのTシャツですね。ロンドンのバー「バー イタリア(Bar Italia)」とのコラボで胸元には店名がプリントされています。

小木:去年独立したあとに、「ブルータス(BRUTUS)」のロンドン特集で執筆のオファーを受けて、ブルータスの方たちに「バー イタリア」を紹介してもらったんです。ロンドンのソーホーにあるんですが、ロンドンのクリエイティブ集団「バッファロー(BUFFALO)」の人たちがよく行っていたお店で。バッファローにはすごく影響を受けたので、Tシャツが欲しいなと思っていたんですが、そのときは完売していて買えなかったんです。残念だなと落ち込んでいたら、サカイがコラボレーションするとのことで、すぐに買いに行きました。サカイは今年「ナイキ(NIKE)」とのスニーカー「ビーツ・バイ・ドクタードレ(Beats by Dr. Dre)」のイヤホンも人気でしたね。自分も買ったんですが、このTシャツが一番のお気に入りです。

F:バー イタリアとのコラボアイテムはフーディーもありましたがそちらは?

小木:Tシャツだけです。去年はよくフーディーを着ていたんですが、今年は気分的にクルーネックなんですよ。これはボロボロになるまで着ようと思っています。

 

HOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKE ジャケット

小木:今年はパンツとコートとベストも買ったんですが、その中でもよく着たのがこのジャケットでした。

F:かなり買いましたね。全て「オム プリッセ イッセイ ミヤケ」ですか?

小木:そうです。オム プリッセ イッセイ ミヤケは、同じ形、同じ色のアイテムは2度と作らないらしく、そのシーズンにしか買えないというところも気に入っています。正直、プリーツのアイテムは年配の女性が着ているイメージがあったんですが、「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL*)」のサミュエル・ロス(Samuel Ross)が着ているのを見てすごく格好良いなと。それからイメージがガラッと変わりました。

F:サミュエル・ロスが着ていたのはジャケットですか?

小木:僕が会った時はパンツでした。最近は日本の良いものを、海外の人から教わることが増えた気がします。キャピタルも、昔はアメカジの印象が強かったんですが、海外の人が着ているのを見て改めて良さに気がつきましたし。それで今年は日本のことをもっと見直したいと思い、日本のブランドをよく買いました。

 

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