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ワールドが新型コロナ影響への対応策発表、秋冬商品の仕入れは30%削減へ

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 ワールドが5月8日、2020年3月期通期業績の決算会見をオンライン上で開催した。新社長に就任予定の鈴木信輝グループ専務執行役員による新たな経営体制や、コロナ禍における今後の見通しについて説明が行われた。

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 同社が5月7日に発表した2020年3月期の連結業績は、売上収益が2,362億6,500万円(前年比5.4%減)、本業のもうけを示すコア営業利益が130億7,300万円(同19.9%減)で、純利益は80億円3,800万(同12.6%減)だった。2021年3月期の通期計画については純損益60億円の赤字に転落し、セグメント別ではブランド事業ほぼ全ての業態で減収減益になる見通しだという。

 鈴木氏による新経営体制では、中期的な基本方針として掲げる「ファッション・エコ・システム」の構築に向けて、引き続きグループ一体で改革を進めていく方針。MD業務の抜本的見直しや、販売サービスの総点検などブランドの付加価値を再構築するほか、EC売上改善に向けた施策、B2B向けのシステム開発、事業領域拡大に応じた人事戦略などを打ち出していくという。

 新型コロナウイルスに伴う対応策としては「ヒト・モノ・カネ」の3つを軸に指針を掲げ、人事面では従業員の一時帰休や役員報酬の減額、新規中途採用活動の全面凍結などを行う。また、2020年秋冬商品の仕入れは30%減らす方針で、需要動向に合わせて随時商材を追加できる体制を作るという。投資については全面見直しを実施し、EC売上拡大への販促や開発投資の強化、コロナ収束以降を見据えた新規出店などに充てていく考えだ。このほか、春夏在庫のオーバーフローへの対応として、店頭で残在庫を消化するスペースの確保や、他社が出店キャンセルしたスペースでの展開など複数の消化販路の準備を進めているという。

 鈴木氏は「5月末に緊急事態宣言解除を見込んでおり、6月以降〜9月頃にかけて売上がどれだけ戻るかが一つの勝負」と話す。コロナ収束後の見通しについては「我々の強みであるいわゆる『通勤服』には明確に変化が生まれてくる」と推測。実際に、ECではスーツよりも羽織物やイージーウェアへのニーズが高まっているという。こういった背景から通勤服のカテゴリーの仕入れを抑制し、受注生産型などに移行しながら、デイリーニーズに対応した商品展開も視野に入れるという。

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